アメリカ遠征でも「アニキ」コール水波綾凱旋!スクランブルWAVE山縣優-志田光が火花!

■ Weekday WAVE vol.98
日時:6月29日(水)
会場:新木場1string 観衆121人

<第1試合 ゴキゲンWAVE 20分1本勝負>
○米山香織 チェリー
 8分54秒、ジャックナイフエビ固め
山下りな ●藤田あかね
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 7・10札幌大会でWAVE認定タッグ王座への挑戦を控えるゴキゲンBBA(米山香織&チェリー)が、山下りな&藤田あかねとの試合で試運転。

 奇襲を仕掛けたBBAが早速、山下を捕獲し「ゴキゲンBBA」ポーズ。すぐに山下&藤田がツープラトン攻撃で米山にお返しすると、続いて藤田がチェリーに逆エビ固め。するとファンは「BBA」コールで応援する。なんとかチェリーがブレイクすると、ようやく反撃に。チェリーは「よくもいたぶりやがったな」と藤田にダブルリストアームサルト!

 藤田がやり返し山下につなぐと、ショルダータックル、串刺しラリアットを放つ山下。ひるまないチェリーはボディーブローからスリーパーで捕獲。BBAで山下を挟むと、2人で叩きまくる。 そして、チェリーの熟女でドーン、山下のラリアットがそれぞれ決まり、両者同時にチェンジとなった。続いて米山vs藤田の場面へ。米山のランニングニーからBBAはコーナートップに控えるも、山下が妨害。逆に山下&藤田がトレイン攻撃! BBAも串刺し攻撃で応戦しようとするが、フロントキックで迎撃されすべて失敗に終わってしまう。さらに山下&藤田がBBAをサンドイッチラリアットでぶっ潰そうとしたが、寸前でかわすBBA。山下、藤田の同士討ちを誘ったBBAは、米山がすかさず藤田にスクールボーイ。そこからチェリーが春夜恋。そして、米山がダメ押しのジャックナイフで飛び込み3カウントを奪った。

<第2試合 CATCH THE スピンオフ 15分1本勝負>
○中森華子
 7分36秒、鎮魂歌ドライバー⇒エビ固め
●春日萌花

 CATCH THE WAVE公式戦ではブロックが違っていたため、対戦することがなかった春日萌花と中森華子。今回、CATCH THE WAVEのスピンオフとして闘うことに。手四つの力比べから中森がアームホイップ、ヘアホイップへ。すぐに春日がヘアホイップでやり返すと、中森もやり返す。そして春日をロープに張り付けるとミドルキックを連発して、ランニングキック。そこからキャメルクラッチで絞り上げる。
 なんとか耐えきった春日はダイビング・クロスボディーで攻勢に転じるが、中森はビッグブーツ、ケンカキック、シャイニング・ウィザードで応戦する。しかし春日もヘッドシザースホイップから極楽固めへ。そしてダイビング・フットスタンプを投下する。だが、これをかわした中森が主導権を握ると顔面蹴り、ジャンピングキックと畳みかけ、鎮魂歌ドライバーでトドメ。

<第3試合 GAISEN WAVE 20分1本勝負>
○桜花由美 夏すみれ
 13分55秒、ビッグブーツ⇒片エビ固め
●長浜浩江 希月あおい
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 ルチャリブレ・ワールドカップ2016にアジャ・コング、宮崎有妃と参加した夏すみれ。すっかりメキシコに染まった夏はマスク姿にソンブレロ。さらにはブブセラを鳴らしながら華々しく登場した。その夏とタッグを組むのはSHIMAMERに参戦していた桜花由美。SHIMMERではメラニーとヒールとして上がっていたこともあり、WAVEでは珍しく鞭を持って登場した。

 試合は夏vs希月でスタート。夏がアームホイップを成功させファンにアピールするが、長浜がカットに入り、希月&長浜で連係。さらに長浜が「お帰りなさい!」と夏にドロップキックでご挨拶。続いて桜花vs長浜へ。桜花が鞭でぶっ叩くと、控えの夏がブブセラで大喜び。そして桜花&夏で長浜をキックで挟み撃ちにする。そしてジャベを繰り出す夏。
 長浜もサクラ落としを放って希月とタッチ。希月は桜花&夏に逆水平チョップを放っていき、キリモミ式ボディープレス。リバーススプラッシュも放ったが、桜花が鞭でカットする。すかさず桜花がビッグブーツで飛び込むが、かわした希月がジャイアント・バックブリーカー。そしてセントーンでカウント2。桜花の反撃にもめげず、ジャンピングラリアット、ダブルリストアームサルトでカウント2。続く長浜がドロップキック。串刺しドロップキックを放つと、希月も続く。そしてサクラ落としを敢行する。
 一方、桜花も夏のブロンコバスター、ダイビング・クロスボディーを挟んで、ダイビング・サンマドロップを投下する。だが、長浜も粘りネックブリーカードロップを決めると、希月のダイビング・ラリアットを挟んでジャックナイフでカウント2。ならばと希月が桜花の耳元でブブセラ攻撃。すかさず長浜が丸めるがこれもカウント2に終わった。
 挽回モードの桜花は長浜に垂直落下ブレーンバスター! 希月にカットされると、桜花はまたもや鞭を持ち出す。これをドロップキックで蹴り落とした長浜がカサドーラ。しかし、これはニアロープ。すぐさまロープに走る長浜だったが、鞭で迎撃した桜花がビッグブーツにつなげてジ・エンド。

<第4試合 CATCH THE スピンオフ 15分1本勝負>
○Leon
 12分15秒、マッドスプラッシュ⇒エビ固め
●朱崇花
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 CATCH THE WAVE2016に出場しながら、初戦の飯田美花戦のあと負傷し、リタイアしてしまったLeon。6月から復帰を果たし、約2カ月ぶりのWAVE参戦となる。
 まずはバック、リストロックの取り合いで主導権争い。朱崇花がLeonの突進をリープフロッグでかわすと交互にアームホイップ。高度かつスピーディーな内容にファンも拍手をおくる。ファーストコンタクトは互角の内容だったが、キャリアでまさるLeonがグラウンドでリードすると串刺しスピアにつなげる。
 Leonは朱崇花を対角線にハンマースルーするも、朱崇花はコーナーに飛び乗り、伸身の宙返りでかわす。そして、側転エルボー。ライオンサルトはカウント2。Leonもカウンターのバックブリーカーで攻勢に出ると、逆エビ固めで絞り上げる。さらにnoki-anバックブリーカーからミサイル発射。スピアにつなげたが、これを朱崇花がサイドスープレックスで切り返す。
 躍動する朱崇花は落差のあるミサイル弾。カウンターのトラースキック、チョークスラムからムーンサルトプレスを投下する。これを寸前でかわしたLeonが反撃開始。狙い澄ましたミサイル弾を命中させると、キャプチュードバスターの体勢。だが、これを切り返した朱崇花がドロップキック。Leonもカウンターのスピアで再び攻勢に出ると、マッドスプラッシュでトドメを刺した。

<第5試合 スクランブルWAVE 20分1本勝負>
○水波綾 大畠美咲 志田光
 17分52秒、ホットリミット⇒エビ固め
浜田文子 山縣優 ●飯田美花
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 2016年の波女となった水波綾。本来であれば7・6後楽園でReginaに挑戦するはずだったが、ZAN1クイーンの志田がいつでも挑戦権を行使したため、7・6後楽園は山縣vs志田のタイトルマッチに決定。水波は山縣の勝利を望みつつ、地元名古屋での挑戦を希望した(9・25名古屋)。この試合はRegina山縣vs志田の前哨戦であり、さらにその次の挑戦者である水波が一堂に会するという、非常に複雑な人間模様が隠されていた。

 先発は、7・6後楽園でタイトルマッチをおこなう山縣vs志田。いきなり訪れた前哨戦にファンも「おおお!」の声。緊迫したファーストコンタクトとなったが、軽めに終わらせると飯田vs大畠、文子vs水波と移行していく。
 文子が水波に「調子に乗ってんじゃねーぞ!」と言い放つと、水波は「調子に乗らせてくださいよ!」とナルシストラリアット。しかし文子もすぐにラリアットでやり返す。ブレーンバスターのかけあいとなり、チーム総出で競り合ったが、水波&大畠&志田がブレーンバスターを成功させ、ナルシストの競演。志田は山縣に見せつけるようにヒップアタックを飯田に連発。大畠も続くと、水波もヒップアタックで続く。防戦一方の飯田だったが、カウンターのエルボースマッシュを放つと、河津掛け。ようやく山縣と交代する。山縣は水波をインディアンデスロック、飛び込んできた志田をブレーンバスターで投げ捨てると、水波に串刺しボディーアタックを狙うが、キャッチした水波が反撃。パワースラムでカウント2。志田が串刺しニーアタックで続き、延髄斬り、エルボーのラリーとなる。
 続いて文子vs志田へ。文子のニールキックをかいくぐった志田はブレーンバスターを狙うが、逆に文子がブレーンバスター。すぐに志田も逆片エビ固めで捕らえたが、これは飯田がカットする。志田は文子にフランケンシュタイナーを放つと、ZAN1ベルトで強打。そして垂直落下ブレーンバスターでカウント2。続く大畠がダイビング・クロスボディー。低空串刺しボディーアタック、スイングDDTを放つ。返されると、AvidRivalの合体ギロチンドロップを投下したあと、ダイビング・クロスボディーを狙ったが……文子がドロップキックで迎撃。今度は文子がムーンサルトプレスにつなげるが、大畠もキックアウトする。続いて飯田が出て行きエルボースマッシュを連発。フィッシャーマンSHでカウント2。大畠も丸め込みで流れを変えるとバックブロー。飯田のヨーロピアンクラッチをかわしてぶっこ抜きジャーマンSHでカウント2。
 再び飯田が掴まる展開となり、水波がぶっこ抜きジャーマン、そしてラリアットで追い打ちをかける。ピンチの飯田だったが、山縣がトラースキックでカットに入ると、飯田が低空ドロップキック→ミサイル弾で反撃。グラウンド卍固めに捕らえたが、これは志田がカットする。
 残り時間も少なくなりヒートアップするなか、大畠のジャーマン+水波のラリアットというAvidRivalの合体技が決まると、水波はラリアット狙い。だが耐える飯田。ハリケーンドライバーもヨーロピアンクラッチに切り返してみせる飯田だったが、最後は水波が新技ホットリミットをグサリ! 波女の勢いを見せつけた。

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◎エンディング
試合後、Reginaの山縣、次期挑戦者の志田が向き合う場面。独特な緊張感が漂うなかに、空気の読めない米山&チェリーが「BBA」を連呼しながら登場する。

米山「ユウちゃん×3。今日ね、ゴキゲンBBAね、ゴキゲンな勝利したの。ユウちゃん、札幌でタイトル挑戦だからベルトもらっちゃうね。GAMIさん! 次の後楽園ホール、あのー私たちのカードって決まってるんですか?」

二上社長「出る?」

米山「もちろんです、だって次期タッグチャンピオンですよ。ね! BBA×4」

二上社長「おい、ババアども。いまReginaの次のいい絵となっていたのに、BBAって何ですか! ゴキゲンBBAのカードね。用意してますよ、ちゃんと。えっと、ちょっと強いヤツ用意してみた。ちょっと強い人、用意した。えっとねタイトルのベルト巻いたことある人。ゴキゲンBBAvs大畠&藤本、マックロコロスケ改めクローズ!」

米山「えー、あの口角、下がってる人?」

二上社長「えっとね、カニの協賛は取れてきてるので、マックロコロスケ改めクローズに勝ったらラスアベに挑戦」

大畠「ってことは? 私とつっかが勝ったら?」

二上社長「カニもらえるかもしれません」

大畠「いえーい」

チェリー「どういうことですか?」

二上社長「そんな簡単に挑戦できませんよ」

米山&チェリー「えーーーーーっ!」

二上社長「勝てばいいんじゃないですか?(負けたら)北海道旅行なし」

チェリー「米山さん、今度、口角倒しましょう」

すると、ゴキゲンBBAは「BBA」を連呼しながら退場。このあと、二上社長が7・6後楽園大会のカードを以下の通り発表した。

▼Regina di WAVE◎<王者>山縣優vs志田光<挑戦者>
▼水波綾vs高橋奈七永
▼山下りなvsダイナマイト・関西
▼米山香織&チェリーvs大畠美咲&藤本つかさ
▼夏すみれ&小林香萌vs宮崎有妃&長浜浩江
▼春日萌花&希月あおいvs下野佐和子&飯田美花vs桜花桜花&フェアリー日本橋
▼浜田文子vs朱崇花

 そして最後を任された水波が「1週間アメリカに行って参りました。いろいろなことを経験して、うるさいって言われるくらいになって参りましたし、アメリカでも『アニキ』コールを起こして帰ってきました。ということで7月6日まで日付はございません。ここにいる皆様は7月6日は平日ですけど、必ず後楽園に来てくれますよね。皆様、お待ちしております。ということで私が締めます。WAVEということろをネイティブな発音で言ってください。これがWAVEだ!」で締めた。

◎水波コメント
水波「つーことで! 水波綾、アメリカから戻って参りました。たかだか1週間しか行ってませんけど、1週間でもこんなに変われて帰ってこれる自分が凄いと思いますし、アメリカって国が素晴らしいと思います。ということで質問どうぞ」
――アメリカ遠征はどうだった?
水波「イヤーすげー充実してましたね。何より1週間と桜花さんと寝起きをともにするっていう貴重な体験をできたのもよかったと思いますし。アメリカは4年前にもいったけど、4年経った今、もう1回行けて、4年前には見えなかった景色というか反応というか、そういうものを感じることができたので、それは今のCATCH THE WAVE2016年、第8代波女になった水波には凄く貴重なことでしたので、私は行ってよかったなと思っています」
――後楽園を控えて。
水波「逆にこのタイミングで高橋奈七永戦が決まったからこそ、アメリカに行けたことはもの凄くプラスになってるし、波女になった時に、2月のあの時の自分とは違うって言ったんですけど、またそこからさらにさらに進化していけてると思うし、7月6日まであとちょっとですけど、私にとってはまだ日数があると考えています。高橋奈七永は確かに強いですけど、高橋奈七永が今現在、私に思っている考えは、たぶんそれよりも遥かに違うものとして、7月6日、シングルでリングにあがると思うので、そうやすやすと勝てると思ってリングに上がってもらっちゃ困るくらい自信が今、付いているので、私はもう行けると思っています」

◎志田コメント
――後楽園での前哨戦はどうだった?
志田「とても手応えある前哨戦だったと思います。お互い、山縣さんが体を作っているのもわかりますし、私も負けないように体をしっかり作ってコンディションはどんどんよくなる一方ですね。絞った山縣さんにもパワーだったら負ける気しないですし、私もちょっといらないものが落ちてスピードもどんどんあがると思う。本当に負けるものはないと思っています。すべてを上回ったうえで山縣さんからベルトを獲って、もう一度、WAVEの王者に返り咲いて。それこそあの時は自分がチャンピオンになっていっぱいいっぱいで、WAVEをどれだけ広められるか、そういうことぜんぜん考えられなかったですけど、もう一度、あのベルトを獲ってチャンピオンとして引っ張っていこうと思っています」
――ZAN1を取って半年かかったが。
志田「長かったですねー。もー、志田何のベルト持ってるのかなっていうのが大半だったと思ってるんですけど、やっぱり一個CATCH THE WAVEが入ってしまったので、使う機会が無かったんですけども、このタイミングでよかったと思っています。夏に向けてコンディションが上がっていって体もどんどん動いて、いろいろ研究して、技も増えて、パワーとスピードが一番いいバランスの時じゃないかと思っています」

◎山縣コメント
――後楽園ホールの前哨戦だったが。
山縣「年明けから彼女に凄くアピールされて、先月ですか? やっと私もやるぞというスイッチが入りました。私もタイトル戦、防衛戦が決まってからコンディションを試合の合間にやってましたから。私は第4代Reginaチャンプとして負けるつもりはありません。彼女は凄く後輩ですけど、凄くリスペクトしている数少ない選手だから、すべて彼女を受け止めたうえで自分が防衛します」
――志田は今が充実した状況だと言ってるが。
山縣「私も徐々にいつ決まるんだろうってドキドキしながらコンディション作ってきたし、さらに加速したコンディションを作れている。2人の体がどう作り上げられるのか楽しみですね」
――名古屋では水波選手も待っているが。
山縣「まあそこはアニキが言ったように、約束守りますよ。だって波女になってReginaに挑戦するのは決まっていたのだから。彼女の熱さは受けとめたので、待っていてください」

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