スティーブン・トンプソンが判定勝ち!「UFCファイトナイト89」

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(C)Photo Courtesy of UFC

 6月18日(現地時間)にカナダ・オタワで『UFC Fight Night 89: MacDonald vs. Thompson』が開催された。
 今大会のメインイベントでは、UFC ウェルター級ランキング1位のローリー・マクドナルド(カナダ18勝3敗)が、同2位のスティーブン・トンプソン(アメリカ12勝1敗)と対戦した。マクドナルドは、昨年の7月に現王者のロビー・ローラーに挑戦し、壮絶な戦いの末、5ラウンドでTKO負けを喫しており、再びタイトルマッチを狙うためには、今回の戦いが大きな意味を持つ。一方のトンプソンは、今年2月に元王者のジョニー・ヘンドリックスを1ラウンドTKOで下しており、ここまで6連勝と現在ウェルター級で注目を集めている選手だ。試合は、終始スタンドの展開で、手数に勝ったトンプソンが判定勝ちした。
トンプソン試合後のインタビュー
「タイトル戦だよ、タイトル戦! ロビー・ローラーとタイロン・ウッドリーの勝者とやらせてくれ!」

 さらに、セミメインイベントではライト級からウェルター級に転向したファイター同士の対決が実現し、ドナルド・セラーニ(アメリカ29勝7敗)が、パトリック・コーテ(カナダ24勝9敗)と対戦することになっている。セラーニは、転向後の2月の試合で、アレックス・オリベイラを1ラウンドでサブミッション勝ちを収めており、一方のコーテもウェルター級では現在3連勝中と波に乗っているだけに、注目の試合になる。試合は、セラーニが圧倒。1Rはグランドで主導権を握り、2R以降もスタンドの打撃でコーテから何度もダウンを奪う。最後は3R、セラーニのパンチ連打でコーテが崩れ落ち、追撃パウンドをレフェリーがストップ。セラーニがTKO勝利となった。
セラーニ試合後のインタビュー
「ライト級だろうがウェルター級だろうが、なんでもいいよ。(7 月前半の)UFC 200 前後には合計36 試合あるみたいだから、そのうちの一つで戦えたら嬉しいね」

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 なお、次の UFCのイベントは、日本時間7月8日(金)に行われる“UFCファイトナイト・ラスベガス ドス・アンジョスVS. アルバレス”となっております。詳しくはUFC公式サイトの大会ページ(http://jp.ufc.com/event/ufc-fight-night-lasvegas-july-2016#/fight)をご覧ください。

■ UFC Fight Night 89: MacDonald vs. Thompson
日時:2016年6月18日(現地時間)
場所:カナダ・オタワ

<ウェルター級/5分5R>
○スティーブン・トンプソン(米国)
 判定 3-0
●ローリー・マクドナルド(カナダ)

<ウェルター級/5分3R>
○ドナルド・セラーニ(米国)
 3R 2分35秒 TKO
●パトリック・コーテ(カナダ)

<ライトヘビー級/5分3R>
○スティーブ・ボッセ(カナダ)
 判定 3-0
●ショーン・オコネル(米国)

<ライト級/5分3R>
○オリヴィエ・オービン・メルシエ(カナダ)
 3R 2分28秒、リアネイキドチョーク
●ティボー・グティ(フランス)

<女子フライ級/5分3R>
○ジョアン・コールダーウッド(英国)
 3R 2分51秒 TKO
●ヴァレリー・レターノー(カナダ)

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・UFCをリリースされIGF参戦未遂
・プロボクサーになり連続KO
・ベラトールで5年ぶりに総合に参戦ケンシャムに勝利
・7月にトンプソンと再戦予定だったが心臓マヒで死亡