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11月15日(現地時間)にテキサス州アーリントンで『Paul vs. Tyson』が開催された。 この大会は元世界ヘビー級王者マイク・タイソン(58)と人気ユーチューバーのジェイク・ポール(27)がボクシングマッチで対戦する夢のカードが組まれた大会だ。
タイソンは過去にWBC、WBA、IBFのヘビー級王座を統一した伝説的な選手であり、今回は20年ぶりの現役復帰戦。一方、ポールは10勝1敗の戦績を持ち、過去に元UFC王者を撃破するなど実績を積んでいる。試合は2分8ラウンドで行われる予定で、どちらも早期決着を狙うと見られている。前日計量では、計量後のフェイスオフでは、タイソンが突然ポールにビンタを放つ場面があり、両陣営が乱闘寸前の大混乱に陥った。ポールは座禅のポーズで冷静を装ったものの、その後激怒しタイソンを罵倒する一幕もあった。この試合は、ボクシング界のレジェンドと新世代のエンターテイナーが激突する異例のカードとして、ファンからの大きな注目を集めている。
試合は、ジェイク・ポールが判定勝ちを収めた。試合は3人のジャッジ全員がポールを支持する形で決着し、スコアは80-72、79-73、79-73だった。
試合内容は、タイソンが序盤から果敢に攻めるも、運動量と手数で勝るポールが終始主導権を握る展開。パンチ数の差はポールが278発、タイソンが97発、命中率ではポールが28%、タイソンが18%と、数値でもポールが圧倒していた。タイソンは最後までリングに立ち続けたものの、体力の限界が見え、若いポールのペースについていくのが困難な場面が多かった。
試合後、ポールはタイソンへの敬意を表し、「彼と戦えたことは名誉」と語った。一方で観客からは試合がポールがタイソンのスタミナ切れを狙って消極的なファイトであったためブーイングも飛び交った。タイソンは「これが最後の試合かどうかはわからない」と述べつつも、兄ローガン・ポールとの対戦案をジョーク交じりに提案するなど、前向きな姿勢を見せた。
この試合は、レジェンドと現代のスターが交差する異例のイベントとして注目を集めたが、その内容と結果は賛否両論を呼んだ。
■ Paul vs. Tyson
日時:2024年11月15日(現地時間)
会場:アメリカ合衆国テキサス州アーリントン
<ヘビー級ボクシングマッチ>
○ジェイク・ポール(米国)
8R 判定
●マイク・タイソン(米国)
<スーパーライト級>
○ケイティ・テイラー(アイルランド)
10R 判定
●アマンダ・セラーノ(プエルトリコ)
<ウェルター級>
△マリオ・バリオス(米国)
12R 判定(1-1-1)ドロー
△アベル・ラモス(米国)
<スーパーミドル級>
○ニラージ・ゴヤット(インド)
6R 判定
●ウィンダーソン・ヌネス(ブラジル)
<スーパーミドル級>
○シャダシア・グリーン(米国)
10R 判定
●メリンダ・ワトプール(オーストラリア)
<バンタム級>
○ルーカス・バーディ(カナダ)
8R 判定
●アルマンド・カサモニカ(イタリア)
<フェザー級>
○ブルース・キャリントン(米国)
8R 判定
●ダナ・クールウェル(オーストラリア)
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