12・14RISE後楽園!選手インタビュー、宮﨑小雪、島田知佳、平岡琴

宮﨑小雪ラストインタビュー「自分にとってはすごく楽しかったなと思える格闘技人生だった」

《宮﨑小雪インタビュー》

–改めて“引退”されるという事で、競技生活お疲れ様でした。

宮﨑 ありがとうございました。

–プロキャリアの6年を振り返ってみていかがですか?

宮﨑 結構あっという間でしたね。デビューしてからあっという間に時が過ぎていったように感じます。

–デビューしたのが16歳ですよね?

宮﨑 16歳でデビューしました。

–デビューした時は現役生活6年間18戦も試合をやると思っていましたか?

宮﨑 思っていましたね。でも順調に格闘技人生が上手くいくとは正直思っていなくて、もっと苦戦するかなと思っていました。

–現役生活を長くやる選手もいる中で、どちらかというと若くしてデビューしてまだ若いうちに引退するという競技生活は考えていましたか?

宮﨑 デビューした時はもっと長くやるのかなと思っていました。上手くいかない事も沢山あると思っていたので。だからこそ長くやるのかなと考えていました。

–競技生活の中で、色々な葛藤や苦悩がいっぱいあったと思うんですけど、側から見たらすごい駆け抜けたなっていう印象もあります。ご自身で振り返った時に、楽しかった競技生活なのか大変なことが多かった競技生活だったのか、どちらになりますか?

宮﨑 やっぱりすごく楽しかった競技生活だったなと思います。練習とかはキツイ事や辛い時間の方が長いんですけど、それでも格闘技人生を振り返った時に1番思い浮かぶのはベルトを取った時の嬉しさだったり、自分が勝った時の周りの笑顔だったり、そういうのがパッとすぐ思い浮かぶので、自分にとってはすごく楽しかったなと思える格闘技人生でした。

–少し休んでいる期間からそのまま引退という形になりましたが、今までは幼少期から格闘技の練習をずっと続けている生活を送ってきたと思いますが、休養中を経て生活リズムなどに変化はありましたか?

宮﨑 小さい頃から体を動かしてきたので、留学先でも体を動かしたくなりました。留学に行っていた期間も寮の中にジムがあったので、ランニングマシンで走ったり筋トレなどはしていました。

–引退発表の会見を行いましたが、周りからの反響はいかがでしたか?

宮﨑 周りからの反響は、SNSなどでいろんなメッセージをいただいて「辞めてほしくない」とか「もっと試合を見たかった」という声をいただく事が多かったです。でもそうやって言ってもらえる事がすごく幸せなので、ありがたいなという気持ちでいっぱいです。

–改めてになりますが、引退を決めた理由について教えていただけますか?

宮﨑 フィリピンに留学に行って、色んな国や年齢の方たちと出会って、その国独自の文化を知ったりコミュニケーションを取っていく中で、自分が抱えていた悩みや考えていた事がすごくちっぽけに感じて、“世界はすごく広いな”と感じたんですよね。私はずっと格闘技しかしてこなかったので、格闘技のことだけしか知らなかったけど、フィリピンに行っていろいろなことを経験して、もっと色々なことを知りたいと思って、ワーキングホリデーに興味を持った事がきっかけでした。

–なるほど。フィリピンに行って考え方が変わったという風に仰っていましたが、色々な世界を知りたいと思った時に1番にどんな気持ちが湧いてきたんですか?

宮﨑 周りも留学が終わった後にワーキングホリデーに行くっていう方がすごく多くて、30代の方たちもいらっしゃったんですけど、ワーキングホリデーって年齢制限があるので行きたくても行けない人たちもいたし、ラストチャンスの人とかもいたんですよね。その中で自分はまだ22歳で“今すぐに自分がやりたい事をやらなければ、今後公開するんじゃないかな”という思いが湧いてきました。

–どういう仕事をしたいというよりかは、色々な世界を見てみたいというのが今の思いなんですね。

宮﨑 そうですね。

–ワーキングホリデーに行くところは決まっているんですか?

宮﨑 12月1日から北海道のニセコに行って、4ヶ月くらいリゾートバイトみたいな感じで接客英語などを学んで過ごして、来年の4月中旬頃からニュージーランドに行こうかなと思っています。

–それは1年くらいですか?

宮﨑 そうですね。1年行けたらいいなって感じですね。

–現地に行ってからお仕事を決めるんですか?

宮﨑 現地に行って仕事と家を探してという感じです。

–家もなんですね。

宮﨑 そうなんですよ。

–それも良い経験になりそうですね。

宮﨑 一人暮らしもした事がないんですけど、家の契約とかも全部英語でしなければいけないし、自分が何を優先して家を選ばなければいけないのかという部分でも、自分のことを知れるなと思っています。

–海外に興味を持ったきっかけは?

宮﨑 小さい頃は海外に興味があるタイプではなかったんですけど、海外の選手と戦うようになってからだったり、周りの友達もワーキングホリデーに行っていて、SNSなどを見てすごく楽しそうだなっていう風には思っていました。

–なるほど。周囲の影響もあって思い切ってチャレンジしてみようと思ったんですね。

宮﨑 そうですね。

–引退会見の時に『20代で得た知見』という本を読んで背中を押されたと仰っていましたけど、具体的にはどういう内容でどんな部分に感銘を受けたんですか?

宮﨑 その本の1ページに「60代の貴婦人に人生でやり直したいことはありますか?という質問を尋ねました」って書かれていて、その60代の貴婦人さんが仰っていたことが“いつかお金を貯めてから海外に行こう”とか“いつか英語ができるようになってからこういう事をしたい”とか、それ以外にもこういう事をしたいっていう風に思っていたけど、“そのいつかは来ないと知った”“事前完璧主義になるんじゃなくて、足りないものは歩きながら拾っていくしかないからすぐ行動するべき”っていう事を書かれていて、そこに感銘を受けました。私は結構事前完璧主義になっちゃうタイプなので、事前に100%の準備をしてから行動したいタイプなんですけど、それでは遅いなと思って。英語がもっとできるようになってからワーキングホリデーに行くという選択肢もあったと思うんですけど、自分がいつ死んでしまうか分からない世界で生きていて、明日が来るという保証もないのにこれができるようになってからっていうのは遅いのかなとも思ったし、そういう風に考えていて行動できずにもし自分が事故とかに遭って死んでしまったらすごく後悔するなと思って、その1ページに感銘を受けて行動しようって思いました。

–なるほど。これをご家族に話した時はどういう反応でしたか?

宮﨑 反対されたりとかは特になくて、留学に行く時も肯定的で、新しい世界を見て色々な経験をしてきなっていう感じで背中を押してくれました。実際に「引退しようと思うんだよね」って話した時も、何かを辞めることは決断力がいることで簡単なことではないし覚悟も必要なことだけど、本当にやりたい事でその覚悟があるんだったらいいと思うよって背中を押してくれました。

–ご家族は背中を押してくれたんですね。

宮﨑 はい。

–格闘技の話に戻りますが、これまでの戦績は18戦16勝1敗1分ですが、この戦績はご自身ではどう思いますか?

宮﨑 順調に行った格闘技人生だったなと思います。

–その格闘技人生で印象に残っている試合はありますか?

宮﨑 やっぱり初めてのタイトルマッチで戦わせていただいた紅絹さんとの試合が自分の中で1番印象に残っています。

–それはどういう部分で印象に残っているんですか?

宮﨑 プロデビューしてからずっとチャンピオンになるっていう目標を掲げてやってきていたので、それを叶えることができたのはすごく嬉しかったですし、あの時の構図として紅絹さんの方がベテランで、経験を積んで修羅場を潜って来た選手vs若手の新人選手みたいな見え方だったと思うんですけど、そこの大きい壁を乗り越える事ができたので、ここでチャンピオンになる事で自信になりました。

–キャリアでいうと、1戦以外は全部RISEで試合をして来ましたが、RISEという団体に対してはどんな思いがありますか?

宮﨑 デビュー戦からRISEに出させてもらったので、今思うと本当に幸せな事だなと思いますし、RISEという価値のある団体に出場する事ができて、その中でRISEのベルトを巻く事ができて幸せだなという風に思います。

–戦ってきた中でも、戦っていない方でもライバルみたいに意識していた方とかっているんですか?

宮﨑 3回戦っている小林愛理奈選手とかは、デビューしたのは私の方が早いんですけど活躍していた時期はかぶっているので、そこでのライバル意識とかは常にあったかと思います。K-1とかでいうと、松谷綺選手とかは自分にとってはライバルみたいな存在ではありました。

–常に同世代の選手たちを意識してやってきたんですね。

宮﨑 そうですね。

–引退を決めてから、まだ具体的に今後の事は分からないかもしれないですが、空手やキックボクシングという部分には今後も携わっていきたいなと思いますか?

宮﨑 今は格闘技に関わった仕事というよりかは、全く違う仕事をしたいなと思っていて。理由としては格闘技をやってきたからこそ、他の世界を知ってみたいという思いが強いので、もっと英語をできるようになってから英語を使った仕事に就けたら自分の理想ですね。

–今現在もジムで練習をしているそうですが、それは12月のタイトルマッチを控えた平岡選手のサポートみたいな感じですか?

宮﨑 そうです。基本的に毎日ジムに行っているんですけど、自分の練習というよりかは琴ちゃんのサポートをメインにやっています。

–なるほど。12月1日には北海道の方に行ってしまうんですよね。

宮﨑 1日に行ってしまうんですけど、14,15日だけこっちに戻ってきて、またすぐ戻ってという感じです。

–ご自身が巻いていたベルトを、同門の一緒に練習してきた平岡選手が巻くところまで来ているという事についてはどうですか?

宮﨑 嬉しいですね。同じ階級だったのでお互いに言ったりはしていないですけど、遠慮とかは多少あったと思うんです。それを何の遠慮もないまっさらな状態で100%で勝ちにいく事ができるし、琴ちゃんがずっとRISEのベルトを目指してやってきていたのは知っているので、その思いが本当に報われる時が来たなと思います。

–今戦っている女子ファイターたちに言っておきたいこと,アドバイスなどはありますか?

宮﨑 昔からそうだとは思うんですけど、やっぱり男子選手の方が注目を浴びることが多い競技だと思いますし、迫力も男子選手の方があるのかなとは思うんですけど、女子選手でも魅せられる選手は多いと思うし、今後どんどん若い選手たちも花が咲いてくる時期になってきます。そういう選手たちが1人でも多くの人に“女子格闘技もすごいんだ”っていうことを伝えられるような選手になってほしいという希望があります。

–最後に今まで応援してくれたファンの皆様にメッセージをお願いします。

宮﨑 今まで本当に沢山の応援をありがとうございました。練習とかでも辛い時が沢山あったんですけど、そういう時に思い浮かぶのは勝利した時の周り周りの方々が喜ぶ姿でした。その姿を想像して頑張ろうと踏ん張る事ができていました。皆さんの応援がなかったら私はくじけていたと思うし、もっと戦績が悪かったりとか、連勝をする事もできていなかったと思うので、本当に沢山の温かい応援に支えられてここまで突っ切る事ができました。ありがとうございました。


島田知佳インタビュー「宮﨑選手が価値を高めてくれたRISEのベルトは欲しいんですけど、1番は“誰にも負けたくない”という気持ちが強い」

–11月はONEで多くの先輩たちが試合をしていましたね。
島田 現地で応援していました。

–結果は様々でしたけど、皆さん熱いファイトで刺激を受けたんじゃないですか?
島田 もちろん先輩方の試合もそうですけど、周りの観客を巻き込んですごい熱狂だったので、ファンも熱くさせる試合という部分が違うなと思いましたね。

–そこは見習っていきたい部分ですね。
島田 そうですね。目指していかなければいけない部分だなと思います。

–そういう部分で、内容だけではなくて試合で魅せられるファイターになりたいという思いもありますか?
島田 そうですね。

–準決勝で風羽選手に判定勝利を収めましたが、島田選手自身が内容に不満もあったかと思います。改めて試合を振り返ってみて感想はいかがでしたか?
島田 初めて試合で鼻血が出たり、怪我をしたりした部分もあったりして、完全に慌ててしまいましたね。ポイントは1ラウンドから取っていたと思うんですけど、血が出る事によって印象が悪いというか、負けている気がして勝手に慌てて、遠いところから行ってしまったりしました。でも良い経験ができたと思います。

–タイトルマッチの前にそういう経験ができた事は良かった?
島田 ハプニングが起こっても冷静にならないといけないという事を学べました。

–1回戦をKOで勝ち上がった事で準決勝では固くなる部分も出た?
島田 1回戦をKOできて、準決勝と決勝の2つもKOでいきたいっていう思いが出てきてしまって、“倒す”という気持ちが先行してしまって空回りした感じはありました。

–ここまで無敗でタイトルマッチまで辿り着いているという状況ですけれど、デビューして1年半くらいでタイトルに挑戦することを想像していましたか?
島田 全く想像していなかったですね。宮﨑小雪選手が返上するということ自体が想定外でした。じゃないとこのトーナメントも早い段階でチャンスは回ってこなかったと思うので、想像していたよりかはめちゃくちゃ早いですし、実際にチャンピオンになれる強さを持っているのかなと不安になるところもあります。

–次の平岡選手との試合は精神的な部分が大切になりそうですね。
島田 ここを乗り越えたら一皮剥けて一段と強くなれる気がします。

–ベルトというものに対してはどういう思いがありますか?
島田 宮﨑選手が価値を高めてくださって、RISEアトム級のベルトがすごく価値の高いものになっていると思うので、もちろんベルトは欲しいんですけど、1番は“誰にも負けたくない”っていうその気持ちが強いです。

–負けたくないという思いがベルトまで近づけてくれたんですね。
島田 そうですね。

–ベルトを獲ってチャンピオンになったとしても、“負けたくない”という思いでどんどん挑戦していきたいと思いますか?
島田 どんどん強い選手とやっていきたいと思っています。

–海外の強い選手を呼んでほしいとかも考えていますか?
島田 強ければ誰でもって感じですね。

–決勝戦を争う平岡琴選手の印象はいかがですか?
島田 気持ちが強くてガツガツ来るイメージです。

–ベテランの選手で引き出しもすごく多い選手ですけれど、どんな戦いを見せていきたいですか?
島田 いつも通り変わらず自分の強みを活かした戦いをしていきたいです。

–会見では平岡選手も煽るようなところもあって、挑発を受けっぱなしになるような部分もありましたが、あの会見はいかがでしたか?
島田 その会見に関しては思う事はないんですけど、言われっぱなしでは腹が立つので、それを練習でぶつけてさらに強くなって試合でぶつけようと思っているところです。その分練習も追い込めて活力になっています。

–島田選手って怒ったりする事もあるんですか?
島田 します笑。

–悔し泣きしたりする姿は見るんですけど、怒っているイメージがあまりなかったんですよね笑。
島田 一応怒ってますよ笑。思うことはあるし、それを心の中に留めて練習を頑張っています。

–今回はタイトルマッチなので5ラウンドになりますが、ラウンド数の違いから練習内容も変えていたりしますか?
島田 練習に違いはあまりないかもしれないです。ただ自分が走る本数とか、自主練が増えたという感じですね。

–フィジカル面は自分で練習しているんですか?
島田 そうですね。先輩方に聞いたりして、スタミナの強化など自分でメニューに取り入れたりしています。

–今回もKOにこだわっていくという発言もありましたが、フィニッシュはKOを狙っていますか?
島田 理想はKOを狙っていきたいです。でもフルラウンドを戦っても全ラウンドでマークできるくらい圧倒したいなと思っています。

–ちなみに2025年最後の試合になると思いますが、今年はどんな1年でしたか?
島田 怒涛の1年でしたね。定期的に試合をさせてもらって、試合感覚も良い状態ですし、試合をさせてもらえて本当にありがたいです。この勢いのままベルトを獲って来年に繋げていきます。

–最後にいつも応援してくれるファンの皆様にメッセージをお願いします。
島田 いつも応援していただきありがとうございます。今回は決勝戦という事で5ラウンドを平岡選手と戦います。もちろんKOを狙っていくんですけど、どのラウンドでも圧倒して必ず勝って自分がチャンピオンになるので、応援をよろしくお願いします。


平岡琴インタビュー「自分の力を出せば自分の手で未来を変えられる」

–キャリア集大成となるタイトルマッチが迫ってきましたけど、今の心境はいかがですか?

平岡 やっときたなという感じで毎日ワクワクしています。今までも大事な一戦はあったんですけど、気持ちの入り方が違いますし、ずっと暗かった道がやっと明るくなったみたいな感じで毎日楽しいです。

–練習は辛いながらも楽しい気持ちを持って取り組めている感じですか?

平岡 1日1日が本当に大切で、若菜と小雪と上がる最後のリングでもあるので、そういう意味でも練習から一つ一つ毎日を大切にできているなという感じです。

–今お話しにも出ましたが、宮﨑小雪選手が引退という形になりましたけど、今でも一緒に練習されているんですか?

平岡 12月1日から北海道に行ってしまったんですけど、それまではずっと一緒に練習してスケジュールも私に合わせてくれて、ずっとサポートしてくれていました。

–じゃあ残りの期間は若菜選手と一緒に仕上げていくような感じですか?

平岡 そうですね。若菜とこれから最終調整というような感じでやっていきます。

–コンディション的にはバッチリですか?

平岡 コンディションはめちゃめちゃ良いですね。減量も気持ちが入るとこんなに落ちるのかっていうくらい体重が落ちていて笑。今までにないくらいベストコンディションです。

–モチベーションが高いとコンディションも作りやすいんですね。

平岡 今までが気持ちが入っていなかった訳ではなくて、もちろん1戦1戦大切にしてきたつもりではあるんですけど、この試合に人生をかけているんだなっていうのを自分の体が教えてくれているみたいな感覚ですね。全部上手くいっていて良い状態です。

–非常に大切な一戦ですけど、その辺りのプレッシャーはいかがですか?

平岡 これが最後の挑戦だと思うし、「精神的にキツくないですか」って聞かれたりするんですけど、プレッシャーは全くないです。なんなら今までの“勝っても先が見えない”っていう状態の中で、でも“負けたら終わりだ”っていうのがずっと続いていた試合の方がキツかったです。「勝てば夢が叶うんだから勝てば良いじゃん」っていう感じで、こんな簡単なことはないっていうメンタルなので全然プレッシャーとかは感じていないですね。

–メンタルの状態もだいぶ違うんですね。

平岡 あとは自分次第でどうにでもなる未来というか、今までは勝っても自分の力ではどうしようもなかった所でもあったので。勝ってもベルトに繋がる訳ではなく、どれだけ自分が良い結果を残しても自分の力でコントロールできる部分ではない所と戦っていたので、今回は自分の力を出せば自分の手で未来を変えられるっていう所で、気持ち的にはすごく楽しみです。

–先日の会見では「どん底から這い上がってきた強さ」という事も仰っていたと思うんですけど、そういう部分に繋がってくる?

平岡 そうですね。色々なことを経験してきて、それでも何度も立ち上がってきた強さが私にはあって、ベルトやこの1戦にかける思いもそうですし、絶対に負けるわけがないって本当に思っています。ここで獲るべくしてこのタイミングが来ていると思っているから、これで獲らないと今までの積み上げてきたものだったり、辛い事とか色々乗り越えてきたものも全て無駄になってしまうし、それが本当にこの期間が無駄じゃなかったと思うためにも、結果を残さないといけないです。

–改めて決勝戦の相手の島田知佳選手の印象はいかがですか?

平岡 踏み込みが早かったり、勢いのある選手だなと思います。試合の戦い方だけでなくて、無敗できている部分とか全てに対してすごく勢いがあってノっている選手だなと思うんですけど、“まだ越えられないよ私は”とは思いますね。すごく良い選手だと思っているし、本当に認めているんですけど、気持ち的にはまだ早いぞと思っています。

–その辺りも内容で見せていく感じですか?

平岡 やっぱりベテランの強さっていうのもあるし、私が初めてタイトルに挑戦した時も紅絹さんと戦ってベテランの強さをっていうのを実感させられて、そこからすごく学びもあったし自分も強くなれたと思っているので、今度は私が島田選手に教えてあげようかなと思っています。

–島田選手は5ラウンドが初めてになるんですけど、平岡選手は当然そこを経験しているわけで、そのあたりのアドバンテージみたいなものはあると思いますか?

平岡 それはめちゃめちゃあると思いますね。初めての5ラウンドってすごく難しいところもあるし、3ラウンドとは別物になってくると思うので、彼女の戦い方的にも5ラウンドで強いタイプではないと思うし、私はどちらかというと5ラウンドあった方が自分の良さを出せると思っているので、そこの差っていうのは結構出てくるんじゃないかなとは思います。

–その辺りは経験してきた分、試合展開だったり戦略みたいな所が活きてくる部分がありそうですね。

平岡 そこはめちゃめちゃあると思いますし、逆に島田選手が5ラウンドをすごく意識してスタイルチェンジをしてきたらしてきたで私はやりやすくなるし、今まで通りの戦いをしてきてくれたら対策してきた事がバッチリハマると思うので、どう転んでも私の勝ち確っていう気持ちです。

–「これがラストチャンス」という風にも仰っていましたが、改めて平岡選手にとってベルトというのはどんな存在ですか?

平岡 今までやってきたことの証明ですね。私はどちらかというとベルトに執着していなかった部分もあって、ベルトよりも強い選手と戦って勝つことが大切と思ってやってきた時期もあったので、「ベルトは別に」って思っている時もあったんですよ。だけどキャリア終盤になってきて、自分のためもそうですけど周りの人のためにも一つ証を残したいなと思ったんです。やっぱりベルトがあるのとないのとでは全然違うっていう事を色んな経験を経て気づいたので、“自分の集大成”“やってきたことの証”そして“みんなへの恩返し”としてベルトはすごく必要なものだなと思っています。

–少し早いですが、この試合を終えた後の2026年はどんな試合にしたいですか?

平岡 来年はチャンピオンになったら色々な発言権も得られると思いますし、女子格が最近そんなに盛り上がっていないと思っているので、色んなところに喧嘩を売って盛り上げていけたらなと思います。

–最後にRISEファンの皆様にメッセージをお願いします。

平岡 いつも応援ありがとうございます。長い時間がかかったんですけど、12月14日についに私の夢が叶うので、私にとっても応援してくれる皆さんにとっても最高の1日にするために、必ずベルトを巻きます。私のベルト姿を楽しみに会場まで応援に来てくれたら嬉しいです。応援よろしくお願いします。