8月13日(木)、我闘雲舞にとって初進出となる後楽園ホール大会が行われた。
　タイで活動する我闘雲舞のタイ人プロレスラーも大挙来日して開催された同大会。
　メインイベント(第8試合)に立ったのは里歩と「ことり」。IWA三冠統一選手権試合が行われた。
　挑戦者の「ことり」は花道を入場してきた時から極度に固い表情だったが、キャリアでも上回る里歩は余裕の表情でリングイン。大一番を前にして貫禄すら感じさせた。
　ゴングが鳴ると「ことり」は、試合前の緊張がウソのように、伸び伸びとリングを縦横無尽に使って里歩を攻め立てた。でも、里歩は絶対に自分を崩さない。試合の根幹は、しっかり里歩が握って離さなかった。
　最後は里歩が攻め立て、そうまとうからのエビ固めで9分39秒、「ことり」がピンフォール負けを喫したが、2人の高校生がぶつかり合った緊迫感はメインにふさわしいものだった。それと同時に里歩の、タイトルホルダーとしての自覚と才覚を見た思いだった。

　第7試合は、我闘雲舞を主宰するさくらえみの、プロレスデビュー20周年記念試合。さくらは真琴と組み、志田光＆帯広さやかと対戦。志田とは3年半ぶりの対戦で、さくらと真琴のタッグは4年ぶりだ。
　試合は4選手が存分に持ち味を発揮。10分すぎにさくら組がチャンスを掴むと、さくらはコーナー最上段に上がる。そして帯広相手に難易度の高い、2階からのニャンニャンプレスを投下。これが、観客から思わず「オッ！」と声が出るほど鮮やかに決まり、12分39秒、エビ固めで勝利。800人の観衆は大拍手でさくらを称えた。

　なお第4試合では、ドイツ出身の王者ジューケンが、Pro-Wrestling 4U G6王座を防衛。趙雲子龍を9分29秒、ハイムリッチ・スープレックス・ホールドで下した。ジューケンは2年前の夏に我闘雲舞に参戦して以来の登場だった。
　また第6試合の前にはインディーJrのベルトを巻いた木高イサミが臨戦態勢で登場。タイ人選手との防衛戦をすぐやりたいとアピールしたが、本部席から却下され、8・15市ヶ谷大会での防衛戦が発表された。挑戦者として発表されたのはP-Nutz(ピーナッツ)だ。
(写真・文／安西伸一)

大会の全容と詳細はマット界舞台裏8月20-27日号真夏の祭典G1横浜新間寿JバレンタインREINA納涼さくらえみに収録されました。

■　我闘雲舞 in KORAKUEN HALL
2900ｍの夢〜Gator-Move Japan Tour 181
日時：8月13日（木）開始：19:00
会場：後楽園ホール
観衆：800人

＜第1試合　北沢ふきん復帰戦　6人タッグマッチ 15分1本勝負＞
北沢ふきん　○SAKI（LLPW-X）　MIZUKI（LLPW-X）
　7分27秒　ブレーンバスター⇒片エビ固め
米山香織（フリー）　●ブルーロータス　ペパーミント

＜第2試合　シングルマッチ 10分1本勝負＞
○星誕期（DDT）
　2分6秒　ブエノスアイレス午前零時⇒片エビ固め
●パクサー

＜第3試合　松本浩代1年ぶり我闘雲舞参戦　6人タッグマッチ 15分1本勝負＞
円華（フリー）　フェンリュー　●ワユ
　10分39秒　ダイビング・フィストドロップ⇒片エビ固め
松本浩代（エスオベーション）　○アントーニオ本多（フリー）　ガトーマスク

＜第4試合　Pro-Wrestling 4U G6 選手権 10分1本勝負＞
［王　者］○ジューケン
　9分29秒　ハイムリッチ・スープレックス・ホールド
［挑戦者］●趙雲子龍（新北京）
※王者ジューケンが王座防衛に成功

＜第5試合　6人タッグマッチ 20分1本勝負＞
マサ高梨（DDT）　田村和宏（HEAT-UP）　●DJニラ（フリー）
　13分18秒　アックスボンバー⇒エビ固め
葛西純（FREEDOMS）　ゴーレムタイ　○P-Nutz

＜第6試合　高山軍vsUMA軍　6人タッグマッチ 20分1本勝負＞
○高山善廣（高山堂）　佐藤光留（パンクラスMISSION）　E.K.バギー
　8分48秒　ランニング・ニーリフト⇒片エビ固め
大鷲透（フリー）　中森華子（JWP）　●中年モグラ男（井上雅央）withハル・ミヤコ

＜第7試合　さくらえみデビュー20周年記念試合　タッグマッチ 20分1本勝負＞
○さくらえみ　真琴（REINA）
　12分39秒　2階からのニャンニャンプレス→体固め
●帯広さやか　志田光（フリー）

＜第8試合　IWA三冠統一選手権 20分1本勝負＞
［王　者］○里歩
　9分39秒　そうまとう⇒エビ固め
［挑戦者］●「ことり」
※第6代王者・里歩が4度目の防衛に成功

▼灼熱のニッポン列島！スクープ頻度と精度ダントツNo.1～週刊マット界舞台裏はこちらから
マット界舞台裏8月6日号W10対応 超人解雇G1広島佐山聡ブアカーオUFCミャンマーラウェイ