リコ・ヴァーホーベンTKO勝利!『RXF 20』

(C)RXF

 10月19日(現地時間)にルーマニアで『RXF 20』が開催された。
 ルーマニアのメジャーMMA大会であるRXF(ルーマニア・エクストリーム・ファイティング)はルーマニアで定期的に大会を開催、基本はルーマニア勢対(ルーマニアから見て)外人勢という対戦が多い。
 しかし、今回は毛色が違い現GLORYヘビー級王者であるリコ・ヴァーホーベンのMMAデビュー戦が行われた。K-1が事実上、活動中止状態なので、キック界最大のメジャー団体となったグローリー。そのグローリーで一番価値があるヘビー級王者がMMAを並行してやる事になったのだ。これは、グローリーが華々しく北米進出、スパイクTVで生中継をスタートさせたものの、予定より成功出来ず、予算が激減。ファイトマネーの高い選手達をリリース、もしくは、王者であっても充分な金銭で保障出来ない為、契約していても他団体出場を許可するという事態になっていたからだ。更に、テレビ局も前大会でスパイクTVとは契約終了で、次回大会より、テレビ局をショウタイムと契約し放送は続く事になっている。こんな状況だが、グローリー以上のキック団体は存在しないため、王者クラスが、金銭的な問題でMMAも並行してやっていく傾向になっている状況。グローリーと契約していないものの極真空手のレチ・クルバノフやエヴェルトン・テイシェイラはすでにMMAに専念。アンディ・サワーもグローリーは北米選手中心になっているからとMMA転向を口にしている。そんな中、サワーに先駆け、ヴァーホーベンがMMAデビューする事になったのだ。対戦相手はロシアのヴィクトー・ボグツキーでキックベースの選手だ。試合はなんと組んで足をかけてテイクダウンを奪ったのはヴァーホーベンだった。そのままグランドで上をとり、マウントポジションを奪い、マウントパンチ連打でレフェリーがストップ。ヴァーホーベンが完勝のTKO勝利でMMAデビューを飾った。

 また、基本的にルーマニアを中心とした欧州の選手がほとんどで試合経験も少ない選手が多い中、ヘビー級戦でベラトール参戦経験もあるポーランドのブシェミスワフ・ミシアラが呼ばれ、ルーマニアのアナトリ・チムマックと対戦した。本来はライトヘビー級のミシアラは、身体が一回り大きい
チムマックに苦戦、投げられたりするものの、スタンドで良い打撃を入れ、ドローとなった。

 レフェリーにUFCなどでも活躍しているハーブ・ディーンが招かれており、世界に出してもおかしくない素晴らしい大会となっていた。

■ RXF 20
日時:2015年10月19日(現地時間)
場所:ルーマニア

<ヘビー級/MMAルール>
○リコ・ヴァーホーベン
 1R TKO
●ヴィクトー・ボグツキー

<ミドル級>
○セルゲイ・ブラブ
 2R TKO
●チプリアン・チル

<ヘビー級>
△アナトリ・チムマック
 ドロー
△ブシェミスワフ・ミシアラ

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