(C)Brave CF
9月28日(現地時間)にスロベニア共和国リュブリャナで『BRAVE CF 88』が開催された。
Brave CFは2016年9月23日にシェイク・ハリド・ビン・ハマッド・アル・ハリファ王子(バーレーン王国)によって設立されたMMA団体。元々はハリファ王子が設立したバーレーン最大のMMAチーム『KHK MMA』を母体として生まれている。豊富な資金で世界各国のファイターを参戦させ、定期的に大会を開催している。
今回はBRAVE CF がヨーロッパに進出し、その最新の重要な大会が繰り広げられた。世界で最もグローバルな組織として、BRAVE CF 88はWFCとの提携で史上最高のショーを大陸に提供し、リュブリャナをMMAの世界的な首都へと変えた。何千人ものファンがヒーローたちの戦いを目撃するためにアリーナに集結し、Hala TivoliはMMAの大釜のように熱狂に包まれた。
このソールドアウトの観衆は、BRAVE CF、WFC、スロベニアMMA連盟の精力的な活動により、過去数年でMMAが飛躍的に成長したことを証明した。スポーツの発展を支える真のエコシステムが既に確立されていることが強調された。
BRAVE CF 34の後、スロベニアにおけるMMAの新時代の第一歩が踏み出され、BRAVE CFは国内でのスポーツ発展を引き続きサポートし、地元の才能の育成や、スポーツの各セクターでの拡大に取り組んだ。ファンベースの拡大から、公式、トレーナー、コーチ、ファイター、運営の専門家に至るまで、あらゆるレベルで国際経験を提供し、MMAの発展に貢献している。
この揺るぎないスロベニアでのMMAシーンの発展への取り組みが、MMAを国のスポーツとしての地位に押し上げた。そして、スロベニアで歴史的な夜にMMAの「非公式の戴冠式」が行われた。情熱的で知識豊富な観衆からの熱狂的な声援が響く中、MMAがスロベニアの文化的要素としてどれほど重要な存在になったかを実感せずにはいられなかった。そして、スロベニアでのMMAの成長には限界がなく、その発展の可能性は無限大である。スロベニアのMMAシーンが拡大し続ける中で、すでにヨーロッパで最もエキサイティングなMMAのホットスポットの一つとなっている。世界は、スロベニアのMMAにとって小さすぎる存在かもしれない。
今大会はライトヘビー級とヘビー級の二階級の王座決定戦が行われた。メインはライトヘビー級王座戦で、ヘビー級より上になった理由は、ボディビルダーでフィットネスモデルとして欧州で人気の高いエルコ・ユンが登場するからだろう。ユンはモデルとしての知名度の高さで、いきなりメジャー団体KSWでMMAデビュー。三連勝したが、四戦目で、KSW絶対レジェンドの怪力世界一男マリウス・プッツナウスキーと人気者対決で、相手のスタミナ切れを狙ったが、強引にテイクダウンされパウンド連打でTKO負け。しかし、KSWを離れたものの、その後もMMAを続け、遂に王座決定戦まで上り詰めたのだった。対戦相手のアレクサンダー・ヴェスナーはGMC(ジャーマンMMAチャンピオンシップ)のミドル級王者であるが、ユンがヘビー級から階級を落としてきたのに対し、ウケスナーはミドル級から階級を上げているので、元々の階級の差もあり、ユンが下馬評では圧倒している。試合は、開始当初は一進一退の攻防で両者ともにフラッシュダウンを奪う展開だが、ラウンドが進むにつれ、ウェスナーのスタミナが切れてきたのか、ユンが圧倒。スタンド打撃でダウンを何度も奪うユンがペースを握り、最後は金網際に追い込んだユンのローキックでウェスナーが崩れ落ち、レフェリーがストップ。ユンが見事にライトヘビー級新王者に輝き、試合後のインタビューでは感極まって涙ぐんでいた。そして、会場からも大声援を浴びていたのだった。
ヘビー級王座決定戦は、パベル・ダイリドコとパトリック・ドゥビエラで争われた。共に欧州のローカルMMAで活躍し、ブレイブCFでも勝利を重ねててきた両雄だ。試合は、最初にテイクダウンしたのは、ドゥビエラでグランドで上を奪って圧倒するも、ダイリドコがスイープで上を奪い返した。そのまま、グランドで上からパウンド連打で、遂にレフェリーがストップ。ダイリドコがTKO勝利でヘビー級王座を獲得した。
■ BRAVE CF 88
日時:2024年9月28日(現地時間)
会場:スロベニア共和国リュブリャナ
<ライトヘビー級王座決定戦>
○エルコ・ユン(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
4R 1分27秒 TKO
●アレクサンダー・ヴェスナー(ドイツ)
<ヘビー級王座決定戦>
○パベル・ダイリドコ(リトアニア)
1R 4分33秒 TKO
●パトリック・ドゥビエラ(ポーランド)
<女子ストロー級>
○モニカ・クチニッチ(スロベニア)
判定
●ファビオラ・ピドロニ(イタリア)
<ヘビー級>
○ルカ・ポドクラジェク(スロベニア)
1R 3分24秒 TKO
●ミケーレ・ミラベラ(イタリア)
プレリム
<ヘビー級>
○ミハ・フリッチ(スロベニア)
2R 1分24秒 TKO
●サムエル・ディ・グアルド(イタリア)
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