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9月27日(現地時間)にメキシコシティ・アレナメヒコで『CMLL アレナメヒコ金曜日定期戦』が開催された。
今大会は、「王者たちの夜」と銘打って王座戦がずらりと並んだ特別な大会となった。ちなみにCMLLは、CMLL王座、NWAヒストリック王座、(メキシコ)ナショナル王座の3つの王座を管轄しており、それぞれ階級もある。ただし、ナショナル王座はCMLLではなく、メキシコ連邦区ボクシング・レスリング協会が管理なので、王者が他団体に移籍した場合、他団体で防衛戦が行われ、またメキシコ人以外が王者にはなれないルールになっている。NWAヒストリック王座は、NWAからヘビー級、ジュニアヘビー級以下の軽量級王座はCMLLが管理するとした為だが、現在NWAはかつてとは体制が変わっており、旧組織は崩壊したが、CMLLは、そのままヒストリック王座として残している。同時に、かつてのNWAがほぼ崩壊したので、CMLL王座という独自の王座も創設し、三つの王座があるという形だ。
メインでは、なんとナショナルライト級王座戦で、王者フトゥーロがラヨ・メタリコの挑戦を受けた。一応、王座戦だが、セミやセミ前にアトランティスJr.、ソベラノJr.、テンプラリオ、ボラドールJr.というアレナメヒコのメインに出場出来る選手の王座戦を差し置いて、普段、アレナメヒコのメインにはなれない軽量級の若手の王座戦が組まれたという事で特別な大会という事が伺える。試合は、メタリコがクルシフィホを決めてフォール勝ち。王者たちの夜のメインで、メタリコが新王者となった。
セミファイナルでは、NWAヒストリック・ライトヘビー級王座戦で、王者アトランティスJr.がソベラノJr.の挑戦を受けた。アトランティスJr.は父親アトランティスがミスターCMLL、アレナメヒコの主役と言われており、最初からスター扱いされた完全なサラブレッド。ソベラノJr.はCMLL絶対エースであるミスティコと同じテクニコでは、上にいけないと、ルードに転向してミスティコやアトランティスJr.を攻撃しているのだが、王座がかかった今回は、アトランティスJr.が父親が大一番でのみ使用した腰を落とした必殺のアトランティダ(変形アルゼンチンバックブリーカー、アトランティス固有必殺技)を極めて勝利。試合後、今回はソベラノJr.もベルトを手渡して素直に負けを認めた。
CMLLミドル級王座戦は、若手ルードのホープからテクニコ転向した王者テンプラリオが、ベテランテクニコのボラドールJr.の挑戦を受けた。試合はテンプラリオがエル・テンプロを決めてフォール勝ちで王座防衛。格上のボラドールJr.からの勝利で王座防衛を果たしたテンプラリオはエースにのし上がりそうだ。
■ CMLL アレナメヒコ金曜日定期戦
日時:2024年9月27日(現地時間・放送日)
会場:メキシコ合衆国メキシコシティ・アレナメヒコ
<ナショナルライト級王座タイトルマッチ>
○ラヨ・メタリコ(挑戦者)
1-0
●フトゥーロ(王者)
<NWAヒストリック・ライトヘビー級王座タイトルマッチ>
○アトランティスJr.(王者)
1-0
●ソベラノJr.(挑戦者)
<CMLLミドル級王座タイトルマッチ>
○テンプラリオ(王者)
1-0
●ボラドールJr.(挑戦者)
<ナショナル女子王座タイトルマッチ>
○サネリー(挑戦者)
1-0
●レイナ・イシス(王者)
<ナショナルタッグ王座タイトルマッチ>
○マグヌス、ルヒド(王者)
1-0
●ビジャノ3号Jr.、イホ・デル・ビジャノ3号(挑戦者)
<CMLLミニ王座タイトルマッチ>
○ウルティモ・ドラゴンシート(王者)
1-0
●ピエローシート(挑戦者)
<CMLLトリオ王座タイトルマッチ>
○エウフォリア、アベルノト、メフィス(挑戦者)
1-0
●マスカラ・ドラダ、スタルJr.、ネオン(王者)
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