[ファイトクラブ]本田竜輝初優勝ザイオン全日本プロレス王道トーナメント2026札止め

[週刊ファイト10月1日]期間 [ファイトクラブ]公開中

▼本田竜輝初優勝ザイオン全日本プロレス王道トーナメント2026札止め
 photo & text by テキサスロングホーン w/水口達彦編
・今年も熱いトーナメントの季節がやってきた~ゼン二ッポン秋の最強決定戦
・見どころ満載の王道トーナメント、1年が経つのは早いものだ。
・激闘の末の激闘、まさに命を削った戦いであった。優勝者は本田竜輝
・惜しい小藤将太、一瞬の隙を見逃さないライジングHAYATOさすがだ
・大注目のWユウマ対決。激闘の末、最後に立っていたのは青柳優馬
・本田竜輝、粘って決勝進出。ザイオン、惜しくもファイナルベントに散る
・長尾一大心追悼式、ファンはあなたの事をいつまでもわすれない。

■ 全日本プロレス 第13回 王道トーナメント~準決勝・優勝決定戦
日時:9月22日
会場:後楽園ホール 観衆1510人(札止め=主催者発表)

▼王道トーナメント開幕!潮﨑豪が綾部蓮を撃破し宮原健斗らも2回戦へ

[ファイトクラブ]王道トーナメント開幕!潮﨑豪が綾部蓮を撃破し宮原健斗らも2回戦へ

今年も熱いトーナメントの季節がやってきた~ゼン二ッポン秋の最強決定戦

【決勝大会結果一覧】

見どころ満載の王道トーナメント、1年が経つのは早いものだ。

 毎年好勝負が目白押しの王道トーナメントが今年も開催された。ちなみに前年の優勝者は宮原健斗であった。今年の出場者は、前年度覇者の宮原健斗、斉藤ジュン、斉藤レイ、潮崎豪、鈴木秀樹、青柳優馬、芦野祥太郎、本田竜輝、綾部蓮、安齋勇馬、関本大介、熊嵐、ザイオン、オデッセイ、ティモシー・サッチャー、小河彪である。

 開幕戦は東京・品川プリンスホテル ステラボールで行われ、最終戦(優勝決定戦)は東京・後楽園ホールで行われた。さて今年の優勝は誰になるのか。トーナメントの結果、準決勝に進んだ選手は本田竜輝、ザイオン、青柳優馬、安齋勇馬、の4選手で本田対ザイオン、青柳対安齋で準決勝を行った後に勝者同士で優勝決定戦を行う、準決勝、優勝決定戦共に時間無制限で行われる。

 前年度覇者の宮原健斗は敗退してしまい。三冠ヘビー王者としての優勝並びに連覇の偉業はならなかった。その他にも昨年まで9年連続で1回戦敗退をしていた青柳が悲願の2回戦進出、さらに準決勝進出と、ジンクスを覆して見せた。さらに今年のチャンピオンカーニバル優勝者の鈴木秀樹がティモシー・サッチャーに敗れ、まさかの1回戦敗退と波乱となった。

 ここでここまでのトーナメントの名勝負を振り返ってみたいと思う。1回戦の鈴木秀樹対ティモシー・サッチャーである。ノアで活躍をしていた。サッチャーは、パワーファイターのイメージが強いが、実は柔術家としての一面もありグラウンドテクニックにも、長けているのである。そこに相手があのアントニオ猪木の弟子である鈴木なので面白くないわけがないのである。
 

 まずはガッチリ組み合ってお互いの得意であるグラウンドの攻防へ、ヘッドロックや脚関節でお互いの体力を削りあう両者、ワンハンド・バックブリーカーで攻勢に転じる鈴木だったが、ここでサッチャーが得意のフジワラ・アームバーを仕掛けて鈴木がたまらずギブアップ。技術に裏打ちされた意地と意地がぶつかり合った名勝負であった。

 続けての名勝負は2回戦の、宮原健斗対本田竜輝である。宮原は言わずと知れた全日本のエースであり、現三冠ヘビー王者である。本田はまだまだ若い、全日本の未来のエースである。何度も対戦している両者だが本田は1度もシングルにおいて勝利していない、果たして今回は勝つことが出来るのか。

 まずは相手の様子をうかがる心理戦となる。先に先制したのは本田であった。ショルダータックルからのいつものように得意の1.2.3.4カウントをファンと数えた。しかし場外では宮原がヘッドバッドで反撃、混とんとする中宮原のシャットダウンスープレックスホールドを耐え抜いた本田が宮原から念願のシングル初勝利を挙げた。ファン歓喜の名勝負であった。

 さて、優勝決定戦はどのような結果となるのか、試合から全席完売、満員の客席は熱気充満、興奮のるつぼになり。期待感の塊であった。選手の頑張りが反映された証である。全日本ここにありを見せつける絶好のチャンスである。では早速レポートしていきたいと思う。

激闘の末の激闘、まさに命を削った戦いであった。優勝者は本田竜輝

<メインイベント 王道トーナメント 優勝決定戦 時間無制限1本勝負>
○本田竜輝
 25分33秒 ファイナルベント⇒片エビ固め
●青柳優馬

 この試合に勝った選手が優勝者となる大一番。どちらが勝っても初優勝となり、本田は5度目の正直、青柳に至っては9年連続の1回戦敗退からの優勝がかかった。大チャンスである。さて今年の王道トーナメント栄冠はどちらになるのか、早速見てみよう。

 ロックアップ、押し込む本田、ここはクリーンブレイクになる。今度は青柳が押し返す、殴りつける仕草を見せるもこれもクリーンブレイクになった。バックを取り合う、腕を固める本田、青柳が腕を取り返す。やられたらやり返す2人共負けず嫌いだとつくづく実感した。

 ロープワークから、青柳のドロップキックをかわして本田がショルダータックルたまらず青柳が場外へ落ちた。そこに本田はいつもの反則カウント1.2.3.4.をこの試合では2回やることに成功した。これをやらないと本田の試合は始まらない。リズムをつかんだ本田このまま駆け抜けるのか。

 場外フェンスに青柳を振る本田。青柳悶絶、リングに戻す本田、エルボー合戦からまた場外に青柳転落すぐに戻す本田、自ら場外に落ちる青柳、ついていく本田。しょっちゅう場外に転落する青柳、これは本心なのか、それともいつもの狸寝入りなのかここまではよくわからないがこの後真実が明らかになる。

 いきなり元気になる青柳、エルボーからDDTで反撃する。そして先にリングへ戻る。やはり狸寝入りであった。エプロンサイドから本田の生命線である右腕へカーフブランディング。本田のラリアットを警戒したか?しかしなかなか起き上がれない本田、かなりのダメージのようだ。

 本田が何とかリングへ戻る。青柳がすかさずスリーパーからのギロチンドロップ、カウント2青柳が本田のムーブをやり返す。計4回やり、最後は何故かカウント1でやめた、これも作戦か。ブーメランボディーアタックは失敗して本田のマウントエルボーが決まった。

 パイルドライバーからエンドゲームの青柳、これはすんなりと本田がエスケープ。本田がブレーンバスターを狙う、青柳が投げ返す。本田、青柳のミサイルキックをキャッチして逆エビ固めへ、青柳エスケープ。エプロンサイドでやりあうと本田がエクスプロイダーで投げた。これには青柳悶絶、なかなかリングに戻れない。

 どうにかリングへ戻った青柳に本田のスパインバスター、本田はそこからキャメルクラッチへ。青柳ギリギリでエスケープ。エルボーを打ち合うが本田が押す、青柳もやり返すが本田がラリアット両者ダウン。やはりエプロンサイドで食らったエクスプロイダーが効いているのか。青柳がいつもの力が出ていない。

 エルボー合戦へ、しかし2人共に力がないエルボーである。本田のラリアットを切り返して青柳がジャパニーズ・レッグロールクラッチへ、カウント2。ボディーアタックを本田がラリアットで追撃。流れを渡さない本田、今年こそ優勝か

 スピアーを狙う本田へ青柳がエンドゲームへステップオーバーまでしてギブアップを迫る。エスケープ。本田が今度は雪崩式ブレーンバスターすぐに起き上がる青柳へラリアット、それをかわした青柳がジャーマンスープレックスホールド、スピンキック、ロックスターバスターと畳み掛けるこれでも3カウントは入らない。

 強烈なバックドロップからラリアット、2発そのままファイナルベントの態勢へきれいにきまった。これで3カウントを聞いた青柳。本田が史上最年少王道トーナメント覇者となった。青柳も9年連続初戦負けとは思えない激闘でファンの心を掴んだ。大変な名勝負であった。

惜しい小藤将太、一瞬の隙を見逃さないライジングHAYATOさすがだ

<第4試合 アジアタッグ王座決定戦前哨戦 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
○ライジングHAYATO MUSASHI 大森北斗
 10分32秒 ウラカンラナ⇒エビ固め
●小藤将太 田村男児 立花誠吾

 ヘビー級主体の今大会において、どうしても取り上げたい試合がある。ジュニアヘビー級のみの戦いである、この6人タッグマッチである。かねてより全日本のジュニアヘビー級の試合は内容には定評があったが、この大会でも通用するのか。ジュニアヘビー級にしか出来ないスピーディーかつ重厚な戦いとなった。

 田村とMUSASHIで始まった。探り合う、バックの取り合い田村が腕を取る取り返すMUSASHIその後ヘッドロックで田村がMUSASHIをコーナーに寄せた。田村がコーナーのMUSASHI目掛けてスピアーを放った。しかしMUSASHIが回転エビ固めでやり返した。主導権をなかなか渡せないMUSASHI、さすが東北の英雄と言った所か。

 田村から立花へ、MUSASHIから大森へ組み合って立花が押す、ヘッドロックから大森をロープに振ってショルダータックル。しかしすぐさま大森がやり返す。立花がペースを握りそうになると今度は大森がやり返すシーソーゲームの様相になって来た。

 そこへ突然自分が、載っていないクリアファイルを投げ捨ててしまう。そのまま観客席へ、何をするのか。何とクリアファイル製作元のザ・リーヴの社長を連れて来た。何か言いたげな大森。しかしすぐさま社長が客席へにげてしまった。目的は何だったのか。分からずじまい。その後、みんなからストンピングされる大森バチが当たったのか。

 立花から小藤へすぐに立花へ大森へマンハッタンドロップ、その後ブレーンバスターを狙う立花、それを大森が切り返してコンプリートショットMUSASHIへタッチ。いつもの流れではこのまま大森が負けてしまうが今日はそれをさせない大森、今日の大森は一味違う。

 MUSASHIが軽い身のこなしからドロップキックへ、だが立花もドロップキックでやり返す。立花から小藤へ小藤は前転してからのドロップキックで痛めつける。そのままブレーンバスターを狙うもMUSASHIがこらえて裏投げを見舞った。

 MUSASHIからHAYATOへ3人がかりで攻撃した。そしてHAYATOが長尾DDTへ(長尾一大心さんがやろうとしていた技)そのまま小藤のボム狙いをHAYATOがかわしてウラカン・ラナで丸め込んで勝利。ふざけているようでしっかりと仕事はすると言う。個性溢れる名勝負であった。

大注目のWユウマ対決。激闘の末、最後に立っていたのは青柳優馬 

<第2試合 王道トーナメント 準決勝 時間無制限1本勝負>
○青柳優馬
 21分38秒 THE FOOL⇒エビ固め
●安齋勇馬

 今大会の間違いなく1番の注目されたカードである安齋勇馬と青柳優馬のWユウマ対決である。なぜこのカードをメインに持ってこなかったかと思った。(しかしこれは後でわかった。)最年少三冠ヘビー王者と最年少チャンピオンカーニバル優勝者の激突となり、期待通りのバチバチファイトであった。

 まず組合い、安齋が青柳を押し込んでクリーンブレイク。バックの取り合いから青柳がバックを取る。腕の取り合い、青柳がヘッドシザーズ、安齋が起き上がり拍手発生。序盤は道場での練習を思わせるような落ち着いた展開が続き、お互いに探り合いの様相を呈していた。この後大きく流れが変わっていく。

 ロープワークから安齋、ドロップキック青柳が場外へ吹っ飛んだ。安齋が追っていきエルボー合戦へ、打ち勝った安齋が場外フェンスに青柳をぶつけた。青柳も場外フェンスへ振るが、機転を利かせた安齋が場外フェンスを使ってのフライングフォーアーム、さらに青柳をエプロンサイドに据えての強烈なニーアタックが決まった。

 リングへ戻るとエルボー合戦へ、これにも打ち勝った安齋が青柳をロープに振ってのドロップキック、再び青柳が場外に転落した。序盤戦からふんだんに得意技を繰り出す安齋、狸寝入りを時々見せる青柳なのでまだまだ余裕があるのかもしれない。安齋の体力は最後まで持つのか、いよいよ戦いは後半戦へ。

 安齋が青柳を追いかけて再び場外戦へ、青柳が実況席目掛けて安齋を場外フェンスへ振った。もう一度青柳が場外フェンスへ安齋を投げた。場外フェンスを使って青柳がギロチンドロップを掛けた。フラフラの安齋、リングへ青柳が戻してフォールするもカウントは2。やはり先程の青柳は狸寝入りだったのか。余裕があると感じた。

 青柳のストンピングからエルボー合戦へ、打ち勝った青柳がスリーパーで締め上げる。苦しい安齋。技を外した青柳がギロチンドロップからパイルドライバー、カウント2、青柳の太い脚が鋭角にヒットしそのまま飛び上がってのパイルドライバー畳みかけた。しかしカウント2で返した安齋さすがの一言である。

 コーナーへ安齋を振る青柳。エルボスマッシュからセカンドロープへ安齋を掛けるがそこでキックからのミサイルキックで安齋が反撃する。流れが傾きそうなところで機転を利かせた安齋、さすが最年少三冠ヘビー王者である。ここで決めきれない青柳、勝利が遠のいたか。

 フロントスープレックスからダブルアームスープレックスへここは青柳が耐える。ロープワークからドロップキックで反撃する。ドンピシャのタイミングであった。さらにコーナーへ振られるとブーメランクロスボディーアタック。安齋の起き上がり際にトップロープから今度は正調のフライングボディーアタック。

 このままエンドゲームへ、しかしこれも安齋がロープへエスケープした。ダイビングエルボードロップを狙う安齋がパンチして、雪崩式ブレーンバスターを狙う。これも青柳が耐えた、セカンドロープからミサイルキックで安齋の起き上がり際にエルボー。これに耐えた安齋が投げっぱなしのジャーマンスープレックス、やり返す様にジャーマンスープレックス。

 打ち合いになり安齋がジャンピングニーで両者ダウン。エルボー合戦へ、この時点で両者フラフラの状態、それでもエルボーを止めない。打ち勝つ安齋、しかしすぐさま起き上がり、お返しのスピンキック。やられてもすぐには倒れない両者、この意地と意地のぶつかり合いはどこまで続くのか。

 トップロープからダイビングエルボーはカウント2エンドゲームに移行する。ギブアップギリギリで技をほどいてフォールする青柳、カウント2。ジャーマンスープレックスをこらえた安齋がジャンピングニーでお返し、トップロープへ青柳を据える。雪崩式ダブルアームスープレックスをきめた。

 青柳は、安齋がひざ蹴りを狙ったところへ丸め込み回避する。安齋の強烈なバックドロップが決まった。ラリアットからジャンピングニー、このままギムレットへしかし青柳が振りほどいた。目まぐるしい技の攻防、果たしてどのような結末が待っているのか。

 安齋のジャンピングニーパッドをかいくぐって青柳がラリアット、珍しい技を出した。決めに行く青柳、ジャーマンスープレックスホールドはカウント2ロックスターバスターもカウント2ならばと、とどめのTHE FOOL、これにはたまらず安齋はカウント3を聞いた。お互い譲らない、強烈なインパクトの名勝負であった。

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