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PFL MENAは、中東のトップファイターたちによる素晴らしいパフォーマンスが続いたグリーン・ホールズでの試合を経て、いよいよ準決勝へと駒を進めた。
2024年のPFL MENAウェルター級チャンピオンであるオマール・エル・ダフラウィ(14勝5敗)は、メインイベントのウェルター級ショーケースマッチにおいて、ダニエレ・ミチェリ(13勝7敗1無効試合)を1ラウンドで見事にサブミッションで下し、観客を歓喜させた。ミチェリは試合序盤にテイクダウンを奪ったものの、エル・ダフラウィに深い三角絞めを仕掛けられ、必死に脱出を試みたが、1ラウンド1分15秒でタップを強いられた。
セミファイナルでは、2024年のPFLウェルター級準優勝者モハマド・アラクラア(8勝1敗)が、オマル・フセイン(11勝7敗)を相手に終始プレッシャーをかけ続け、ユナニマス・ディシジョン(3者とも30-27)で完勝。これにより、再び準決勝進出を決めた。
サウジアラビアの女子MMAパイオニアであるハッタン・アルサイフ(アマチュア戦績4勝0敗)は、再び地元リヤドの観客を魅了した。アトム級アマチュアショーケースマッチでヌール・アル・フリティ(アマチュア戦績1勝2敗)を第2ラウンド2分24秒でTKOに下した。膝蹴りとキックによる激しい攻撃が決まり、負傷によるストップとなった。
続くウェルター級トーナメント準々決勝では、モハメド・ザレイ(10勝1敗)が、アイマン・ガラル(4勝2敗1無効試合)との激しい打撃とグラップリングの応酬の末、ユナニマス・ディシジョンで勝利した。PFL初登場戦で準決勝進出を果たした彼は、次戦でモハマド・アラクラアと対戦する予定である。
バンタム級準々決勝では、カナダのグザヴィエ・アラウイ(16勝6敗)がジアド・アイマン(6勝2敗)を相手にレスリングで圧倒した。トリスタージムでジョルジュ・サンピエールとトレーニングを積んできた彼は、試合を完全にコントロールし、3者とも30-27の判定勝ちで準決勝進出を決めた。
モクタール・ベンカシ(25勝9敗2無効試合)は、マルセル・アドゥール(19勝8敗1分)との一戦で、試合開始から57秒で左ボディショットによるTKO勝利を収め、バンタム級準決勝へと進出した。
バドレディン・ディアニ(9勝3敗)は、アハメド・アブデルバスト・ダルウィッシュ(4勝1敗)との3ラウンドに渡る接戦を制し、ユナニマス・ディシジョン(29-28×3)で勝利した。これにより、再びウェルター級準決勝の舞台に立つこととなった。
武術散打の世界王者であるアミール・ファズリ(7勝3敗)は、ロステム・アクマン(7勝4敗)との対戦で、2ラウンド1分34秒に右ストレート一発でノックアウトした。昨季に戦ったディアニとの再戦が準決勝で実現することとなる。
UAEウォリアーズやデザートフォースで王座を獲得してきたナウラス・アブザク(13勝6敗)は、アリ・ヤズベック(5勝1敗1分)を相手に第2ラウンド50秒でKO勝利した。激しい打撃でダウンを奪い、グラウンド&パウンドでフィニッシュした彼は、準決勝でベンカシと対戦する。
イスラム・ユセフ(6勝2敗)は急遽代打として出場し、ベニャミン・ガフラマン(3勝1敗)との試合で第2ラウンド3分55秒、飛び膝によるノックアウト勝利を飾った。彼は準決勝でグザヴィエ・アラウイと対戦予定である。
大会のオープニングを飾った試合では、アブデルラフマン・アルヒヤサット(6勝0敗)がライト級に転向し、アンソニー・ゼイダン(5勝3敗)を第2ラウンド2分50秒にリアネイキッドチョークで下し、無敗記録を更新した。
■ PFL MENA 2: Riyadh 2025
日時:2025年7月4日(現地時間)
会場:サウジアラビア王国リヤド
<ウェルター級>
○オマル・エル・ダフラウィ(エジプト)
1R 1分15秒 三角絞め
●ダニエレ・ミチェリ(イタリア)
<ウェルター級>
○モハンマド・アラクラ(ヨルダン)
判定3-0
●オマル・フセイン(パレスチナ)
<ストロー級・アマチュア>
○ハッタン・アルサイフ(サウジアラビア)
2R 2分24秒 TKO(足の負傷)
●ヌール・アル・フリティ(チュニジア)
<ウェルター級>
○モハメド・ザレイ(ノルウェー)
判定3-0
●アイマン・ガラル(エジプト)
<バンタム級>
○ザビエル・アラウイ(カナダ)
判定3-0
●ジヤド・アイマン・モクタル(エジプト)
<バンタム級>
○モクタール・ベンカシ(モロッコ)
1R 0分57秒 TKO)
●マルセル・アドゥール(レバノン)
<バンタム級>
○バドルディン・ディアニ(フランス)
判定3-0(15:00)
●アフメド・ダーウィッシュ(クルディスタン)
<ウェルター級>
○アミール・ファズリ(イラン)
2R 1分34秒 TKO
●ロステム・アクマン(クルディスタン)
<ウェルター級>
○ノーラス・アブザフ(ヨルダン)
2R 0分50秒 TKO
●アリ・ヤズベック(レバノン)
<バンタム級>
○イスラム・ユセフ(エジプト)
2R 3分55秒 TKO
●ベンヤミン・ガハレマン(イラン)
<ライト級>
○アブドゥルラフマン・アルヒヤサット(ヨルダン)
2R 2分50秒 リアネイキッドチョーク
●アンソニー・ゼイダン(スウェーデン)