[ファイトクラブ]今週の要:昭和回帰なマリーゴールド旗揚げ表・裏つばさの党選挙違反

[週刊ファイト5月30-6月6日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼今週の要:昭和回帰なマリーゴールド旗揚げ 選挙違反逮捕つばさの党
 Photo: 甘井公平/他
 by タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編 w/甘井公平-他多数
・あくまで「ロッシー小川新団体マリーゴールド」が担保の就航式典
・初登場Bozillaボジラをoverさせたジュリア林下詩美Sareeeの評価大
・甘井公平のは「激辛唐辛子RHCP隣Marigoldも咲き共に満員だが・・・」
・年1回咲くメキシコ死者の日 プエブラのMarigold Fieldsなんだが・・・
・両国開催早計-裏ネタ!マリーゴールド満開の花びら陰に潜む落とし穴
・WWE 5年ぶり7・25エディオンアリーナ大阪 26-27両国ジュリアが・・・
・当面マリーゴールド論じれば必ずスターダム迷走話に繋がる宿命の仇
・木村花さん追悼興行『テレマカシー♡』ジュリアに替わり林下詩美VENY
・自称格闘家・黒川敦彦つばさの党代表逮捕 格闘技イベント天下一主催
・5月31日金曜の週刊ファイト発売はありません


■ Marigold Fields Forever
日時:5月20日
会場:後楽園ホール 観衆1539人(超満員札止め=主催者発表)

―― 普通に考えて今週のトップニュースはマリーゴールドの旗揚げ戦となります。すでに前売り段階で満員だったのですが、まぁこれは良くも悪くも話題性からして当然であり、問われるのはこれからの展開でしょう。

オフレコ とは言っても、結構スターダムとのリング上の闘い方の違いは意識的に出していた。とりあえずネットで目に飛び込んできた記事には、そこを指摘したものは皆無というか、「旗揚げ戦メインでジュリア&林下詩美が負けた」とか上辺だけの試合結果をなぞっている。

―― 専門媒体はそれじゃいけませんね。だいたい、新日本プロレス旗揚げ戦の昔から、エースのアントニオ猪木がカール・ゴッチに負けて始まるとか、ゲストの外敵が勝利というのは、定番なのであって・・・。

オフレコ というか、サイモン猪木がマネージャーになっているSareeeが旗揚げ大会のメインを務めたことで、WWEから日本に戻って1年たったらSareeeはマリーゴールドに合流という道筋も見えたのでは? 

―― 順当な道筋なんですけどね。スターダムは採らないと踏んでいたんで、そもそも選択肢ないんじゃないかと。

オフレコ もちろんどうなるかはわからない。そりゃ目新しさもあるから7・13両国国技館大会とかも発表されたんで、しばらくは集客もあるんだろうけど、要は2年目以降なのであって・・・。仮に失速することになれば「給料払えません」となるからな。

―― 今はまだ、あくまで「ロッシー小川新団体マリーゴールド」が担保の金看板ですから。

初登場Bozillaボジラをoverさせたジュリア林下詩美Sareeeの評価大
<第6試合 マリーゴールド最強タッグ伝説 30分1本勝負>
○Sareee ボジラ
 28分6秒 リストクラッチ式裏投げ⇒片エビ固め
●ジュリア 林下詩美

オフレコ トリはボジラのお披露目。アルファベットだとBozillaなんで、完全にゴジラ由来やな。大人の楽しみ方目線なら、残りの3人がどう新鋭選手をoverさせていくかがテーマになる。最後に「大ボジラ・コール」が起きたんだからこれは大成功。誉めるところは誉めないといけない。

―― ドイツから来襲のまだ20歳。なにしろプロになって10試合しかしてないとか、ド新人を怪物にして魅せたジュリア-林下詩美-Sareeeのレスラー技量がいかに高いかなんであります。

オフレコ ボジラの場外乱闘は、まさに昭和。レジェンド古参に頼った昭和プロレスやられたら、それはもう勘弁と事前にも指摘したけど、若いガイジンの二世レスラーが暴れるんなら、そこは予想してなかったポイントやな。

▼「昭和の匂いもするマリーゴールド」は勘弁願いたいのだが・・・

[ファイトクラブ]GW前半:ジェイク・リー新日Joshi 映画三昧バービーBIG FISHマット界

―― 昭和回帰な興行でしたね。当日はレッチリことRed Hot Chill Peppersの東京ドームと被ってましたが、観に来ていたレッチリ・ファンが驚くほどの物販大行列でした。アジア諸国や南半球オーストラリアとかからの密航組も目立ったレッチリなんですが、その外人さんも「Pro Wrestling? Woman? Really?」と驚いています。

オフレコ ただ、スタッフが足りず、さすがに仕切りが悪すぎたとも聞く。

―― 14時とかから並んでたのは、あきらかに雇われた中国人転売ヤーでしたよ。もうメルカリに出てるし。ジュリアのグッズや、本日限定のフォトスタンド(全選手サイン入り、元スターダムと元アクトレスに分けて発売)は、翌日に即完売、即転売、即落札。

オフレコ ただ、Sareeeとの因縁からシングルを作っていくジュリアが、ボジラの圧巻のムーンサルトを喰らうケツはいいんだけど、移住してWWEに行くジュリアが年4回とのビックマッチを除いていなくなったあと、エースとして引っ張っていく詩美がイマイチだったかなぁ。

―― 舌ピアスを入れて以来、ポーズ写真は舌出す顔がやたら多いんですけど、ビッグ・ダディは「下品だ!」と怒ってます(笑)。詩美は「自分はAV男優までやったくせに、よく言うぜ!」と返してました。

オフレコ 他は15分1本勝負とかの濃縮仕様。ギリギリまで競わせて、メインは尺とって28分6秒と、これも昭和プロレスなのかな?

―― 激闘の代償としてジュリアが右腕骨折(右橈骨遠位端骨折)のオマケ付きになりました。

甘井公平のは「激辛唐辛子RHCP隣Marigoldも咲き共に満員だが・・・」

▼ロープワーク極端減!派手に咲いたマリゴーとは どんな花だったか?

[ファイトクラブ]インサイドルポ! MarigoldはRed Hot Chili Peppersと並んで咲いた

オフレコ シュート活字委員会の対談収録はとっくに終わっていたんだが、いざ「公開」をクリックしようとしたその時、甘井公平からの詳細長編ルポが入稿したんで、先にそちらを出すことにした。メイン以降の各カード詳細はそちらに委ねるしかない。

―― ただ、本誌人脈は大勢、月曜夜の後楽園ホールに行っていて、「レッチリ初日と二日連続で水道橋に通った」者もいます。再度の収録にて我々は被ってない論点を深く掘り下げましょう。

オフレコ 両方満員の後楽園ホールと東京ドームでごった返したTokyo Dome Cityの風景から、甘井公平は「マリーゴールドの花は”激辛唐辛子(=強烈な香辛料)”の隣で咲いた。綺麗な花だが咲いてみたら、同日の隣には激辛唐辛子があり、穏やかなばかりの船出ではない」という主旨だった。他媒体がやらない、書けない独自の裏ネタも入っている。

―― 未熟な選手もいたしハズレ試合もあったが、それもまた新団体のスパイスであり、今のプロレスのこの状況下であの期待感と興奮を作り上げたマリーゴールドの旗揚げ興行には100点を付けてもおかしくないかと。

オフレコ それは同感や。この旗揚げ戦を評価しない人は、相当なへそ曲がりやろう。もっとも最初にマリーゴールドと聞いて、映画『マリーゴールドで会いましょう』かと思ったら、「あいみょんのヒット曲ですよ~」と言われたんだけど、すまん、ボクはその歌手も曲も知らない。レッチリとの相関談義なら、いくらでも掘り下げられるけど・・・。

―― Standing in line to see the show tonight, and there’s a light on, heavy glow…

オフレコ コラコラ、勝手に歌詞を引用したら著作権違反になりかねない。まさにマリーゴールドが咲くのを並んで待ってたんだけどな。

年1回咲くメキシコ死者の日 プエブラのMarigold Fieldsなんだが・・・

―― しかし、団体名としてはやはり違和感があります。しかも大会名がMarigold Fields Foreverって、海外事情通なら普通はメキシコの死者の日、これは日本のお盆なんですけど、プエブラのMarigold Fieldsのことかいな、と思うでしょうから。

オフレコ なんでも会場販売されたパンフには花言葉も書いてあったそうなんだが、「死者の日の花」であることは意図的に削られていたらしい。綺麗なだけじゃない、英語的には不吉な予感をも想起させる花だからなぁ。

―― ルチャ様式は排除されていて、女子プロにありがちなドタバタコント色もない。むしろ過激にハードヒット貫徹だったのですが、早速、ジュリアが怪我してましたからねぇ。

オフレコ あと、人数的な陣容は揃えたとなるんだろうが、自前のレフェリーがいない。スターダムと交友のある他の女子団体は貸さないだろうし、結局ノアのレフェリーが出ていて、「あれ?」と思った。他の専門媒体は指摘してないんじゃないか? 巡業はどうするのかとか、不安材料の筆頭だと思うけど。

―― リングの指揮者であり、新興の団体を始めたというなら必修の要職なんですけど。

オフレコ カウント3のタイミングなら、3つ目は少し貯めてから叩くとか、作る側から見ている我々には約束事が女子と男子プロレスでは違う所作が多々あるんだが、大丈夫なのかなぁ。

―― 当面は鎖国政策なんでしょうけど。

オフレコ 外国人選手の発掘は結構なことなんだけど、ボジラは非常にうまくいったんだが、第4試合に出てきた2名はなんやねん。レベルの高い日本のJoshi Puroresuのリングに上げるレベルじゃなかった。

―― 打ち合わせ通りに進行しないと、立ちすくんでしまうお粗末でした。まぁガイジンさんは、当たりくじもあれば、ハズレを引いてしまうこともありますから。

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