知覚の扉を開くパンドラの箱~スクープ精度と頻度No.1『週刊マット界舞台裏』

『週刊マット界舞台裏6月5日号』
 全158ページのボリューム、内容も充実だ。
「スーパー外国人列伝」はテリー・ファンク。激情タイプのテリーだけに、興行戦争時代に、新日本プロレスに対して熱くなったのは、想像に難くないが、これほどまでとは思わなかった。改めて、全日本プロレスにおける、テリー・ファンクの功績に驚きである。
 5月25日、新日本プロレスに審判が下る。横浜大会は色々な意味で『マット界舞台裏』が以前より書いていた懸念が見事に的中した訳だが・・・大会レポートと合わせて、様々な角度から検証している。一番大切なのは、今後どうなるのかであるが、日本で一番勢いのある団体だけに、責任も大きい。
 現在大活躍中、注目の鈴木秀樹選手へは、斉藤雅治記者がインタービュー。昨年行われたボビー・ラシュリー戦について、試合の連続写真を見ながら、当の闘った本人に解説して頂いた。思惑通り、イヤ!それ以上に鈴木選手が話してくれた為、充実した内容になったと思う。見ている側ではなかなか気付かないプロフェッショナルの視点からのコメントは、インタービューした記者自身が一番楽しませてもらったかもしれない。148点の写真含め、全30ページの読み応えは充分だ。
 アントニオ猪木とダニー・ホッジが夢の再会となった「スネークピット・ジャパン十五周年記念の会」も斉藤雅治記者がレポートした。
 その他、大会レポートや海外情報も充実し、ご覧頂いて十二分にご満足頂ける内容だと思う。(Fb.ワールド・レスリング・アライアンス)
マット界舞台裏6月5日横アリ惨敗Snakepit15鈴木秀樹REINAマーブルHEAT-UPテリー

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『週刊マット界舞台裏6月12日号』
 去年の8月の大田区大会での諏訪魔vs潮崎の命を削るような激闘、その後の「ゼンニッポン」コールで何とかなるかなと思いましたがこうなるとは。秋山の決断にエールを送りたいです。
 全日本だけじゃありませんが「ワクワク感」や結末が楽しみという期待感が少ない。エンターテイメントという原点に立ち返って面白いことを追及しないとダメですね。
 そういう意味で、観客の怒りの感情を高めた5・29WNC新宿FACE大会は色んな人に知って欲しいですね。久々に熱かったですよ。TAJIIの仕掛け方は凄い。
 スポーツライクにいい試合だったとかあの選手は上手い。こういう見方は間違ってはいないけど、やはり感情移入できるシチュエーション、そして手に汗握る攻防、プロレスの最大の魅力ってこれでしょ。徹底的に嫌われるヒールを各団体作らないとプロレスは面白くならないと思う。
 今週号は全日本プロレスの記事とWNC新宿FACE大会ですね。タイチは・・・タイチはどうでもいいや。(いっせい)

 全日本プロレス、脱・白石路線、秋山・新社長に期待したいところであるが、実情は厳しい面もあるようだ。巻頭で、そんな全日本の現状をレポートしている。
 驚愕の記事は、ブッチャーの流血裁判。日本で『マット界舞台裏』以外、他の専門誌では報道されていないだけに、衝撃の内容だ。今さら流血と言っても公然の秘密だが、他の専門誌紙ではなかなか踏み込みづらい領域であるのは確かだ。問題はその先にあり、プロレス・ファンでなくとも、こういった問題が起こるのは想像に難くなく、寧ろこれまでに表立って大問題にならなかったのが、運が良かっただけ? 臭いものに蓋をしてきた結果とも言えるが、選手が安心して試合をする為にも、情報公開し業界内のルール作りは急務ではなかろうか。
「スーパー外国人列伝」はムース・モロウスキー。正直、B級レスラーの登場に?であったが、読んでみて「なるほど!」と思った。これがモロウスキーの生き方、何が成功かは考え方により変わるものだな・・
 6月1日ZERO1後楽園大会は斉藤雅治記者がレポートした。全9試合中、7試合が団体対抗戦、しかも全てピンフォール決着と熱い闘いであった。更に、流れは団体対抗戦から、団体が入り乱れての個人の闘い“火祭り”へ・・・試合後、勃発した“火祭り”参戦への各選手アピール合戦も完全収録している。
 海外情報局では最新のWWEの流れもバッチリ。
 巻末には、『別枠ミルホンネット』の付録付き。今回の特集は5月27日、新木場1st.リングにて行われた『第弐回 魔界練闘会〜魔界騒乱〜』。筆者自身が魔界練闘会を実際に見た事がないので、よく分かっていないのだが・・奇抜な写真が並び、不思議な雰囲気だ。言葉じゃ説明しづらいだけに是非、”見る本”をご覧頂きたい。(Fb.ワールド・レスリング・アライアンス)
マット界舞台裏6月12日AJP秋山社長黒い呪術師Z1xW1小島NWA激震WNCデス+魔界騒乱