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<UFCバンタム級タイトルマッチ>
UFCバンタム級王者メラブ・ドバリシビリと、前王者でランキング1位の挑戦者ショーン・オマリーが、注目の再戦を果たした。ドバリシビリは試合開始直後から圧倒的なアグレッシブさを見せ、自身の代名詞であるレスリングとスタミナで第1ラウンドを完全に支配。第2ラウンドは打撃戦となり、互いに見応えある展開を繰り広げたが、第3ラウンドでは再びグラウンドに持ち込み、ニンジャチョークでオマリーをタップアウトに追い込み勝利。#AndStill(防衛成功)となったドバリシビリは次のように語った。
「今、世界の頂点に立っている気分だ!オレは世界チャンピオンだ!何もないところからここまで来たんだ。若い世代に、自分の生き様を通じてインスピレーションを与えられることに感謝している。何を持っているかじゃなくて、どこを目指すかが大事なんだ。夢を信じて、それに向かって突き進めば、必ず道は開ける。オレがやってみせたんだから、キミにもできる!」
「オマリーがしっかり準備してきたのは分かっていた。オレだって負けたときは必ず変化をつけて成長してきたからね。でも、オレはもっと強くなっている。まだまだ出せてない技もあるし、少しずつ見せていくつもりだ。今はもう、オレの時代が再び来たんだ。ありがとう!」
<UFC女子バンタム級タイトルマッチ>
女子バンタム級王者ジュリアナ・ペーニャは、ランキング2位のケイラ・ハリソンにグラウンドに持ち込まれ、最終的にアームロック(キムラ)を極められタップアウト。ハリソンが新王者に輝いた(#AndNew)。勝利後、ハリソンはこう語った。
「私を好きな人も嫌いな人も、みんなに感謝している。あなたたちがこのスポーツの命そのものよ。これは、希望を失ったことのある人、あきらめそうになったことのある人、全てのシングルマザーたちのための勝利よ。辛くて罰を受けてるように感じることもあると思う。でも違う、それは“準備”なのよ。あなたは子どもたちの人生にとって必要な存在なの。ちゃんと見られてるわ」
「アマンダ(ヌネス)、上がってきて!あなたは史上最高の選手。私は今ベルトを持ってるけど、あなたには“伝説”がある。全部かけて、戦いましょう!」
その直後、アマンダ・ヌネスがオクタゴンに登場し、ハリソンと睨み合い。自身が長らく支配していたこの階級の王座奪還を宣言した。
<ミャンマー代表>
ミャンマー出身の新ランキング14位、ジョシュア・ヴァンは、ランキング12位のブルーノ・シウバを圧倒的なパフォーマンスで打ち破り、さらにランクを上げた。ヴァンはこの試合前、UFCで7試合目にして「シグニフィカント・ストライク750発到達」の最速タイ記録(ヨアナ・イェンジェイチェクと並ぶ)を持っており、この試合でもそのスピードと正確性を活かした見事なコンビネーションを披露。シウバはキックで対抗したが、ヴァンの攻勢は止まらず、最終ラウンドでTKO勝利を飾った。ヴァンの言葉:
「言っただろ?オレはどんどん強くなるって。今日はその成果だ。焦らず、しっかり相手を見て戦えば、ノックアウトは自然にやってくるんだ」
<中国代表>
中国のワン・ツォンは、ランキング14位のアリアーヌ・ダ・シウバに対して、ローキック主体の冷静な戦術で全3ラウンドを通して優勢を保ち、判定勝利でトップ15入りを果たした。試合後、ワンは語った。
「まだ100%満足はしていない。もっとできるはず。将来、もっとエキサイティングな試合を見せると信じてる。なぜかブラジル人選手とは縁があるみたいね。というわけで、次はジェシカ・アンドラージ、行きましょう!」
<韓国代表>
大会第2試合では、韓国の無敗プロスペクト、ユ・ジュサンがオクタゴンデビュー戦を完璧に飾った。インドネシア代表ジェカ・サラギをわずか28秒でKO。サラギが積極的に攻めてきたところへ、ユは絶妙なタイミングで左フックをヒットさせ試合を終わらせた。これはフェザー級史上4番目に速いデビュー戦フィニッシュとなり、「パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト」賞として5万ドルを獲得した。ユの言葉:
「毎日練習してるから、自然と体が反応するんだ。相手が来たら、下がってタイミングを合わせて打つだけ。コリアン・ゾンビ(ジョン・チャンソン)がUFCへの道を開いてくれた。今度はオレが、その先をやる。ゾンビにチャンピオンベルトを届けるんだ」
■ UFC 316 ドバリシビリ 対 オマリー2
日時:現地時間2025年6月7日(土)
会場:アメリカ合衆国ニュージャージー州ニューアーク プルデンシャル・センター
<バンタム級王座タイトルマッチ>
[王者]○メラブ・ドバリシビリ(ジョージア)
3R 4分42秒 ノースサウスチョーク
[挑戦者]●ショーン・オマリー(米国)
<女子バンタム級王座タイトルマッチ>
[王者]○ケイラ・ハリソン(米国)
2R 4分55秒 キムラ
[挑戦者]●ジュリアナ・ペーニャ(米国)
<ミドル級>
○ジョー・パイファー(米国)
判定3-0
●ケルヴィン・ガステラム(米国)
<バンタム級>
○マリオ・バウティスタ(米国)
判定3-0
●パッチー・ミックス(米国)
<ウェルター級>
○ケビン・ホランド(米国)
2R 1分03秒 アナコンダチョーク
●ビセンテ・ルケ(ブラジル)