[週刊ファイト12月26日]期間 [ファイトクラブ]公開中
▼WWE16年ぶりNBC地上波”MAIN EVENT” 復活平均159万人視聴者
(c) 2024 WWE, Inc. All Rights Reserved. 編集部編
・いかに久しぶりプロレス見るお茶の向きトリか Codyケビン・オーエンズ
・トーナメント決勝チェルシー・グリーン初代US女子王者ミー・チン8分強
・グンサー世界H級防衛 選手会長噂のフィン・ベイラー3wayDプリースト
・リブ・モーガンNBC番組5試合中2女子王座戦 イヨ・スカイ起用が重要
・Scotland騎士ドリュー・マッキンタイア シリア系カナダ籍サミ・ゼイン
■ WWE Saturday Night’s Main Event
日時:12月14日(現地時間)
会場:米ニューヨーク州ロングアイランド ナッソー・ベテランズ・メモリアル・コロシアム
観衆:14186人(主催者発表)
実況席:元州知事ジェシー・ベンチュラ パット・マカフィー マイケル・コール ジョー・テシトーレ
WWEのPLEあるいはPPVではなく、米国3大ネットワーク地上波NBCによる放送なので日本からの視聴がないため本誌での紹介が遅れてしまったが、グローバルにマット界を斬る業界マスコミとしてなら、今週、もっとも大きな大会だったのがこの『WWE Saturday Night’s Main Event』に他ならない。
来年から米国ではRAWのNetflix移行が決まっている段階で、師走にWWEがNXTの『DEADL1NE』PLE大会を配信して、本隊はもうナシかと思いきや、正反対の地上波NBCでの『メインイベント』16年ぶりの復活は、極めて興味深い。やや足踏み状態のAEWとの差をさらに明示した、年末に最後のトドメの一撃だったことになろう。
さすがに16年前の地上波での特番と比較になれば、これはTVの時代環境が余りにも違う。配信番組だのインターネット普及があるから、昔の巨大な視聴者数と比べるのはナンセンスであり、その昔と今の大幅なTVを取り巻く状況の変化を計算に入れるなら、むしろ周囲の大きな落ち込みより遙かに、遙かにもの凄い、平均でも159万人もの視聴者数を記録したことは、とんでもなく凄い出来事なのだ。2024年のWWEの勢いを象徴するフィナーレだったと評せよう。
いかに久しぶりプロレス見るお茶の向きトリか Codyケビン・オーエンズ
<第5試合 統一WWE王座戦>
[王者]コディ・ローズ
12分00秒 クロスローズ
[挑戦者]ケビン・オーエンズ
おっと、ココ・B・ウェアにグレック・ヴァレンタインじゃありませんかとか、コディ・ローズの新しいチャンピオンベルト、カッコいいなぁ・・・から始まったメインなんですけど・・・。お客さんのプラカード通り、”Kevin is Right”なんでありまして、いくら担架送りにされていたCodyとか、マメにWWEフォローしている方ならKOことケビン・オーエンズが、人気あるけどヒール悪者という図式をわかってますけど、果たしてNBCで放送するからと、「久しぶりにプロレス見ました」というお茶の間の一般大衆が、どんだけ最近の流れをわかってんのかなぁ・・・。
そりゃこの二人ですから、そんな昔のWWFと今の日本をも凌駕して世界最高水準のプロレスやってる頂上対決、もの凄い試合やってるんですけど・・・。ただ、やたら画面にもKevin is Right(ケビンが正しい)のボードが映る通りで、お客さんの感情移入的にはKO応援なんじゃないかと。
なんかレフェリーをダシにしてズルしてCodyが勝ったみたいな印象を、予備知識ナシにみた末端のライト層が思った嫌いは残るんだが、いずれにせよ担架のエンディングといい、ケビンとの抗争は『ロイヤルランブル』まで続くでしょう。
まぁ、久しぶりに見た視聴者に、今のエースはコディ・ローズなんだとは伝わったんであって、そこはうまく絵にした地上波NBC番組『MAIN EVENT』復活なのでありました。