(C)Brave CF
11月23日(現地時間)にオーストリア共和国ウィーンで『BRAVE CF 90』が開催された。
Brave CFは2016年9月23日にシェイク・ハリド・ビン・ハマッド・アル・ハリファ王子(バーレーン王国)によって設立されたMMA団体。元々はハリファ王子が設立したバーレーン最大のMMAチーム『KHK MMA』を母体として生まれている。豊富な資金で世界各国のファイターを参戦させ、定期的に大会を開催している。
この大会は予告通り、オーストリアや世界中のファンに多くの興奮をもたらす内容となった。メインイベントでは、バーレーンのスター選手であるラスル・マゴメドフは、ポーランドのサブミッションスペシャリスト、ウカシュ・オレフを相手に3ラウンド全てを支配し、判定勝利を収めた。この勝利でマゴメドフはプロMMAで7連勝を達成し、無敗の記録を維持。BRAVE CF 87での1ラウンドKO勝利に続く今回の圧倒的なパフォーマンスにより、ライトヘビー級タイトル挑戦にさらに近づいた。試合後のインタビューでは、「長い間この機会を待っている」とタイトルマッチへの意欲を語った。
コメインイベントでは、オーストリアのマゴメド・エミン・ダダエフは、ダブレット・カラタエフを2ラウンドで止め、プロMMA無敗記録を維持した。第1ラウンドは両選手による激しい攻防が繰り広げられたが、終盤でカラタエフが消耗した様子を見せた。第2ラウンドに入り、ダダエフが試合を完全に掌握。マウントポジションを確保し、一連の打撃を浴びせたことでレフェリーが試合をストップ。この勝利はダダエフのキャリアの大きな転機となった。
ヘビー級戦はアグロン・スマキチは、ロベルト・マルシャクを相手に圧倒的なパフォーマンスを見せた。第1ラウンドを通して強力な打撃で相手を追い詰めたスマキチは、第2ラウンド開始早々、パンチによるアクシデントでマルシャクの足首がひねられる形で勝利を収め、MMAでの3連勝を達成した。
ストライキングの伝説ユセフ・ブガネムは、ヨハン・ヴァン・デ・ヘルに判定勝利を収め、プロMMA無敗記録を継続した。第2ラウンド終盤でヨハンがサブミッションを狙う場面もあったが、ブガネムの優れた打撃技術が勝敗を分けた。これは、今年初めのBRAVE CF 83での勝利に続く連勝となった。
ライト級戦
アブバケル・ソルタビエフは、ザビウラ・ムバレズを圧倒的なグラップリングで制し、キャリア最大の勝利を手にした。ムバレズはBRAVE CF 87で勝利を収めてこの試合に臨んだが、ソルタビエフの卓越したグラップリングには太刀打ちできなかった。
注目のデビュー戦
IMMAFヨーロッパ王者のソングル・カラトラクは、ポーランドのサブミッションアーティスト、キンガ・ジェンドラシクを初ラウンドでバックポジションを奪いサブミッションで仕留め、プロMMAデビューを華々しく飾った。
■ BRAVE CF 90
日時:2024年11月23日(現地時間)
会場:オーストリア共和国ウィーン
<ライトヘビー級>
○ラスール・マゴメドフ(バーレーン)
判定
●ウカシュ・オレフ(ポーランド)
<ライト級>
○マゴメド=エミン・ダダエフ(オーストリア)
2R 2分17秒 TKO
●ダブレット・カラタエフ(ドイツ)
<ヘビー級>
○アグロン・スマキチ(クロアチア)
2R 0分34秒 TKO
●ロベルト・マルシャク(ポーランド)
<キャッチウェイト(159ポンド)>
○ユセフ・ブーガネム(ベルギー)
判定
●ヨハン・ファン・デ・ヘル(フランづ)
<ライト級>
○アブバカル・ソルタビエフ(ロシア)
判定
●ザビウラ・ムバレズ(アフガニスタン)
<キャッチウェイト(118ポンド)>
○ソングル・カラトラク(ドイツ)
1R 3分13秒 リアネイキッドチョーク
●キンガ・ジェンドラシク(ポーランド)
<キャッチウェイト(165ポンド)>
○ラファエル・トゥピー(オーストリア)
判定
●レジェップ・ギュルテキン(オーストリア)
<フライ級>
○ドミニカ・ステチコウスカ(ポーランド)
判定
●ナルゲス・モセニ(オーストリア)
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