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UFCライト級タイトルマッチ
UFCライト級王者イスラム・マカチェフは、急遽代役で参戦したヘナート・モイカーノと対戦し、勝利への鍵をしっかりと握っていた。マカチェフはダブルレッグでテイクダウンを狙い、チェーンレスリングを駆使してサブミッションポジションを確保。モイカーノの頭に絡みつくようにしてダースチョークを極め、1ラウンドでタップを奪った。そして依然としてライト級王者の座を守ったマカチェフは次のように語った。
「いつもフィニッシュを狙っていると伝えたはずだ。動きを与えられれば、試合を終わらせる。155ポンド(ライト級)の体重を作れる人は誰でも、ケージに入って私の前に立てばいい。このベルトが好きだ。もしこのベルトを欲しいなら、ケージに来い」
UFCバンタム級タイトルマッチ
UFCバンタム級王者メラブ・ドヴァリシヴィリは、ランキング2位のウマル・ヌルマゴメドフと対戦し、「ファイト・オブ・ザ・イヤー」に選ばれる可能性を秘めた素晴らしい一戦を繰り広げた。試合は、電光石火の打撃戦と華麗なクリンチワークで幕を開けた。ヌルマゴメドフは最初の2ラウンドでその打撃の威力を見せつけリードを奪ったが、王者ドヴァリシヴィリは第3ラウンドで挽回し、第4ラウンドではペースを握った。そして最終ラウンドでは完全に試合を支配し、UFC史上最多テイクダウン記録を更新し、GSP(ジョルジュ・サンピエール)の記録を上回る快挙を達成した。試合後、ドヴァリシヴィリは次のように語った。
「サポートしてくれた皆さん、特にジョージアの皆さん、本当にありがとうございます。私は『マシーン』だが、この試合を受けたのは6週間前で、しかも怪我をしていた。でもUFCは私を必要としていた。UFCは私にすべてを与えてくれた。ウマルはタフなファイターで、素晴らしい選手だ。でも彼は私を年寄りと呼んだ。確かに私は年を取っているが、毎日努力を続けている。私はハードワーカーだ。誰にもいじめられたり、軽視されたりしないでほしい。自分を信じれば何でも可能だ。私は自分を誇りに思う。今日引退しても、幸せに死ねる」
■ UFC 311 マカチェフ 対 モイカーノ
日時:現地時間2025年1月18日(土)
会場:アメリカ合衆国カリフォルニア州イングルウッド インテュイット・ドーム,
<ライト級王座タイトルマッチ>
○イスラム・マカチェフ(ロシア/王者)
1R 4分05秒 ダースチョーク
●ヘナート・モイカーノ(ブラジル/挑戦者)
<バンタム級王座タイトルマッチ>
○メラブ・ドヴァリシビリ(ジョージア/王者)
判定 3-0
●ウマル・ヌルマゴメドフ(ロシア/挑戦者)
<ライトヘビー級>
○イリー・プロハースカ(チェコ)
3R 3分01秒 TKO
●ジャマハル・ヒル(米国)
<ヘビー級>
○ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)
1R 4分53秒 TKO
●セルゲイ・スピバック(モルドバ)
<ミドル級>
○レイニアー・デ・リダー(オランダ)
1R 3分31秒 リアネイキッドチョーク
●ケビン・ホランド(米国)