(C)AAA
7月4日にメキシコ・ユカタン州メリダのフォロGNPセグロスで開催されたAAAテレビ収録大会は、WWEとの提携後を象徴する歴史的な一夜となった。最大の話題は、元WWE世界王者ダミアン・プリーストのAAA電撃デビューである。

大会はAAAゼネラルマネージャーを務めるレイ・ミステリオがリングへ登場するところからスタートした。レイは「AAAを世界最高のレスラーたちが集まるリングにしたい」と宣言。そして「ルチャリブレを愛し、このリングに立つ資格を持つ男」として紹介したのがダミアン・プリーストだった。大歓声の中でリングインしたプリーストは、さっそく不敵なマイクを披露する。
「WWEではやるべきことはすべてやってきた。しかしAAAではまだ何もやっていない。」
「友達を作るためでも、敵を作るためでもない。」
「俺はAAAを支配しに来た。」
その力強い宣言に場内は騒然。さらに現在のAAA王座戦線にも興味を示し、近い将来のタイトル挑戦を予感させる内容となった。前週、「元WWE世界王者がAAAへやって来る」と予告されていたサプライズの正体がプリーストだったことで、会場は大きな盛り上がりを見せた。
第1試合ではレディ・シャニが久々のテレビマッチに登場し、フラマーと対戦。試合終盤にはラ・カタリーナが場外でフラマーのベルトを奪う一幕もあり、その混乱を逃さなかったシャニがバックスタバーから必殺アイコノクラズムを決めて勝利した。試合時間は短かったものの、シャニの存在感は健在であり、今後の女子戦線への本格復帰を印象付ける一戦となった。

続く3WAYタッグマッチでは、ミステル・イグアナ&ラ・パルカ組が、ディナミコ&ドラゴ、そしてマネー・マシーン(ガラ・デ・オロ&コルミージョ・デ・プラタ)と激突。ドラゴのシューティングスタープレスなど見応えある空中戦が続く中、最後はラ・パルカが雪崩式攻撃を狙ったドラゴを空中でカッターに切り返し、そのままデスウエサドーラで3カウントを奪取。AAAらしいスピード感あふれるルチャリブレを披露した。
第3試合ではエル・フィスカルとアビスモ・ネグロJr.が激突。ゴング前から激しい乱闘となり、マスク戦へ発展しそうな勢いを見せたが、試合途中でロス・ペロス・デル・マルが乱入。両者を無差別に襲撃し、試合はノーコンテストとなった。現在AAA最大のストーリーとなっているペロス・デル・マルの侵攻劇は、この日も番組の中心として描かれた。さらにエル・グランデ・アメリカーノも登場し、次週サンルイスポトシ大会でペロス・デル・マルを迎え撃つことを宣言。
「神が許しても、ペロスは許さない。そしてエル・グランデ・アメリカーノも許さない」
と力強くアピールし、次週への期待を高めた。
次週はダミアン・プリーストとドミニク・ミステリオが揃い踏み大会後の記者会見ではレイ・ミステリオが、次回サンルイスポトシ大会にダミアン・プリースト、そしてドミニク・ミステリオの来場を正式発表。WWEとの提携が本格化したAAAは、世界的スターを次々と投入し、新たな時代へ歩み始めている。プリーストの「AAAを支配する」という宣言は単なるリップサービスでは終わらないだろう。世界最高峰のスポーツエンターテインメントとメキシコ伝統のルチャリブレが融合する新生AAA。その中心人物となるのがダミアン・プリーストなのか、今後の動向から目が離せない。
■ Lucha Libre AAA on FOX
日時:2026年7月4日(土)
会場:メキシコ合衆国ユカタン州メリダ・フォロGNPセグロス
<第3試合 シングルマッチ>
エル・フィスカル
ノーコンテスト
アビスモ・ネグロJr.
※ロス・ペロス・デル・マルが乱入し試合不成立
<第2試合 3WAYタッグマッチ>
○ミステル・イグアナ ラ・パルカ
デスウエサドーラ
ディナミコ ●ドラゴ
ガラ・デ・オロ コルミージョ・デ・プラタ【マネー・マシーン】
<第1試合 ノンタイトルマッチ>
○レディ・シャニ
アイコノクラズム
●フラマー