[週刊ファイト1月8日期間] [ファイトクラブ]公開中
▼女子格闘技の正義なき因縁:伊澤星花とRENA、拗れ続けた感情
photo:週刊ファイト+(C)RIZIN公式 by 野村友梨乃
・伊澤星花の怒りはどこから来たのか:GP発言が生んだ長い確執
・強さは本物、貫禄は未完成:伊澤星花はなぜ挑発を受け流せないのか
・実力と貫禄のねじれ:伊澤星花とRENA、立ち振る舞いの決定的違い
・言葉と感情が先行する危うさ:リングの外で膨らむ女子格闘技の因縁
・煽りは分かりやすいが後味は悪い:RIZIN演出でさらに因縁が加速か?
・大晦日が用意した決着の舞台:正義なき因縁の終止符は打てるのか
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伊澤星花の怒りはどこから来たのか:GP発言が生んだ長い確執
RIZIN大晦日で実現する伊澤星花とRENAの一戦は、「因縁」という言葉がこれほど似合うカードも珍しい。ただし、この因縁は分かりやすい遺恨や一瞬のトラブルから生まれたものではない。むしろ、時間をかけて積み重なり、いつの間にか“感情の濁流”になってしまった類のものだ。
そもそも、なぜここまで因縁が深まったのか。多くのファンが「結局、何がそんなに揉めているんだっけ?」と感じているのも無理はない。
発端は2022年の女子スーパーアトム級GP。会見でRENAが放った「伊澤に勝てるのは私しかいない」という言葉が、伊澤の逆鱗に触れた。そこから、欠場判断の遅れ、何度も流れる対戦、評価だけが下がっていく構図――。伊澤の怒りは、単なる言葉への反発ではなく、「自分のキャリアがコントロール不能な形で削られていくこと」への苛立ちだった。
ここまでは理解できる。伊澤が“本気で格闘技をやっている”からこそ、怒りが強くなったという見方も成り立つ。

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強さは本物、貫禄は未完成:伊澤星花はなぜ挑発を受け流せないのか
伊澤星花は強い。これは、もはや誰も否定しない事実だ。テイクダウン能力、トップコントロール、フィジカル、勝ち切る力。技術的に見れば、女子MMAでも屈指の完成度を誇る王者である。だが「王者の貫禄」や「余裕」を感じるかと問われると、正直なところ首を傾げてしまう。王者に挑発するのは、挑戦者なら当然の行為だ。挑戦者は煽り、噛みつき、存在感を示してナンボ。

しかし問題は、その挑発に対する“受け方”である。伊澤はRENAの言動を、何年も、何度も、細かく拾い続けてきた。RIZINのYouTube企画「CONFESSION」や「Preparation」では、RENAに対する言葉は容赦がなく、正直“ボロカス”と言っていいレベルだった。
もちろん、それも感情の発露としては理解できる。だが王者という立場でそれをやり続けると、どうしてもこう見えてしまう。「なぜ、そこまで執着するのか?」「もう勝って証明すればいい段階ではないのか?」
挑発を受け流すどころか、ねちねちと抱え続ける姿は、時に“余裕のなさ”や“器の小ささ”として映ってしまう。
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