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1月19日(現地時間・放送日)にテキサス州ガーランドで『TNA Genesis 2025』が開催された。
今大会のメインは、団体最高峰王座であるTNA世界王座戦で、王者ニック・ネメスがジョー・ヘンドリーの挑戦を受けた。共にベビーフェイスであり、特にヘンドリーの人気は凄いものがあるが、王座を巡ってこの両者は対立。ヘンドリーは王座挑戦者決定戦で勝ち上がって遂に挑戦権を得て、悲願の王座奪取を狙っている。
試合は激しくやりあうが、両者がグロッキーになったところ、いつでも王座に挑戦できる権利コール・ユア・ショット・トロフィーを持ったフランキー・カザリアンが現れ、王座挑戦しようとしたのだった。しかし、客席からJBL(ジョン・ブラッドショー・レイフィールド)が現れカザリアンをリングから落として、必殺のクローズライン・フロム・ヘルを叩き込んだのだった。
カザリアンは完全にKOされてしまう。そして試合はヘンドリーがフォールアウェイスラムを放ち、さらにスタンディングオベーションを決めてフォール勝ち。ヘンドリーが遂にTNA世界王座を手中におさめた。
女子王座であるノックアウト王座戦は、時計じかけのオレンジ・ハウス・オブ・ファンという特殊形式で王者マーシャ・スラモビッチがローズマリーの挑戦を受けた。試合は激しいハードコア戦の末、スラモビッチがフォール勝ちして王座防衛を果たした。
しかし、試合後に事件勃発。WWE NXTからコーラ・ジェイドが現れエレイナ・ブラック、スラモビッチとにらみ合ったのだった。団体交流がどんどん進みそうだ。
レジェンドであり人気者のTNA世界タッグ王者ザ・ハーディーズ(マット & ジェフ・ハーディー)は、ラスカルズと王座戦を行った。なんとTNAと提携しているWWE NXTタッグ王者アクシオムとネイサン・フレイザが現れ、試合を観戦というサプライズが起きた。試合中、ラスカルズがアクシオム、フレイザに誤爆するアクシデントが発生したものの、レフェリーが制し、最後は必殺のマット&ジェフのツイスト・オブ・フェイトから、ジェフのスワントーン・ボムでフォール勝ちでザ・ハーディーズが王座防衛を果たした。
因縁対決が二試合組まれ、ジョシュ・アレキサンダーとマイク・サンタナはピンフォールではなく、どちらかが「参った」と言わないと決着のつかない因縁清算マッチ、アイ・クイックマッチで決着をつける事になった。当然、凶器なんでもありなので、椅子や机が使用され、アレキサンダーが凶器を使ってサンタナを追い詰めるが、サンタナは「参ったしない、アレキサンダーを殺す」とアピール。そしてアレキサンダー必殺のC4スパイクを食らっても、平然と立ち上がったサンタナが逆襲。アレキサンダーの手首を後ろで縛って抵抗出来なくして、テーブルなどで滅多打ち。最後は、ブーツを頭において、階段に叩きつけようとするサンタナにアレキサンダーは「参った」と宣言し、サンタナが因縁に決着をつけた。試合後、握手を交わした両雄だが、アレキサンダーはサンタナを認め、これからのTNAをサンタナに託すとして、自分はTNAを去る事を宣言した。
TNAに電撃復帰したテッサ・ブランチャードはジョーダン・グレイスと因縁勃発。遂に一騎打ちで決着をつける事になったが、両者死力を振り絞って戦い、最後はプランチャードがマグナム(コードブレイカー)を決めてフォール勝ちした。
大会スタートでXディビジョン王座戦でムースが、エース・オースチンの挑戦を受けた。オースチンはパートーなー、クリス・ベイが負傷で長期離脱している間、シングル王座を狙うと宣言してムースと因縁勃発。虎の子Xディビジョン王座を奪い返そうとザ・システムの介入も排除して奮戦したオースチンだが、最後はカウンターでムースがスピアーを決めてフォール勝ち。ムース王座防衛となり、試合後、オースチンをザ・システムが囲むが、ここにエリック・ヤング、スティーブ・マクリンが救出に入り、ザ・システム(エディ・エドワーズ & ブライアン・マイヤーズ)と試合開始。マクリンがKAI(ダブルアンダーフックDDT)をマイヤーズに決めてフォール勝ちして、オースチンの仇を取った。
■ TNA Genesis 2025
日時:2025年1月19日(現地時間・放送日)
会場:米テキサス州ガーランド Curtis Culwell Center
<TNA世界王座タイトルマッチ>
○ジョー・ヘンドリー(挑戦者)
ピンフォール
●ニック・ネメス(王者)
<ノックアウト王座時計じかけのオレンジハウスオブファン>
○マーシャ・スラモビッチ(王者)
ピンフォール
●ローズマリー(挑戦者)
<TNA世界タッグ王座タイトルマッチ>
○ザ・ハーディーズ(マット & ジェフ・ハーディー)
ピンフォール
●ラスカルズ(トレイ・ミゲル & ザカリー・ウェンツ)
<アイ・クイットマッチ>
○マイク・サンタナ
アイ・クイック
●ジョシュ・アレキサンダー
<シングルマッチ>
○テッサ・ブランチャード
9分35秒 ピンフォール
●ジョーダン・グレイス
<ノックアウト世界タッグ王座タイトルマッチ>
○スピットファイア(ジョディ・スレット&ダニ・ルナ)(王者)
ピンフォール
●アッシュ&ヘザー・エレガンス(挑戦者)
<タッグマッチ>
○エリック・ヤング、スティーブ・マクリン
7分30秒 ピンフォール
●ザ・システム(エディ・エドワーズ & ブライアン・マイヤーズ)
<Xディビジョン王座タイトルマッチ>
○ムース(王者)
14分45秒 ピンフォール
●エース・オースティン(挑戦者)