IMPACT.45東京zoo ブルックリン、メルボルン激闘連続の世界格闘技

 3月16日都内某所にある東京zooにて世界格闘技大会が開催された。今大会はアメリカはニューヨークのブルックリンより“眠らない稲妻”サンダー・サマーズ、オーストラリアのメルボルンからは“メルボルンの剛力王”ヒュー・サンズが来日し、まさに世界格闘技大会となった。
 全試合が試合形式、試合順含めて当日発表の今大会は、昨年クリスマスイブに行われた大会同様激しい闘いが続いた。

■ IMPACT.45〜世界格闘技大会〜
日時:3月16日(土)
会場:東京zoo

【試合結果】

<第1試合 1/無制限>
○清水来人
 4分59秒 逆片エビ固め
●マッチョ・マイケルズ


 清水とマッチョ・マイケルズの肉弾戦から今大会がスタート。キラーモードのマッチョが清水を攻め込むが、清水が強引に逆片エビで捕獲して勝利。

<第2試合 タッグマッチ 1/無制限>
○田馬場貴裕 佐野直
 11分12秒 胴締めスリーパーホールド⇒レフェリーストップTKO
ガッツ中村 ●サンダー・サマーズ


 田馬場と佐野がインディー・タッグを結成。佐野のラフ殺法がサマーズへ洗礼を浴びせるも、サマーズも巨体から繰り出されるレスリング技術を駆使し、中村も突貫ファイトでぶつかっていく。最後は田馬場がミドルキックを効かせ、サマーズを胴締めスリーパーホールドで“眠らない稲妻”をスリープ(眠らせ)させた。

<第3試合 1/無制限>
○ヒュー・サンズ
 4分43秒 Bullet Storm(変形フェースバスター)⇒KO
●田馬場貴裕


 田馬場が続けて登場。対するは“メルボルンの剛力王”ヒュー・サンズ。開始とともにタックルでぶちかます田馬場は、エルボーとミドルキック連打。サンドバック状態のヒューのバックに周り、ニ試合目と同様スリーパーで勝負を決めにかかる。ヒューはロープに逃れたが、間髪入れずエルボーを打ち込む田馬場を逆手で捉え、背中で押しつぶすフェースバスター一閃。田馬場をノックアウトし、ヒュー・サンズが逆転KO勝ちを収めた。

 第3試合終了後 Arisisによる生ライブが開催。

闘いの間の清涼な一時に観客はクールダウンし、一時気持ちの小休憩。懐かしい選曲に手拍子と拍手が喝采であった。

<第4試合 6人タッグマッチ 3/無制限>
○舞牙 田馬場貴裕 清水来人
(2-1)
スーパークラフターU サンダー・サマーズ ●ヒュー・サンズ

①○サマーズ(7分41秒 ダブルリストロック)清水●
②○田馬場(8分23秒 スタンディング・アキレス腱固め)クラフター●
③○舞牙(7分57秒 変形WARスペシャル)サンズ●


 クラフター、ヒュー、サンダーのトリオに対するは“東洋の神秘”舞牙、清水、田馬場が対峙した。
 舞牙とクラフターが関節の取り合いから、ポジショニングの探り合い。そして、サンダーと舞牙がレスリング勝負。田馬場がサンダーを払腰から袈裟固めに捕獲するとヒューがカット。入り乱れる外国人軍団の中に、清水はサンダーをボディセラムからセントーンアトミック、サンダーはキックの連打から回転してダブルリストロックで清水を仕留める。


 2本目がスタート。クラフターが田馬場へキック連打。ヒューが田馬場を豪快にブレーンバスターで叩きつけ、ボディプレス。サンダーがキック連打からフロントスープレックス、ネックロックと田馬場を締め上げる。舞牙がサンダーへアッパー連打から噛みつき、急所攻撃と外国人選手から見る東洋のヒール像を彷彿させるラフファイトを展開。再び田馬場とクラフター。クラフターがミドルキックを連打、田馬場が蹴り足をキャッチしスタンディング・アキレス腱固めに捕獲。クラフターがタップアウト。1―1のイーブンとなった。


 ヒューと清水がチョップの打ち合い、清水が打ち勝ちボディスラムでヒューを投げ捨てる。田馬場がヒューにキックを連打し、クラフターへチェンジ。クラフターと田馬場の流れるようなグラウンドからサマーズが田馬場へサブミッションのオンパレード。クラフターが舞牙を抑えつけるとヒュー、サマーズが割って入り3vs1となる。
 しかしここで舞牙がヒュー、サマーズへ毒霧を噴射。そしてクラフター、ヒュー、サマーズにアッパーブローで蹴散らし、ヒューにトラースキックから顔面をロックした変型WARスペシャルでギブアップを奪い舞牙が勝利。これにより2―1で舞牙、清水、田馬場組が勝利を収めた。
 試合後は両陣営ガッチリ握手を交わし、健闘を称え合った。

<第5試合 タッグマッチ 1/無制限>
○マッチョ・マイケルズ 清水来人
 14分20秒 胴絞めチキンウイング・フェースロック
田馬場貴裕 ●ガッツ中村

 最終戦、田馬場ガッツ組vs清水マッチョ組のタッグマッチ。田馬場は4試合続けて出場。
 先発は中村と清水、ガッチリタックルでぶつかり合いからチョップ合戦。頭突き連打で清水を引っ込めるとマッチョと張り手合戦。田馬場とチェンジし、田馬場がマッチョへキック連打からコブラツイストへ。逆にマッチョがコブラツイストで切り返し清水へチェンジ。田馬場と清水がエルボー合戦からゴツゴツと音が鳴り響く頭突き合戦。田馬場がソバットからハイキック、助走をつけてのクローズラインを清水が掻い潜り起死回生のスピアーを突き刺す。
 ダブルダウンから両者タッチ。中村がぶちかましでマッチョを薙ぎ倒すとセントーン。更にもう一発セントーンを放ったところをマッチョが避けて後ろから後頭部めがけてキック2発。中村のバックに周るとチキンウイング・フェイスロックに捕獲。グラウンドに引き込んで胴締めで極めて中村がギブアップ。マッチョ・マイケルズが勝利を挙げた。


 全試合終了後、ハンマーコングこと中山勝己がIMPACT統括本部長へ就任。就任の挨拶と初参戦のサンダー・サマーズ、ヒュー・サンズが観客への挨拶で締めた。