4・19&20 神戸メリケンプロレス大盛況‼ BADMAX藤永が悲願の金本浩二超え

 4月19日、20日の2日間、神戸メリケンパークにて、「KOBEメリケンパークプロレスフェス2025」が開催された。神戸のプロレスバー“RING SOUL”のオーナーであり、プロレスラーBADMAX藤永こと藤永幸司さんが主催。
 過去、コロナ禍や悪天候で延期も多かったが、今回は天気にも恵まれた。
 このフェスのきっかけは、昭和のようにゴールデンタイムでプロレスが放送された時代と違い、身近にプロレスが感じられなくなった現在。気軽に観て貰えるきっかけを作りたいという思いから企画された。よって、全くの無料で試合も行われた。
 また、フェスと銘打つだけあって、プロレスの合間にもレゲエ、ダンス、ストロングマンショー、歌など色んなジャンルのパフォーマンスが行われ、多くのキッチンカーも出店された。

 試合は、両日とも7試合もあり、さらに試合後もレスラー達とのコミュニケーションとして、ちびっこプロレス教室やレスラーとゴミ拾いという企画もあった。
 観衆も、主催者発表によると、2日間で21,000人と日本武道館2日間超満員レベルの人数である。まあ、野外で無料は立ち止まってチラ見でも1人にはなるのだろうが(笑)。とはいえ、試合やパフォーマンスには沢山の人で囲まれていたのは事実で、コールや声援も多く盛り上がった。

■ メリケンパークプロレスフェス2025
日時:2025年4月20日(日) 開始12:00
会場:メリケンパーク特設会場

<メインイベント 60分1本勝負>
○BADMAX藤永
 21分00秒 丸め込み
●金本浩二

 メインは、主催者の藤永がジュニアのレジェンド金本浩二に挑んだ。試合は、ほぼ金本ペース。素早い蹴りから、執拗な脚攻めに藤永は苦痛に顔を歪める。
 しかし場外では、藤永が反撃。イス攻撃、リングに戻ってからも竹刀攻撃、さらにジャーマンと攻めてはいるが、動きと表情からいっぱいいっぱいの感じが伝わる。そして百戦錬磨の金本は、膝の連打でペースを戻し、場外へのブレーンバスター。これは会場もどよめいた。
 再び場外乱闘では藤永有利に見えたが、リング上では金本が再び蹴りの多用から、お約束の顔面ウォッシュを3か所のコーナーで行い、ローリング・セントーン、更にモロ顔面狙いの低空ドロップキック連打はエグかった。
 そしてファルコンアローからのムーンサルトプレスとフルコースで誰も終わったと思ったが、金本自らカウント2で起こし、アンクルホールドで決めようとした一瞬の隙をついて、藤永がうまく丸め込んで大どんでん返しのカウント3を奪った。その瞬間、大歓声に包まれた。

 金本は現在58歳(10月で59歳)。しかし、全盛期と動きが変わらず、いまだ綺麗なローリング・セントーンやムーンサルトなどを普通にこなすコンディションには驚いた!

<第6試合 30分1本勝負>
○”brother”YASSHI 伊東優作
 16分00秒 ラ・マヒストラル
●谷嵜なおき 菊池悠斗

 各選手の個性がうまく引き出されていた試合。YASSHIのダブルの玉砕(金的クロー)、またコーナーからの飛び技は、普段では見れない神戸の背景と合体もあり、楽しめる内容であった。最後は、元ドラゴンゲート同士でYASSHIが谷嵜を押さえ込んで終わらせた。

<第5試合 15分1本勝負>
○TiiiDA
 11分23秒 逆さ押さえ込み
●ヴァンヴェールジャック

 こちらも両選手のバネを生かした見応え十分なルチャリブレの闘いとなった。どちらが勝ってもおかしくない試合となったが、最後は電光石火の逆さ押さえ込みでTiiiDAが勝利。そしてジャックが持つベルトへの挑戦をアピール!

<第4試合 30分1本勝負>
●佐々木幹矢 ヴァンヴェールネグロ ブランキー真帆
 12分37秒 ブロックバスターホールド
○木下亨平 晴斗希 CoCo

 ネグロが、若干14歳の実の娘のCoCoに親の尊厳を見せると言ったが、CoCoの華麗な空中殺法はそれ以上に観衆の目を引いた。そして晴斗希も真帆も飛んだ! 最後は、木下のブロックバスターが佐々木に決まった。

<第3試合 3WAY20分1本勝負>
○Ken
 13分15秒 エビ固め
清水佑
※あと1人は三原一晃

<第2試合 30分1本勝負>
●水野翔 小山寛大
 12分16秒 片エビ固め
○岡田剛史 開本貴洋

<第1試合 15分本勝負>
○大宅龍則
 7分19秒 飛びつき腕十字固め
●藤本幸輝

■ メリケンパークプロレスフェス2025
日時:2025年4月19日(土) 開始12:00
会場:メリケンパーク特設会場

<メインイベント 60分本勝負>
●TiiiDA ”brother”YASSHI
 15分32秒 カサドーラ
○ヴァンヴェールジャック 木下亨平

<第6試合 30分本勝負>
●淳福 ヴァンヴェールネグロ Ken
 15分9秒 ハリケーンドライバー
○小山寛大 岡田剛史 道端剛史 

<第5試合 30分本勝負>
●ブランキー真帆 沙恵
 15分36秒 体固め
○笹村あやめ CoCo

<第4試合 30分本勝負>
●佐々木幹矢
 9分27秒 みちのくドライバー
○伊東優作

<第3試合 30分本勝負>
○大谷譲二 開本貴洋
 11分35秒 体固め
●鎌倉慎司 清水佑

<第2試合 15分本勝負>
●大宅龍則
 9分9秒 コブラツイスト
○谷嵜なおき
※大宅はデビュー戦

<第1試合 15分本勝負>
●藤本幸輝
 10分55秒 逆エビ固め
○BADMAX藤永
※藤本はデビュー戦


 初日は、イベント終了後、神戸の夜空に花火も打ち上げられた!

 また、RING SOULでは、店内の常設のリングで、毎週金曜日にプロレスの試合を行ってるので、一度立ち寄ってみては?

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