[週刊ファイト6月5日]期間 [ファイトクラブ]公開中
▼WWE Battlegroundトリック・ウィリアムスTNA奪取ジョー・ヘンドリー+RAW-NXT
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タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・歴史初のWWE契約中トリック・ウィリアムスTNA戴冠ジョー・ヘンドリー
・お客が湧いていたタンパ!器械体操のソル・ルカvs.ケラニ・ジョーダン
・ジョシュ・ブリックス組勝利も暴れるThe Cullingに稲村愛輝の救援だが
・トニーD親分イタ公ファミリーSagaスタック急所蹴り⇒後頭部キックだが
・NXT女子ステファニー・バッケル防衛ジョーダン・グレイスも48時間後
・北米王者リッキー・セインツ(スタークス)「誰でもかかってこい」なんだが
・オバ・フェミNXT王座戦 聴覚障害者マイルズ・ボーン抜擢セミ見応え有
・今週の肝:TNA Under Siege⇒WWE Battleground連投でのAEW潰し
・翌RAW 前週三つ巴戦での急遽job⇒カイリ・セイン勝利リブ・モーガン
・48時間後NXT波乱 イーサン・ペイジ北米王座戴冠リッキー・セインツ
・メインはジェシー・ジェイン新王者!ステファニー・バッケル次はAAA勢
■ WWE Battleground
日時:5月25日(現地時間)
会場:米フロリダ州タンパ Yuengling Center
【試合結果】
<第1試合 女子NXT北米王座戦>
[王者]○ソル・ルカ w/ザリア
12分59秒 ソル・スナッチャー(逆回転ダイヤモンド・カッター)
[挑戦者]●ケラニ・ジョーダン
<第2試合 6人タッグ戦>
○Hank and Tank(ハンク・ウォーカー&タンク・レジャー) ジョシュ・ブリックス
9分26秒 ジョシュのラリアット⇒ハンクがフォール
●The Culling(ブルックス・ジャンセン&ニコ・ヴァンス&ショーン・スピアース w/イジー・デイム)
<第3試合 仲間割れ遺恨戦>
○チャニング”スタック”ロレンゾ
15分14秒 後頭部へのバイシクル・キック
●トニー・ディアンジェロ
<第4試合 NXT女子王座戦>
[王者]○ステファニー・バッケル
16分07秒 スパイラル・タップ(トルネード・スプラッシュ)
[挑戦者]●ジョーダン・グレイス
<第5試合 NXT王座戦>
[王者]○オバ・フェミ
16分49秒 フォールズ・フロム・グレイス(パワーボム)連発
[挑戦者]●マイルズ・ボーン
歴史初のWWE契約中トリック・ウィリアムスTNA戴冠ジョー・ヘンドリー
<第6試合 TNA世界王座戦>
[王者]●ジョー・ヘンドリー
14分58秒 トリック・ショット
[挑戦者]○トリック・ウィリアムス
※王者交代 WWE契約中選手がTNA王座奪取は初
―― まず大枠から解説しないといけません。この大会は、同日開催となったAEW『Double or Nothing』を潰すために急遽企画された大会であること。さらに、NXT Battlegroundという大会名表記にせず、WWE Battlegroundで一貫していたことが肝になります。
オフレコ そうなるな。マメにSmackDown-RAWまでフォローしてないけど、PLE大会は見ますというWWEフォロワーは、番組がリストにあるから視聴を始めて「ありゃ、これはNXT大会だな」と、驚いた方がいたのかも。
―― フロリダ州オーランドが拠点のNXT、そもそもフロリダはもっともレスラー人口密度が高い州なんで、急遽決まろうが移動の予算も小さくて済むし、AEWにブツけることになりました。
オフレコ もちろん1万人収容のアリーナは、画面からも明らかに超満員。最初の女子の試合から会場が沸いていたし、内容的にもAEWへの先制パンチ(東部時間のほうが早い)としては強烈だった。
―― 今回は、メインを先に[ファイトクラブ]公開にしないと怒られますが、最初からじっくり見ていたなら、王者防衛が続いていたので、「とすると、このトリでは・・・」との予感ありましたね。
オフレコ 最前列にいるTNAカルロス・シルバ社長の顔がテロップ付きで画面にも紹介されて、大人のファンなら「王座交代やるんだな」となったわな。
―― まだ、先にブレイクしたカーメロ・ヘイズの子分扱いだった頃から、解説席のブッカーTが、「お前の方が化ける」とプッシュしてきて、WOOP THAT TRICKのコール&リスポンスを煽ってきましたか、今回のトリック・ウィリアムスは例のブレイクダンスを交えたブッカーTの定番の動きもやってくれてましたが、試合は五分五分の展開。二アフォールの連続となる王座戦らしい濃い攻防でした。
▼セントルイス“Woop That Trick”とジェイ・ウーソ“YEET”交互の合唱から
オフレコ まぁ、TNAとの提携路線がここまできたということもあれば、TNAまで見てなかったNXT信者が、スコットランド出身ジョー・ヘンドリーがNXTに出てくるようになって以来、なかなかイイじゃないかが植え付けられていたから、彼のお仕事も誉めないといけない。ジョーダン・グレイスよろしく、いずれWWEが取ることもあるんじゃないか。
―― カズチカ・オカダがレインメイカーやるなら、カメラはグーンと引いてとか、そりゃAEWに行っても、いや所属になる前のゲスト参戦の時からも、カメラワークが同じように絵を作るのと一緒で、ジョーが振り返ってスマイルする絵とか、カメラの演出も板に付いてましたね。
オフレコ 繰り返しになるが、SmackDown-RAWに昇格とか書いても、もう意味合いが違ってきている。NXTだけで超高額の放送権料なんだし、トリック・ウィリアムスはすでに給料面では昇進済みなんであって、マニアに受けてるんだから、今はNXTで活躍したほうが良い、TNAにも出張してますという上層部判断になっている点は強調して足りないよ。
お客が湧いていたタンパ!器械体操のソル・ルカvs.ケラニ・ジョーダン
<第1試合 女子NXT北米王座戦>
[王者]○ソル・ルカ w/ザリア
12分59秒 ソル・スナッチャー(逆回転ダイヤモンド・カッター)
[挑戦者]●ケラニ・ジョーダン
―― 順番に戻って第1試合は、なんといってもお客さんが沸いていたことがイチバン印象に残ってます。最初からThis is Awesomeですからねぇ。
オフレコ もちろんスパニッシュ・フライとか器械体操出身の二人の立体的な試合展開、アリーナの天井桟敷席にも映えたことだろうし、良い試合だったことは確かなんだけどな。
―― ちょっかい役のザリアは途中退場させられてとなりますが、それにしてもフィニッシュのスーパー・ソル・スナッチャー、難易度から言っても五輪体操競技のウルトラC級の鮮やかさでしょう。