(C)GLORY
3月9日(現地時間)にオランダ王国ヘルレドームで「Glory Heavyweight Grand Prix」が開催された。
グローリーは、ヨーロッパのキックボクシング団体。2011年のFEGの経営悪化によるK-1の活動休止に伴い、世界的に大規模なキックボクシング団体がなくなったため、入れ替わるように新たにキックボクシングの世界的メジャー団体として活動している。
今大会は8人制ヘビー級トーナメントが開催され、なんと絶対王者であるリコ・ヴァーホーベンも一回戦から参戦するという豪華な大会となった。
決勝まで勝ち上がってきたのは、王者であるヴァーホーベンとレヴィ・リガース。ヴァーホーベンは準決勝でナビル・ハチャブに判定勝ちしたのだが、試合後、ハチャブのセコンドのジャマル・ベン・サディクがヴァーホーベンを挑発し、セコンドが入り乱れて騒ぎになっている。そして行われた決勝では、1Rからヴァーホーベンが2度、ダウンを奪い、圧倒。しかし2R、なんとリガースが逆にヴァーホーベンからバックブローでダウンを奪うという見せ場を作った。しかし、これで逆にヴァーホーベンに火が付き、猛攻でダウンを奪い返し、2R終了直前にもパンチラッシュでリガースからダウンを奪い、そのままTKO勝ち。ヴァーホーベンが王者としての力を見せつけた。
ライトヘビー級王座統一戦は、正規王者ドネギ・アベナと暫定王者タリク・カバベで争われた。試合は、アベナが反則になる後頭部への打撃で荒れた展開になり、カバベも、これで奮起して前に出るが、アベナのローキックでダウンを奪われる。しかし、それでも前に出てパンチラッシュするカバベの猛攻で、今度はアベナがスタンディングダウンを取られる。試合は判定までもつれこみカバベが判定勝ちで王座統一を果たした。
■ Glory Heavyweight Grand Prix
日時:2024年3月9日(現地時間)
会場:オランダ王国ヘルレドーム
<ヘビー級トーナメント決勝>
○リコ・ヴァーホーベン(オランダ/王者)
2R 5分00秒 TKO
●レヴィ・リガース(オランダ)
<ライトヘビー級王座統一戦>
○タリク・カバベ(モロッコ/暫定王者)
判定
●ドネギ・アベナ(スリナム/正規王者)
<ミドル級>
○イリアス・ハムーチェ(モロッコ)
判定
●イワン・ガラス(チリ)
<ヘビー級トーナメント準決勝>
○リコ・ヴァーホーベン(オランダ/王者)
判定
●ナビル・ハチャブ(モロッコ)
<ヘビー級トーナメント準決勝>
○レヴィ・リガース(オランダ)
判定
●バフラム・ラジャブザデ(アゼルバイジャン)
<ライト級王座タイトルマッチ>
○ティジャニ・ベスタティ(モロッコ/王者)
判定
●エンリコ・ケール(ドイツ/挑戦者)
<ヘビー級トーナメント1回戦>
○リコ・ヴァーホーベン(オランダ/王者)
判定
●ソフィアン・ラドウーニ(フランス)
<ヘビー級トーナメント1回戦>
○ナビル・ハチャブ(モロッコ)
判定
●ベンジャミン・アデグバイ(ルーマニア)
<ヘビー級トーナメント1回戦>
○バフラム・ラジャブザデ(アゼルバイジャン)
判定
●タリク・“クッキー”・オサロ(ナイジェリア)
<ヘビー級トーナメント1回戦>
○レヴィ・リガース(オランダ)
2R 1分52秒 KO
●ウク・ユルジェンダル(エストニア)
The #GLORYGrandPrix Finals were INSANE! pic.twitter.com/2YuU4wVK7e
— GLORY Kickboxing (@GLORY_WS) March 10, 2024