内藤、ファレ、真壁、柴田が揃って敗退! 両国決戦「棚橋vs.AJ」が事実上の進出者決定戦に~新日本後楽園

 11日、新日本プロレス「G1クライマックス」は後楽園ホール3連戦の2日目を迎えた。近年は最終日まで星取がもつれるのが恒例だったが、内藤、ファレ、真壁、柴田が揃って敗退。この日に勝利した棚橋、AJスタイルズは8・14両国でぶつかるが、同一戦が事実上のAブロック進出者決定戦となった。

 棚橋の勢いが止まらない。上半期の低迷が嘘のように、G1直前発売の『Number』表紙を飾り、このG1公式戦でも最多メイン出場回数をカウントした。スタミナ戦にも思えた真壁との一戦を制したが、エアギターのパフォーマンスをたっぷり見せて締める。

 パワー殺法炸裂で内藤を破ったギャローズ、G1後楽園名物の天山大爆発による柴田敗退、矢野のトリックプレーに秒殺された飯伏。魔物が潜むG1の様相も見せたが、試合の行方を予想させないままで進行したAJvs.ファレが出色だった。

 ヒール集団同士ゆえの、一方の選手が一方の選手にフォール献上との意図をいきなり示唆。ファレがいきなり寝っ転がり、AJが押さえにかかる。ところがファレはカウント2でキックアウト。ここから破天荒な両者の試合が始まる。AJをネックハンギングにとらえ、なんと場外に投げ飛ばしたファレ。バレットクラブのセコンド勢が受け止める。

 相手を、そしてセコンドを信頼し合っているからこそのパフォーマンスなのであるが、得意技のトライ合戦でもなかなかの攻防をみせる。ふだんは単調なファレがスタイルズクラッシュを狙う動きも。最後はアメリカンレスラーのヒールプレー、セカンドロープに足を乗せながらのエビ固めでAJがファレを下す。

 この顔合わせで、この決着法を出すというのは面白い。強い者同士のバレットクラブ対決は、こういうズルがないと決着しないとでも言いたかったのだろう。全編に渡って観客の予想を裏切り続けた後楽園大会は、ファンとの知恵比べにおいても「新日本ここにあり」を印象付けている。

※大会の全容と詳細はマット界舞台裏8月20-27日号真夏の祭典G1横浜新間寿JバレンタインREINA納涼さくらえみに収録されました。

新日本プロレス「バディファイトPresents G1 CLIMAX 25」
8月11日(火) 18:30 東京・後楽園ホール
観衆 1,742人(超満員札止め)

<第9試合 30分1本勝負>
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦
○棚橋 弘至(6勝2敗=12点)
(16分15秒 ハイフライフロー→片エビ固め)
●真壁 刀義(4勝4敗=8点)

150811_njpw18

150811_njpw17

<第8試合 30分1本勝負>
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦
○AJスタイルズ(6勝2敗=12点)
(09分53秒 エビ固め)
●バッドラック・ファレ(5勝3敗=10点)

150811_njpw12

<第7試合 30分1本勝負>
▼G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦
●飯伏 幸太(3勝5敗=6点)
(00分50秒 裏霞)
○矢野 通(3勝5敗=6点)

150811_njpw9

<第6試合 30分1本勝負>
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦
○天山 広吉(2勝6敗=4点)
(09分49秒 アナコンダマックス)
●柴田 勝頼(4勝4敗=8点)

150811_njpw7

<第5試合 30分1本勝負>
▼「G1 CLIMAX 25」Aブロック公式戦
●内藤 哲也(5勝3敗=10点)
(08分22秒 雪崩式ハングマンスヌース→片エビ固め)
○ドク・ギャローズ(2勝6敗=4点)

150811_njpw4

▼灼熱のニッポン列島!スクープ頻度と精度ダントツNo.1~週刊マット界舞台裏最新号は全103ページ凝縮版
wkbutaiura109MixCoverマット界舞台裏8月13日号Rパイパー追悼ロンダUFCZERO1せらリボン広島freedoms永州中日戦G1肝