サダハルンバ谷川の大冒険!復活劇は不死鳥のように10・19JMAEXPOに寄せて

■ 能登半島地震チャリティ・イベント
JAPAN MARTIAL ARTS EXPO PROLOGUE
日時:2024年10月19日(土) 12:30開場 14:00開演
会場:横浜BUNTAI (〒231-0032 神奈川県横浜市中区不老町2丁目7番1)
主催 :Japan Martial Arts Consortium
チケット料金:アリーナ指定席 10,000円(税別)/入場料(自由席) 3,000円(税別)
チケット発売:2024年10月1日(火)よりイープラスはじめ各プレイガイドにて発売開始


 良く言えば、不死鳥のような復活劇。
 もう一言でいえば「本当にしぶとい!」としか言えない行動力。

 今回の谷川貞治氏プロデュースの催し物、10月19日に横浜BUNTAI行われる『JAPAN MARTIAL ARTS EXPO PROLOGUE』のことだ。

 今大会は最近中々重い腰を上げられずにいた、週刊ファイト肩書き”副編集長”の私、格闘技I記者こと超人イリエマンが、何故に今回、取材申請の申込みをお願いする経緯に到ったか?


 ブアカーオvs.皇治の何故、今回わざわざボクシングマッチに落ち着いてしまったのかの疑問はさておき、これだけの規模の大会なのにマスメディアに向けてのカード露出がスタートしたのは10月8日前後から。普通に考えたら、この短期間でチケットを捌くのは不利とみるのが普通だろう。究極のズンドコ興行になる可能性すらあった。

 しかし毎日のように露出が増えてくるにしたがい、新生K-1や、QUINTET、おまけに業界トップの盟主RIZINまでもが大会協力に手を上げたのである。
 先のブアカーオvs.皇治もRIZINで組まれる可能性があったカードだけに、両プロモーション間のパイプはかなり太いと見る。

 私の谷川氏への評価は、元格闘技通信の編集長で旧K-1を運営するFEGの社長。
 しかしながら、経営不振に落ち入り倒産。その時の選手へのギャラの未払いもあったと報じられた事も記憶している。

 その後の巌流島などもしぶとく継続して開催はしているが、御世辞にも客入りがいいとは言い難い。最近では、動員を気にしない「巌流島バーチャルファイト」も開始、詐欺容疑の記憶も新しいぱんちゃん瑠奈を参戦させるなど、話題づくりには事欠かないのではあるが・・・。
 ちなみに、巌流島での未払いはなかったことを補足しておこう。

 私と谷川氏の接点は、意外にも数回あった。

 まずは氏が格闘技通信の編集長だった頃、総合格闘技を始め7ヶ月目の25歳の若造だった私が、『第2回全日本アマチャア修斗選手権』のヘビー級トーナメントで優勝した時。
 相撲出身だった私が優勝後に四股(しこ)を踏んだ写真を大きく掲載してもらい、「どすこいシューター」とキャッチフレーズをつけてくれた。

 次はフジテレビで開催された、K-1トライアウト。応募した覚えもないままの合格通知を持ち参加。
 しかも直前に私は交通事故に合い、首にコルセットを巻いて参加した。
 全参加者中ダントツの体力数値記録を残すも、しかしながら事故後の身体でのスパーリングは認められず、ドクターストップとなってしまった。もしあの時最後までやれていたらK-1ファイター、入江秀忠が誕生していたかもしれない。その後、最後のマイクアピ―ルでは、いつもの「た・に・が・わ~! 俺を出せ~」をやらかしたのは言うまでもない。

 その後は、FEGが運営するDREAM名古屋大会前で勝手にメジャー団体出場嘆願の署名活動をしたりもしたが、結局私は、当時もう一つのメジャー団体だった戦極(センゴク)に出場。勝利した。

 俺の事はさて置き、言いたいことはつまり、普通に考えたら谷川氏は何度も業界で死に体になりながらもその度に詠み上がってみせた。凄いバイタリティである。10・19の横浜BUNTAIには、乱入でもしようかな(笑)。


 JAPAN MARTIAL ARTS EXPOは、パッキャオ戦は「メリットない」と断わったと噂される空手家・田中(皇治の本名)が、蹴りが主体のムエタイ戦士ブアカーオとのボクシング特別ルールの試合。K-1の軍司泰斗の緊急参戦や、K-1無差別級トーナメント王者サッタリの巌流島ルールへの初挑戦。英雄・桜庭和志の息子、桜庭大世のお披露目他、日本の強烈なグラップラー陣の揃い踏みなど、表の豪華カードもさることながら、サダハルンバ谷川貞治氏の今後の大冒険を占う大会を見届けてみようと思う。

                     
格闘技I記者(超人イリエマン)