ラウェイトップと新鋭敗 タワンチャイ4度目 ファブリシオKO防衛 日本1勝1敗 ONE 170

 1月24日タイ・バンコク・インパクトアリーナで開催された「ONE 170」、メインのONEムエタイ王者とキックボクシング王者のムエタイ王座を賭けた一級戦同士の試合は、高レベルでミドルキックのラリーから右フックの相撃ち、ここで挑戦者スーパーボンがぐらつき、それを逃さない王者タナンチャイがサウスポーからの左ストレートでダウンを先取し、矢継ぎ早に2度ダウンを追加してKO勝で4度目の王座防衛に成功。フィニッシュシーン動画 このレベルになると実力差よりも先によい打撃を当てた者勝のような緊迫感があった。
 コーメインのMMAバンタム級タイトルマッチも王者ァブリシオ・アンドラージ(ブラジル)が3連勝KO中のクォン・ウォンイル(韓国/同級3位)を打撃戦がメインとなった展開、左ボデイブローを効かせダウンしたところに追い打ちのパウンドでレフェリーがストップをかけ、王座防衛に成功した。
 また第7試合ではバンタム級で規格外の長身(195㎝)ナビル・アナン(アルジェリア/タイ)がワンツーストレートでダウンを先取し、右ハイキック、パンチ連打でKO勝、暫定王座を獲得。3月23日に日本・さいたまスーパーアリーナで開催される『ONE 172』で負傷欠場となったスーパーレック(タイ)と王座統一戦を行う。
 またミャンマーラウェイ中量級トップのソー・リン・ウーと新鋭タン・ジンは敗退、日本から参戦の野杁正明(team Vasileus)はロ―キックKO勝でONE初勝利、ベテラン今成正和(今成柔術)は、グラップリングマッチで敗退を喫した。
トップ写真:車事故からの復活戦となったソー・リン・ウーとセクサンの緬泰鉄人対決

パフォーマンスボーナス5万USD(約7800万円)受賞者:左手側より、第5試合シンサムット・クリンミー(タイ)第7試合ナビル・アナン(アルジェリア/タイ)第8試合ファブリシオ・アンドラージ(ブラジル)第9試合タワンチャイ・PK・センチャイ(タイ)

・階級
ヘビー級:102.2〜120.2㎏/225-265lbs
ライトヘビー級:93.1〜102.1㎏/205-225lbs
ミドル級:84.0〜93.0㎏/185-205lbs
ウエルター級:77.2〜83.9㎏/170-185lbs
ライト級:70.4〜77.1㎏/155-170lbs
フェザー級:65.9〜70.3㎏/145-155lbs
バンタム級:61.3〜65.8㎏/135-145lbs
フライ級:56.8〜61.2㎏/125-135lbs
ストロー級:52.3〜56.7㎏/115-125lbs
アトム級:47.7〜52.2㎏/105-115lbs

■ ONE 170:Tawanchai vs. Superbon
日時:2025年1月24日 開始 7:30(日本 9:30)
会場:タイ・バンコク・インパクトアリーナ
主催:ONE Championship
放送:U-NEXT 〜ライブ配信/見逃し~2025年3月2日 23:59まで

<メインイベント第9試合 ONEムエタイ フェザー級タイトルマッチ 3分5R>
○タワンチャイ・PK・センチャイ(タイ/王者)
 2RTKO 1分10秒 ※3ダウン
●スーパーボン(タイ/同級1位)
・ONEキックボクシング フェザー級王者
・2019年IPCCキックボクシング-70kg王者
・2018年Enfusion Live 76 72.5kgトーナメント優勝
・2016年Kunlun Fight 70㎏ワールドマックストーナメント優勝
※タワンチャイ4度目の防衛

<コーメイン第8試合 ONE MMAバンタム級タイトルマッチ 5分5R>
○ファブリシオ・アンドラージ(ブラジル/王者)
 1RKO 42秒 ※パンチコンビでダウンさせてからのパンチ・鉄槌連打
●クォン・ウォンイル(韓国/同級3位)
※ファブリシオ・アンドラージ初防衛

<第7試合 ONEムエタイ バンタム級暫定王者決定戦 3分3R>
●ニコ・カリロ(スコットランド/ONEムエタイ同級3位 )
・WMOウェルター&スーパーウェルター級王座
・ISKAムエタイ世界65㎏級王座
 1RTKO 2分35秒 ※3ダウン
○ナビル・アナン(アルジェリア / タイ/同級5位)※ONE5勝2KO1敗
※ナビル・アナン暫定王者

当初、カリロが本大会で正規王者スーパーレックに挑戦する予定だったが、スーパーレックが負傷欠場。それに伴いこの暫定王座戦が決まった。この試合の勝者は3月23日にさいたまスーパーアリーナで開催される『ONE 172』で王座統一戦を行う。

<第6試合 ONEムエタイ 142ポンド(64.41㎏)⇒142.5ポンド(64.64㎏) 3分3R>ソー・リン・ウー計量失敗
○セクサン・オー・クワンムアン(タイ)※ONE10勝3KO1敗
 判定3-0
●ソー・リン・ウー(ミャンマー)※ONE3勝3KO1敗

 両選手ベテランの古豪、ムエタイとラウェイの鉄人対決となった一戦は、セクサンがヒット数とインサイドワークで上回り3-0のユナニマス判定勝利。ムエタイなら妥当な判定だがタフネスで売るソー・リン・ウーも昨年末の車事故で一度は試合延期となったが経過もよく予定通り試合は行われた、敗退したとはいえ健在ぶりを発揮した。

自動車事故ソー・リン・ウー経過順調 vs. セクサン実現へ!来月1月24日ONE170

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<第5試合 ONEムエタイ フェザー級 3分3R>
●ジョー・ナタウット(タイ)
 1RTKO 2分 ※3ダウン
○バムパラ・クヤテ(フランス)

<第5試合 ONEムエタイ ライト級 3分3R>
○シンサムット・クリンミー(タイ)
 1RKO 2分34秒
●ナウゼット・トルヒーリョ( スペイン)

<第5試合 ONEムエタイ フライ級 3分3R>
●ジョハン・ガザリ(マレーシア / 米国 )
 判定0-3
○ジョハン・エストゥピニャン(コロンビア)

<第4試合 ONE MMA 176ポンド(79.83㎏)契約 5分3R>
○モーリス・アベビ(スイス)
 1RKO 2分46秒
●サマット・マメドフ(カザフスタン) ]

<第3試合 ONEサブミッション・グラップリング 無差別級 10分1R>
○マルセロ・ガルシア(ブラジル)※ONEデビュー
 1RSUB 4分49秒 ※ノースサウスチョーク
●今成正和(日本/今成柔術) ※ONE3勝3F4敗

 胃がんでの闘病を経て、13年ぶりの復帰戦となった42歳マルセロ・ガルシア(ブラジル)が48歳 今成正和から抑え込みながら絞めるノースサウスチョークでタップを奪い、一本勝で復活戦を飾った。

<第2試合 ONEキックボクシング フェザー級 3分3R>
●シャーキル・タクレティ(イラク )※ONE1勝1敗
 2RKO 14秒 ※右インロー
○野杁正明(日本/team Vasileus) ※ONE2敗


カーフキックをアウト・イン両方効かせKOでONE2連敗も初勝利で、実力発揮した野杁

<第2試合 ONEムエタイ 134ポンド(62.26㎏)契約 3分3R>
○スリヤンレック・ポー・イェンイン(タイ)※ONE6勝5KO3敗
 2RTKO 2分9秒 ※3ダウン
●タン・ジン( ミャンマー)※ONE2勝2KO1敗

日本では武尊(たける)復帰戦の相手で注目されたラウェイの新鋭タン・ジンは、大分BRAVELY GYM所属のスリヤンレック・ポー・イェンイン(タイ)に3ダウンを奪われ、ムエタイキャリアの差を覆すことはできなかった。

[ファイトクラブ]ONE FF武尊ラウェイ上昇選手にKO勝!日本2勝2敗 ソー・リン・ウー苦敗 スーパーボン勝


タン・ジン vs.武尊がおこなわれた大会ではスリヤンレックも出場して判定敗だった。

<第1試合 ONEムエタイ フライ級 3分3R>
●フレディー・ハガティー(英国 )※ONE3勝3KO
 判定0-3
○ジョーダン・エストゥピニャン(コロンビア)※ONEデビュー戦

 兄はONEバンタム級キックボクシング王者ジョナサン・ハガティーの弟でONE参戦3連勝KOとパーフェクトレコードのフレディー・ハガティーは、初参戦のエストゥピニャンに2R右ストレートで2度のダウンを奪われ判定敗