WOWOWの生中継を見ていて、途中にプエルトリカンのバッド・バニーが「ICE OUT=移民局、出て行け!」とやったから、反トランプの音楽ファンは「言いよった」と歓喜だったのだが・・・。番組のトリ、最優秀アルバムでも全編スペイン語の『DeBI TiRAR MaS FOToS』が受賞して、再び「ICE OUT」からのスピーチだったので、「やったぁ!」と万歳した方が多かったのではなかろうか。

なんといってもバッド・バニーは幼少の頃からプロレスラーになるのが夢だった男であり、本誌が名前を取り上げ始めた2021年にせよ、「グラミー賞バッド・バニーもRAW」と、オマケの扱いだった。その後、プロレスラーの夢が叶い、WWEの全面協力を得てのバッド・バニーのプロレス巡業も成功させている。


そこからは本誌も度々取り上げるようになり、「バッド・バニー主役カナディアンデストロイヤー25分ダミアン・プリースト」と、激しいバンプも取っての試合は高評価していた。トランプもマジにプロレスラーだが、バッド・バニーは本格的なのでGrammy賞の戴冠も本誌が讃える栄誉に違いない。
本年のグラミー賞はCBSの放送契約が最後になることもあって、過去の放送ハイライトが随所に散りばめられており、特に毎年恒例のLegend追悼セグメントでは、オジー・オズボーンとロバータ・フラッグを別格扱いしていて圧巻であった。アカデミー賞から鷹の爪大賞まで、誰が亡くなったかは年間回顧には外せない。ロイ・トーマス・ベイカー(Queenプロデューサー)も亡くなったとか、忘れかけていた故人を偲ぶ役割も担っている。
バッドバニーは、来週のNFLスーパーボールのハーフタイム・ショー出演が決っている。また、3月には来日公演もあるそうだ。アホばっかりの日本の衆議院選挙のニュースに埋没しがちだが、毎日CNNニュースを英語で見るようにしている国際派なら、トランプによる移民局の取り締まりで死者も出て、このところの大きな報道になっていることが広くは伝えられていないようだが、そういった政局の背景を踏まえてのバッド・バニーの「最優秀アルバム」受賞だったことは要注意である。
恐らく明日のRAW以下、WWEはバッド・バニーの受賞が大きく扱われることになろう。