BRAVE CF100リスラフ・ニコリッチ、ハムザ・クーヘジを撃破し王座防衛

(C)BRAVE CF

 バーレーン・イーサタウン発――中東唯一の世界的MMA団体「BRAVE Combat Federation」は金曜夜、記念すべき節目の大会「BRAVE CF 100」を開催し、歴史的な一夜となった。2016年にバーレーンで旗揚げした同団体が、発祥の地で100大会目を迎えたことは、まさに“原点回帰”の瞬間であり、ハリファ・スポーツ・シティは熱狂に包まれた。

 当初は全9試合が予定されていたが、前日の公式計量でモハメド・ファクレディンとアレックス・ローレの「スーパーウェルター級暫定王座戦」が中止に。それでも残る8試合はすべて実施され、夜のクライマックスには2つのタイトルマッチが組まれた。

 メインイベントでは、バンタム級王者ボリスラフ・ニコリッチが「バーレーンの誇り」ハムザ・クーヘジを迎え撃った。試合は序盤からニコリッチが主導権を握り、冷静かつパワフルな攻撃を展開。耐久力で知られるクーヘジを第4ラウンドで打撃のラッシュに沈め、会場を静寂に包み込んだ。この勝利によりニコリッチは初防衛に成功。2025年を世界トップクラスのバンタム級王者として締めくくった。

 一方、セミメインイベントでは“ザ・パニッシャー”ムハンマド・モカエフが、2ラウンド序盤で“ザ・アニマル”ジェラード・バーンズを圧倒し、初代BRAVE CFフライ級王者に輝いた。モカエフは試合後のスピーチで、「メインイベントの行方を見届ける」と語り、ニコリッチの防衛が決まったことで、2026年の“王者対王者”決戦への期待が一気に高まった。

 大会中には、アレックス・ローレが思わぬ形でサプライズを受けた。彼には「BRAVE CFスーパーウェルター級暫定王者」としてのベルトが授与され、“ダ・キラ・キング”はこれを歓迎。試合後のコメントでは「このベルトを防衛するか、ルイス・カド王者との統一戦を年内、もしくは2026年1月に実現させたい」と力強く語った。

 この夜、ケージには新進気鋭の若手から経験豊富なベテランまで、各国のファイターたちが集結。ハリファ・スポーツ・シティを埋め尽くした観客の声援の中、全試合がドラマチックに展開された。初戦からメインまで熱狂の渦が続き、バーレーン、BRAVE CF、そしてMMA史に刻まれる忘れがたい夜となった。

 BRAVE CF 100の幕が下り、次なる章はすでに間近に迫る。次回大会「BRAVE CF 101:KHKレガシーII」は、11月9日(日)に同じくハリファ・スポーツ・シティで開催予定だ。


モカエフとニコリッチ:王者対王者のスーパーファイト始動
 歴史的な「BRAVE CF 100」は終幕したが、その余波はいまもMMA界全体に広がっている。バーレーン・イーサタウンのハリファ・スポーツ・シティで行われたこの大会は、単なる記念すべき一夜ではなく、次なるビッグスーパーファイト誕生の序章となった。

 メディアデーから会見に至るまで、“ザ・パニッシャー”ことムハンマド・モカエフはその意志を隠すことなく語っていた。「もしボリスラフ・ニコリッチがBRAVE CF 100でバンタム級王座を防衛したなら、次は俺が彼を狙う」と。そしてその前に、彼自身には越えねばならない山があった――空位となっていたフライ級王座の獲得である。

 試合ではモカエフが圧巻のパフォーマンスを披露。ジェラード・バーンズを2ラウンドTKOで下し、見事に125ポンド級の金ベルトを手にした。これで彼の無敗記録は38連勝へと伸び、初代BRAVE CFフライ級世界王者の称号を獲得した。

 試合後のインタビューでモカエフは、チームKHKの仲間であるハムザ・クーヘジへの敬意を示しつつも、メインイベントのクーヘジvs.ニコリッチ戦を注視していると語った。「仲間とは戦いたくないけど、もし相手が勝ったら、次は俺がバンタム級のベルトを狙う」と宣言した。

 そして運命のメインイベント、ニコリッチはその期待を超える内容で試合を制した。セルビアの王者は、粘り強いクーヘジを圧倒し、4ラウンドTKOで堂々のタイトル防衛。試合後、歓声とブーイングが入り混じるバーレーンの観客の中、ニコリッチが勝利を祝うと、そこに新王者モカエフが現れた。肩にはフライ級のベルト。二人の王者はケージの中で対峙し、それぞれが金をまとい、覇者としてのオーラを放った。

 この瞬間、2026年に実現する可能性を秘めた“王者対王者”のスーパーファイトの種がまかれた。

 ニコリッチはこの構想に対して即座に反応し、こう条件を提示した。「いつでもどこでも戦う覚悟はある。でも、もしオクタゴンで戦うなら報酬が必要だ。俺は家族を養うために戦っている。もし団体が支払うなら、セルビアで戦うのもいい。」

 それに対しモカエフは笑顔で応じた。「兄弟、支払いの心配はいらない。俺がなんとかする。シャヒド、彼にしっかり払ってくれ。俺は二冠王になる準備ができている。」

 両王者はそのまま額を突き合わせ、火花を散らすような緊張の睨み合いに突入。観客席からは大歓声が沸き起こり、誰もが次の歴史的瞬間を予感した。

 この光景こそ、なぜBRAVE Combat Federationが世界MMA界で最もドラマティックな舞台であり続けるのかを物語っていた。もし2026年にこの対決が実現すれば、それは単なるタイトルマッチではなく、二人の王者の遺産がぶつかり合う歴史的な一戦となるだろう。

 BRAVE CF 100は確かに歴史を作った。そしてその夜は、スポーツ全体の新たな時代の幕開けを告げる種をまいたのかもしれない。

■ BRAVE CF 100
日時:2023年11月7日(現地時間)
会場:バーレーン王国イーサ・タウン

<バンタム級王座タイトルマッチ>
[王者]○ボリスラフ・ニコリッチ(セルビア)
 4R 4分53秒 TKO(パンチ)
[挑戦者]●ハムザ・クーヘジ(バーレーン)

<フライ級王座タイトルマッチ>
[王者]○ムハンマド・モカエフ(英国)
 2R 0分08秒 TKO(ハイキック)
[挑戦者]ジェラード・バーンズ(アイルランド)

<キャッチウェイト(175ポンド)>
○ラスール・マゴメドフ(ドイツ)
 判定3-0
●バハテボレ・バテボラティ(中国)

<キャッチウェイト(175ポンド)>
○モハメド・サレム(エジプト)
 判定3-0
●ラミ・ハメド(レバノン)

<フライ級>
○モハメド・アルサミーア(バーレーン)
 1R 0分45秒 TKO(パンチ)
●マフムード・アムル(エジプト)

<ストロー級>
○ミム・グラブ(英国)
 3R 4分43秒 一本(リアネイキッドチョーク)
●ファビオラ・ナシメント(ブラジル)

<キャッチウェイト(119ポンド)>
○アールティ・カトリ(インド)
 1R 2分26秒 一本(腕十字)
●アロファト・トイロワ(タジキスタン)

<キャッチウェイト(161ポンド)>
○フサイン・アル・クルディ(バーレーン)
 1R 1分11秒 一本(リアネイキッドチョーク)
●ヌール・ジョパ(エジプト)


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