闇の帝王+WWE殿堂オジー・オズボーン逝去 Rockin’On渋谷陽一まで

 ”闇の帝王”オジー・オズボーンが天国に召された。7月22日、享年76歳だった。

 メタルヘッドにとってはアイアン・メイデン、ジューダス・プリーストと並ぶ御三家であり、映像作品含めて全部持っている信者は世界中にいる。また、マット界にとってはやる側・見る側のメタル好きとの相関度が高いジャンルになり、その影響は計り知れない。
 メタル元祖ブラック・サバスはバンド名やホラー映画のコンセプトを提案したのがベースのギザー・バトラーだが、ソロになってからは♪Crazy Train -“Crazy, but that’s how it goes. Millions of people living as foes”歌い出しの歌詞はベースのボブ・ディズリーが担当、そして故ランディ・ローズのギターは世界中のギター少年を舞い上がらせた代表曲になる。本誌はこのくだりを既に三度も活字に残してきた。WWEの会場ではOzzy登場の際がこの曲であり、日本ではWRESTLE-1の会場によく鳴り響いていた。


 WWEに絞っても1986年の『レッスルマニア2』多元中継シカゴからブリティッシュ・ブルドッグの後見人を皮切りに、何度も生中継番組に登場しており、2009年のRAW登場回は視聴率3.45%の驚異的な記録を達成。2021年にはWWE殿堂入りを果たした。ただ、この時のビデオ出演映像から、ろれつが回らなくなっていることが顕著だったものだ。


 ちなみに今の米国大統領ドナルド・トランプもWWE殿堂者であり、プロレスのアングルをArt of Dealと称して政治に応用する真性プロレスラーであると本誌は繰り返し指摘しているが、オジーもまた「生きた鳩やこうもりを食いちぎった」伝説など、プロレスとの親和性が高い。「ケニアでライオンに喰われそうになった」松島トモ子のやらせ騒動も同世代、同種の仕業になる。ちなみに『いかレスラー』など、プロレスラーをよく使う河崎実監督の新作『サメ遊戯 Game of Shark』は、ジョシュ・バーネットも出てくるC級作品であり、奇しくも今週から洋画チャンネル初放送となった。


 2007年のPPV『ジャッジメント・デイ』には同年発売『ブラック・レイン』収録の♪I Don’t Wanna Stopをテーマ曲に提供。実況のマイケル・コールは引退勧告のジョークにしていたものだ。しかし、2022年の『WAR GAMES』にはサバスの古典♪パラノイドが採用され、リバイバル人気となるのはエンタメ業界の常だろう。


 2017年に地元バーミングハムで行われたTHE ENDと題されたブラック・サバスの最終公演が行われているが、信じられないことに本年7月5日、同じバーミングハムのサッカー場で、今度はオリジナル・ドラマーのビル・ワードも復帰しての真性”ファイナル・パフォーマンス”が行われたばかり。もっとも車椅子で歌う程度だったが、二代目で日本人を母に持つギターのジェイク・E・リー再合流だけでなく、メタリカ、スレイヤー、それにRAW LIVE期の番組冒頭曲を手がけたスコット・イアンを要するアンスラックスのスラッシュ四天王から3組も華を添えたメタルの祭典が世界配信されたばかりだった。
 もはや思い残すことはないフィナーレだったかも知れない。自身がロックに進むきっかけだったポール・マッカートニー御大とも対面を果たしており、ビートルズ好きを知っている者なら映像にもらい泣きしたものだった。


 なお、マット界との繋がりは薄いため簡略にしておくが、専門雑誌Rockin’ONの編集・発行人にして、今ではイベントなども手がける複合企業となったロッキング・オン・グループの創業者、渋谷陽一が7月14日未明に亡くなったことが公になったのも22日のことだった。享年74歳。日本のロック少年少女に与えた影響は筆舌に尽くしがたい。ご冥福をお祈り申し上げます。


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