インターコンチ王者4回レイザーラモン殿堂入り ブルックリンRAW

Photo by Mike Lano

 WWEではレイザーラモンだったスコット・ホールが2014年度最後の伝道者入りとなった。あえてWWEでのリングネームで表彰するところが、WWE版でしかないと揶揄されてきてご都合主義基準の殿堂入りの特徴かも。実際、なんやかんやで結局はCOOトリプルHのお仲間、クリック(派閥)人脈ばかりが優先される傾向はさも否定できない。
 もっとも、スコット・ホールに資格がないわけではない。1994年ニューヨークMSGで開催された『レッスルマニア 10』におけるラダーマッチ形式のインターコンチ戦vs.ショーン・マイケルズは、伝説中の伝説の名勝負だ。

 30回の歴史を数える記念碑『レッスルマニア』の歴史のなかでも、ヨコズナvs.ブレット・ハートのWWF王座メインと合わせて特出した傑作回として位置づけられているのは無論のこと、Global Standardのマット界世界地図においては、長年において「プロレスの質は日本の方が上、日本こそが中心」と言われ続けてきた構図に最後のくさびを打ち込んだ。ビジネス面から内容まで、WWFこそがユニバース(宇宙)の軸なのだと、業界「覇権の交代」が鮮やかに印象づけられる歴史的転換期を飾った立役者でもある。

 昨今のわが国と近隣諸国の冷えた関係の際に用いられる用語「歴史認識」を使うなら、「アメプロは労働者階級の楽しみ」とか、一部の自称評論家が誤った認識を流し続け、嘘も100回ついたら本人も真実だと信じているといったレトロ改ざんがまかり通っていた日本だが、『レッスルマニア 10』以降の歴史認識修正の立役者がショーン・マイケルズであり、スコット・ホールだったことになろう。
 もちろんのことながら、もっともインテリ層ファンの実数が多いのがアメプロであり、まがいものの評論家がまかり通っていたのが日本なのであった。

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