ムースとエリック・ヤング対決直前!TNA iMPACT!

(C)TNA

 3月7日(現地時間・放送日)に『TNA iMPACT!』が放送された。
 今放送では、現TNA世界王者ムースへの王座挑戦が決定しているエリック・ヤングが王座奪還をアピール。当然、ムースと仲間のザ・システム(ブライアン・マイヤーズ & エディ・エドワーズ)が黙っている訳もなく、まずはムースが現れ、挑発。そしてその背後からザ・システムがヤングを攻撃したのだった。そして、三人がかりでヤングを攻撃し、ムースは鎖を身体に巻き付けて必殺のスピアーをヤングにお見舞いしたのだった。ヤングは完全にグロッキーになったが、これに対し、現TNA世界タッグ王者のABC(クリス・ベイ & エース・オースチン)が救出に駆けつけた。この王座戦に絡んで軍団抗争が白熱しそうだ。
 メインではTNAのエースであるジョシュ・アレキサンダーがダーティ・ダンゴとのシングルマッチを行った。アレキサンダーはPPV大会で元MLW世界王者のアレックス・ハマーストーンのリマッチを受ける事になっている。その前に曲者ダンゴ退治に乗り出したのだった。試合は、ダンゴの急所攻撃などダーティー戦法でやられる場面もあったが、最後はアレキサンダーが必殺のアンクルロックを極めてダンゴがタップ。アレキサンダーがPPV大会に向けて良いスタートを切った。
 現在に蘇ったフランケンシュタインことPCOは、アラン・エンジェルとシングルマッチを行った。現在、PCOはコン(ビッグ・コン、元WWEコナー・オブライエン)と怪物同士の抗争を繰り広げているが、そのコンとかつて同じユニットにいたエンジェルが相手だけにこちらも因縁深い対決となった。試合はPCOがPCOソルトでフォール勝ち。圧倒的な強さを見せつけたが、当然、試合後にコンが椅子でPCOを強打。そしてコンはかつての仲間であるエンジェルにも首ひねりで排除し、蘇生したPCOと殴り合い。この怪物同士の抗争はますます盛り上がりそうだ。
 番組冒頭では、鳴り物入りでTNA入りして、いきなりXディビジョン王座を奪ったムスタファ・アリがシングルマッチでケビン・ナイトと対戦した。2024年2月29日放送回でアリは仲間のグッドハンズと共にXディビジョン王座就任式を開いていたが、当然、前王者クリス・セイビンは不正で王座を奪ったと抗議、そしてKUSHIDA、ケビン・ナイトも駆け付け両軍が大乱闘になった。結果、両軍は次回PPV大会「サクリファイス2024」で6人タッグマッチで対戦が決定。今回はその前哨戦となった。試合は、当然、セコンドが乱入する荒れた展開となるも最後は隙をついてアリがフォール勝ち。試合後もアリらは三人でナイトの負傷している腕を傷めつけるが、そこにセイビンの盟友アレックス・シェリーが救出に入り、アリらをリングから追いだしたのだった。しかし、試合後、控え室でナイトが腕を傷めつけられドクターストップ。これに怒ったシェリーはPPV大会でナイトの代打で出場をアピール。今放送では、まずKUSHIDAと組んで急遽、グッドハンズとタッグマッチを行いKUSHIDAがサブミッションで勝利した。この結果を見たアリは焦り、グッドハンズだけでは心配だとグリズルド・ヤング・ベテランズ (ジェームズ・ドレイク & ザック・ギブソン)と組む事を語った。この抗争は更に大きく発展しそうだ。

■ TNA iMPACT!
日時:2024年3月7日(現地時間・放送日)
会場:アメリカ衆国 TVテーピング

<シングルマッチ>
○ジョシュ・アレクサンダー
 サブミッション
●ダーティ・ダンゴ

<シングルマッチ>
○PCO
 ピンフォール
●アラン・エンジェルス

<シングルマッチ>
○ダニ・ルナ
 ピンフォール
●マーシャ・スラモビッチ

<タッグマッチ>
○タイムスプリッターズ(アレックス・シェリー & KUSHIDA)
 サブミッション
●ザ・グッド・ハンズ(ジェイソン・ホッチ & ジョン・スカイラー)

<シングルマッチ>
○アッシュ・バイ・エレガン
 ピンフォール
●ジョッパー

<シングルマッチ>
○ムスタファ・アリ
 ピンフォール
●ケビン・ナイト