恐るべし新日本!優勝戦級の盛り上がり!激闘制した棚橋がA組1位通過~G1両国初日

 「G1クライマックス」での最終日・優勝決定戦と他の日程では、その盛り上がりにはっきりと差があらわれるものだ。ところが、今年のG1は特別なのかもしれない。Aブロック公式戦最終日となった14日、メインの棚橋弘至vs.AJスタイルズの観客の熱狂は特筆モノ。

 史上最長のG1日程は、裏を返せばオーナーサイドからの売上拡大の至上命令に他ならない。両国国技館は3大会になったが、例年の最終日に相当するグレードを3日間ぶっ放す、そんな勢いを印象付けた両国1日目だった。

大会の全容と詳細は無料ダウンロード別冊109マット界金字塔25周年G1極みの夏2015新日本プロレス総括 UWF不滅カッキーエイドに収録されました。

■バディファイトPresents G1 CLIMAX 25
8月14日(金) 18:30 東京・両国国技館 観衆 5,658人(満員)

<第9試合 30分1本勝負>
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦
○棚橋 弘至(7勝2敗=14点)
(27分56秒 ハイフライフロー→片エビ固め)
●AJスタイルズ(6勝3敗=12点)
※棚橋がAブロック1位となり優勝決定戦進出が決定

150815_g125_3

150815_g125_4

 シリーズを振り返れば、AJには足の負傷があるとともに、スタイルズクラッシュよりもカーフキラーを切り札に使ってきた。そのストーリーをインプットしているファンほど、棚橋の足攻めが理に適って感じられるし、逆にAJのカーフキラーには棚橋絶体絶命との思いが去来する。

 それでいて、これまでの両者の試合からの進化まで見せるのだから恐れ入る。掟破り合戦。棚橋がスタイルズクラッシュを繰り出せば、AJがハイフライフローばりのダイビングボディプレスを繰り出した。

 つまりは納得度の積み重ねなのだ。一流のプロレスラーは、これほどまでに同じ顔合わせでベストバウト級を更新できるのか。これを見せつけられたら、ファンはもう唸るしかない。

<第8試合 30分1本勝負>
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦
●真壁 刀義(4勝5敗=8点)
(09分07秒 フェニックススプラッシュ→片エビ固め)
○飯伏 幸太(4勝5敗=8点)

150815_g125_5

 真壁が空中でバタつく飯伏を強引にパワーボムで叩き付ければ、真壁のスパイダージャーマンを飯伏がクルッと回転して着地する。踏み込んだ攻防の果てに、飯伏がフェニックススプラッシュでNEVER無差別級王者・真壁を突破。

<第7試合 30分1本勝負>
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦
○天山 広吉(3勝6敗=8点)
(14分14秒 アナコンダマックス)
●内藤 哲也(5勝4敗=10点)

150815_g125_6

 波乱を期待する一部ファンには、内藤勝利、内藤によるメイン(棚橋-AJ)ぶち壊しとの願いもあったようだ。史上空前のG1には、そんなアイディアは却下となる。メインにはバレットクラブのセコンドさえつかなかったわけなのだから。それにしても、満員の両国国技館にはテンザンコールがよく似合う。

<第6試合 30分1本勝負>
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦
●柴田 勝頼(4勝5敗=8点)
(07分52秒 ハングマンズヌース→エビ固め)
○ドク・ギャローズ(3勝6敗=6点)

<第5試合 30分1本勝負>
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦
○矢野 通(4勝5敗=6点)
(03分44秒 リングアウト)
●バッドラック・ファレ(5勝4敗=10点)

<第4試合 30分1本勝負>
YOSHI-HASHI
○桜庭 和志
石井 智宏
中邑 真輔
(10分13秒 サクラバロック)
マイケル・ベネット
マット・ターバン
●外道
オカダ・カズチカ
WITH マリア・ケネリス

150815_g125_7

 マリア・ケネリスとの絡みが注目されたのは中邑だった。その期待に応えようとしたのか、中邑が試合途中で場外のマリアにアクションでの挑発を織り交ぜる。ところがマリアのエプロン登場は、まさかの桜庭に試合権利があった時間帯だった。マリアのお色気殺法で桜庭の攻めが緊急停止。されど、次の場面では桜庭がサクラバロックをしっかり決めたのだった。

▼灼熱のニッポン列島!スクープ頻度と精度ダントツNo.1~週刊マット界舞台裏はこちらから
wkbutaiura110MixCoverマット界舞台裏8月20-27日号真夏の祭典G1横浜新間寿JバレンタインREINA納涼さくらえみ