[週刊ファイト07月16日]期間 [ファイトクラブ]公開中
▼31年間守り抜いた虎の魂 4代目タイガーマスクが感動の引退試合
photo by 西尾智幸 編集部編
・「私は人に恵まれた。31年間ありがとうございました」
・師弟愛あふれるセレモニーにSNSも感動一色
・31年間受け継いだ「タイガーマスク」の重責
・4代目タイガーマスク引退が示した継承という使命
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「私は人に恵まれた。31年間ありがとうございました」

2026年7月7日、東京・後楽園ホールで「タイガーマスク引退記念試合」が開催され、1995年7月15日のデビュー以来31年間にわたりタイガーマスクの名を守り続けてきた4代目タイガーマスクが、長い現役生活に終止符を打った。満員札止めとなった会場には多くのファンが詰め掛け、ジュニアヘビー級戦線を支え続けたレジェンドの最後の雄姿を目に焼き付けようと、大きな拍手と歓声が送られた。
引退試合は特別ルールによる2試合構成で行われ、第1試合ではAEW所属でダイナマイト・キッドの甥として知られるトム・ビリントンと対戦した。ビリントンは場外への高速ブレーンバスターやミサイルキックなどで積極的に攻め立て、若さあふれるファイトで4代目を追い込んだが、タイガーマスクも長年培ってきたレスリング技術と巧みなグラウンドの攻防で応戦し、5分時間切れ引き分けという結果となった。それでも互いに一歩も譲らぬ攻防は、歴史あるタイガーマスク最後の戦いにふさわしい内容となり、観客は惜しみない拍手を送っていた。
続く引退試合Ⅱでは、長年ライバルとして激闘を繰り広げてきたブラック・タイガーⅣことロッキー・ロメロと対戦した。試合開始直後からブラック・タイガーⅣは奇襲攻撃を仕掛け、マスク剥がしや張り手などヒールらしいファイトで挑発を続けたが、タイガーマスクも最後の戦いにふさわしく一歩も引かず、激しい打撃戦とレスリングの応酬を展開した。こちらも5分では決着がつかなかったものの、延長戦にもつれ込むと、最後は31年間磨き続けた代名詞であるタイガースープレックスホールドを鮮やかに決め、有終の美となる勝利を飾った。初代タイガーマスクから受け継いだ必殺技で最後の白星を挙げたことは、多くのファンにとって忘れられない場面となった。
試合後には盛大な引退セレモニーが行われ、新日本プロレス所属選手やOB、さらには他団体のレジェンドまで数多くリングへ集結した。藤波辰爾、獣神サンダー・ライガー、ザ・グレート・サスケ、新崎人生らが花束を贈呈し、棚橋弘至社長をはじめとする新日本プロレスの仲間たちもリング上でその功績を称えた。さらに元読売ジャイアンツ監督の原辰徳氏、横浜DeNAベイスターズ監督の三浦大輔氏、武尊ら各界の著名人も駆け付け、4代目タイガーマスクが築いてきた人望の厚さを物語る豪華な顔触れとなった。
そして会場が最も大きなどよめきに包まれたのは、闘病中の初代タイガーマスク・佐山サトルがリングへ姿を現した瞬間だった。4代目の願いによって実現した”夢の対決”は、激しく技を掛け合うものではなく、互いに静かにロックアップしただけの短い時間だったが、その一瞬に31年間の師弟の歴史と信頼が凝縮されていた。さらに佐山は軽やかなタイガーステップまで披露し、満員の後楽園ホールは大歓声と拍手に包まれた。長年タイガーマスクという名を守り抜いてきた弟子に対する、師匠から最後の最大級の祝福であった。
セレモニーの最後、4代目タイガーマスクは万感の思いを込めてファンへ感謝を伝え、「私は人に恵まれた。31年間ありがとうございました」と語り、10カウントゴングを聞き届けた。そして最後までマスクを脱ぐことなくリングを後にし、31年間背負い続けたタイガーマスクという名前への誇りを貫き通して現役生活を締めくくった。その姿は歴代タイガーマスクの歴史の中でも極めて象徴的なラストシーンとなり、後楽園ホールに集まった観客の記憶へ深く刻み込まれることとなった。
師弟愛あふれるセレモニーにSNSも感動一色

4代目タイガーマスクの引退試合は、試合内容だけでなく引退セレモニーまで含めて多くのファンの心を打ち、試合終了直後からXをはじめとするSNSには数多くの感想や写真、動画が投稿された。特に「31年間ありがとう」「最高の引退試合だった」「タイガーマスクの歴史を見届けることができた」といった感謝の声が相次ぎ、プロレス界を代表する名レスラーの最後にふさわしい興行だったという評価が圧倒的多数を占めた。
なかでも最も大きな反響を呼んだのは、闘病中の初代タイガーマスク・佐山サトルがリングへ姿を現し、4代目とロックアップを交わした場面である。「まさか初代がリングに上がるとは思わなかった」「タイガーステップを見た瞬間に涙が止まらなかった」「師弟の31年間があの数秒に凝縮されていた」「佐山先生がこの日のためにリングへ立ってくれたこと自体が奇跡」といったコメントが数多く投稿され、この場面の動画は瞬く間に拡散された。佐山が披露した軽快なタイガーステップについても「現役時代を思い出した」「一歩踏み出しただけで会場全体が震えた」「これ以上ない最後のプレゼントだった」と絶賛する声が相次ぎ、師弟愛を象徴する名場面として語り継がれることになった。
また、4代目タイガーマスク自身の引退スピーチもファンの胸を打った。「タイガーマスクになれるのは1人しかいない」「私は人に恵まれた。31年間ありがとうございました」という言葉には、「最後までタイガーマスクとしての誇りを失わなかった」「マスクを脱がずにリングを降りた姿がかっこよすぎる」「31年間ずっとヒーローだった」といった称賛が集まり、最後までキャラクターを守り抜いた姿勢を高く評価する投稿が目立った。タイガーマスクという存在を一人のレスラーではなく、一つの文化として継承してきた責任感を感じたという感想も多く見受けられた。
試合内容についても、「最後がタイガースープレックスホールドで決まったことに鳥肌が立った」「ブラック・タイガーⅣとの最後の攻防は歴史を感じた」「トム・ビリントンとの試合も新旧ジュニアヘビー級を象徴するような内容だった」と高い評価が続き、必殺技であるタイガースープレックスによるフィニッシュは「これ以上ないエンディング」と絶賛された。また、ブラック・タイガーⅣことロッキー・ロメロとの長年にわたる因縁を知るファンからは、「最後の相手がロッキーで本当に良かった」「宿敵だからこそ成立した最高のラストマッチだった」といった声も数多く寄せられた。