[週刊ファイト7月3日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼リーグ戦番狂わせナシのシンプルさ! ZERO1『火祭り』終盤戦
photo & text by 鈴木太郎
・リーグ戦恒例下剋上皆無の『火祭り2025』
・真っ向から”強い選手を決める単純明快な”スタンス
・朱鷺裕基『火祭り』初勝利へ奇襲も菅原拓也2分1秒省エネ勝利
・”胸毛ニキ”八須拳太郎受け止めたマンモス佐々木勝利で最終戦へ
・代打参戦皇耀奮闘も田中将斗&ヒデ久保田の高い壁崩せず
・2023年『火祭り』覇者・松永準也苦境乗り越え公式戦初勝利
・宮本裕向ジャック・ケネディ撃破でBブロック首位タイキープ
・Bブロック上位対決ハヤブサ佐藤嗣崇振り切り首位タイキープ
■ プロレスリングZERO1『火祭り2025』
日時:2025年6月21日 18:00開始
会場:東京・TOKYO SQUARE in Itabashi
プロレスリングZERO1が贈る真夏の祭典『火祭り』もいよいよ終盤戦。6・28&6・29新木場1stRING大会2連戦を前に、公式戦5試合を消化した選手も現れる中、優勝決定戦進出者の行方も絞られてきた。今大会を迎える前の星取りはAブロックが田中将斗、クリス・ヴァイス、菅原拓也、マンモス佐々木の4選手が勝ち点10、Bブロックもハヤブサ、宮本裕向、佐藤嗣崇の3選手が勝ち点13でトップに並ぶ状況であったが、今大会では大きな番狂わせも無く、Bブロックで最終公式戦を消化した佐藤嗣崇のリーグ戦1位の可能性が消滅した事くらいだろうか?
この日、Aブロックは菅原が朱鷺裕基、マンモス佐々木が八須拳太郎と既にリーグ戦敗退が決定している相手を迎え撃つ構図になったのだが、菅原もマンモス佐々木も3カウントで勝ち点5を獲得し、合計勝ち点15と単独トップタイに躍り出た。6・28新木場1stRING大会で『田中将斗vs.菅原拓也』、『クリス・ヴァイスvs.マンモス佐々木』が組まれ、6・29新木場1stRING大会では『田中将斗vs.クリス・ヴァイス』と、両日共にブロック1位通過をかけた大一番が控えている。田中とクリスは6・28の試合に勝利して最終公式戦を迎えたいだけに、この日の菅原とマンモス佐々木が、番狂わせに巻き込まれることなく勝ち点5を挙げた事実が重くのしかかる。
一方のBブロックも、宮本裕向がジャック・ケネディ、ハヤブサが佐藤嗣崇に勝利した事で勝ち点18のトップタイをキープ。6・28新木場1stRING大会の『ハヤブサvs.宮本裕向』の勝者がBブロック1位通過を決めるシンプルな決着方法となった。
▼ZERO1新体制初開催! 『火祭り』2025見えた変化
▼ZERO1『火祭り』終盤戦テーマはSTOP『田中将斗-ハヤブサ』?
6・17板橋大会の本誌レポートでも取り上げたように、『田中将斗vs.ハヤブサ』の優勝決定戦に向けた雰囲気は、今大会の結果を以て更に強いものへと変わった。今回の『火祭り』で番狂わせと言えるような事案は、6・6新宿FACE開幕戦で田中将斗がマンモス佐々木に敗れるなど、ZERO1旗揚げ戦を彷彿とさせる【ZERO1所属勢全敗】があったことくらいだろうか? Bブロックでも、ハヤブサが盤石故に負ける構図が全く見えない展開となった事から、番狂わせらしい事案は無かった。プロレスにおけるリーグ戦では、勝ち点で下位にいる選手が上位の選手を破る展開に期待がかかるものだが、そういった不確定要素はゼロ。真っ向から”強い選手を決める単純明快な”スタンスが、新生ZERO1の『火祭り』には窺えた。
朱鷺裕基『火祭り』初勝利へ奇襲も菅原拓也2分1秒省エネ勝利
<第1試合 『火祭りAブロック公式戦』30分1本勝負>
○菅原拓也《15点》
2分1秒 足極め逆さ押さえ込み
●朱鷺裕基《0点》
既にリーグ戦敗退が決定している朱鷺裕基が、ブロック1位争いに残る菅原と対戦。後入場の菅原に奇襲を仕掛けていく朱鷺は、何とか勝利を挙げて次に繋げたいという意志を強く感じさせたものの、一瞬の隙を突かれる形で菅原の足極め逆さ押さえ込みにより敗戦。またしても『火祭り』初勝利とはならなかった。
一方の菅原は、この試合に3カウント奪取で勝利して勝ち点5を獲得。合計勝ち点を15に伸ばして上位にいる田中将斗との公式戦を迎える事になった。