ラウェイ70㎏以下トップのソー・リン・ウー津崎にKO勝利!新鋭タン・ジンもKO勝利 「ONE Lumpinee/FRIDAY FIGHTS 52」

(C)ONE Championship
 2月16日(現地時間)タイ・バンコクのムエタイ2大殿堂スタジアムのひとつルンピニーで開催された「ONE Lumpinee/FRIDAY FIGHTS 52」。メインは元ルンピニースタジアム認定ライト級&スーパーライト級2階級にプロムエタイ協会ライト級王者の肩書を持ち、2018年REBELSで梅野源治を4RTKOで下し、ルンピニースタジアム認定ライト級王座を獲得しているクラップダム(タイ)が元オムノーイスタジアムウェルター級王者で、ONE参戦2戦目で元ルンピニー・スタジアム王者のガオナー・ソー・ジョー・トンプラジン(タイ)をKOしているジュリオ・ロボ(ブラジル)と対戦。試合はクラップダムが組み付こうとしたジュリオ・ロボに左フックをヒットさせダウン先取。立ち上がったもののクラップダムの猛攻は止まず、フック連打でふらつくジュリオ・ロボをみてレフェリーがストップをかけた。
 2018年からONE参戦予定選手となっていたミャンマーラウェイ70㎏以下トップ選手のソー・リン・ウー(ミャンマー)が、初参戦。2018年時点で参戦見込み選手として紹介されており、今月2月2日「ONE Lumpinee/FRIDAY FIGHTS 50」出場予定だったが、対戦相手の体調不良により延期となったが、一週おいての2月16日大会に参戦が決まった。対戦相手の津橋雅祥は、デビュー後連勝していたが現在も現役で試合を継続する古豪・立嶋篤史にKO敗け(2012年5月20日)、その後 蹴拳初代スーパーフェザー級王者獲得して戦績を重ねるも目立った活躍はなかったが、ONE参戦のチャンスを得た。試合は1Rこそ津橋がソー・リン・ウーのことを研究していたか?1Rこそミドルキックを連打し、ソー・リン・ウー得意のインファイトに持ち込ませず、膝蹴りで吹き飛ばす場面もつくるが、“Man of Steal,Iron Man”の異名を持つソー・リン・ウーの勢いは止められず、2R以降 首相撲状態からのショートパンチなどラウェイでも得意とする攻撃で津崎を削っていき、最終3Rには消耗した津崎にパンチ、膝、肘を叩きこみ2度目のダウンを奪ったところでレフェリーがストップをかけ、ONE参戦初勝利を飾った。

パフォーマンスボーナス35万บาตร-バーツ(約9,790 USD、約147万円)を獲得した上段左から、第13試合クラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(タイ)第11試合チャラワン・ンゴバンカピー(タイ)第9試合ペットパタヤ・シルクムエタイ(タイ)第8試合ジョンアンスック・ソー・ティーピタック(タイ)下段左から第6試合ヨッドトンタイ・ソー・ソンマイ(タイ)第5試合タン・ジン(ミャンマー)第2試合ソー・リン・ウー(ミャンマー)第1試合ルアポン・カウサムリット(タイ)の8選手

階級
ヘビー級:102.2㎏〜120.2㎏
ライトヘビー級:93.1㎏〜102.1㎏
ミドル級:84.0㎏〜93.0㎏
ウエルター級:77.2㎏〜83.9㎏
ライト級:70.4㎏〜77.1㎏
フェザー級:65.9㎏〜70.3㎏
バンタム級:61.3㎏〜65.8㎏
フライ級:56.8㎏〜61.2㎏
ストロー級:52.3㎏〜56.7㎏
アトム級:47.7㎏〜52.2㎏

■ ONE Lumpinee/FRIDAY FIGHTS 52
日時:2024年2月16日 19:30開始(日本21:30)
会場:タイ・バンコク・ルンピニー・スタジアム
配信URL:https://video.unext.jp/genre/martial?lc=LIV0000004395

<メインイベント第13試合 ONEムエタイ 144ポンド(65.31kg) 3分3R>
○クラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(タイ)กุหลาบดำ สจ.เปี๊ยกอุทัย ONE6勝(3KO)3敗1ND -143.6 lbs
・ルンピニースタジアム認定ライト級&スーパーライト級王座
・プロムエタイ協会ライト級王座
 1RTKO 2分47秒 ※レフェリーストップ
●ジュリオ・ロボ(ブラジル)ONE1勝(1KO)1敗-143.2 lbs
・オムノーイスタジアムウェルター級王座

<第12試合 ONEムエタイ 127ポンド (57.61kg) 3分3R>
○テッパクシン・ソー・ソンシン(タイ)
 判定2-1
●シングドントン・ノックイーラックラバン(タイ)

<第11試合 ONEムエタイ ストロー級 3分3R>
●ガオグライ・チョー・ハパヤック(タイ)
 3RKO 27秒 ※右ヒジ打ち
○チャラワン・ンゴバンカピー(タイ)

 両者は昨年8月25日「ONE Lumpinee 30/ONE FRIDAY FIGHTS 30」で対戦。お互い累計ダウン5度の応酬となったが、チャラワンが勝利してお互いパフォーマンスボーナスを獲得した激戦の再戦は、またも激戦!1Rチャラワンが蹴りから左右ストレートをヒットさせるが、2Rガオグライが左フックで2ダウンを奪う。後がなくなったチャラワンだが、3Rが始まってすぐ、チャラワンは左右パンチでガオグライを下がらせ、ロープ際で左右フックからヒザ蹴りの連打を浴びせ、右ヒジでダウンを奪い逆転勝利。再戦もダウン応酬の激闘を制したチャラワンはパフォーマンスボーナスも受賞。

<第10試合 ONEムエタイ 142ポンド(66.22kg)契約 3分3R>
●タンヌンウン・FA・グループ(タイ)
 2RTKO 2分47秒
○サミンヌム・M・エチャット(タイ)

<第9試合 ONEムエタイ 121ポンド (54.88kg) 契約 3分3R>
●ゴット・タイペットブリー(タイ)
 2RKO 59秒
○ペットパタヤ・シルクムエタイ(タイ)

<第8試合 ONEムエタイ 132ポンド (59.87kg)契約 3分3R>
●パヤックメキン・ジョムホートムエタイ(タイ)
 2RTKO 1分54秒
○ジョンアンスック・ソー・ティーピタック(タイ)

<第7試合 ONEムエタイ フェザー級 3分3R>
●シャドウ・シンハ・マウイン(タイ)
 判定0-3
○マムカ・ウスビャン(ロシア)

<第6試合 ONEムエタイ 130ポンド (58.97kg)契約 3分3R>
○ヨッドトンタイ・ソー・ソンマイ(タイ)
 2RTKO 1分38秒
●オマール・ハラビ(レバノン)

<第5試合 ONEムエタイ 138ポンド(62.6㎏)契約 3分3R>
●ジャイシン・シットナヨックパンサック(タイ)ONE2勝(2KO)1敗 -130.0 lbs
 2RKO 40秒 ※左フック
○タン・ジン(ミャンマー)သန့်ဇင်-Thant Zin ONEデビュー戦 -129.8 lbs
・2023 SKY NET シューアウンラン・トーナメント60㎏優勝

タン・ジンが左フック一撃KO勝

<第4試合 MMA バンタム級 3分3R>
●アセット・アナルバエフ(カザフスタン)
 判定0-3
○イリアス・エジエフ(ベラルーシ)

<第3試合 MMA ヘビー級 3分3R>
○マクスウェル・ジャントゥ・ナナ(カメルーン)
 2R終了時TKO
●アドナン・ラリー(ニュージーランド)

コンバットサンボの世界王者のマクスウェル・ジャントゥ・ナナ(カメルーン)はONEデビュー戦KO勝

<第2試合 ONEムエタイ バンタム級 3分3R>
ソー・リン・ウー(ミャンマー) စိုးလင်းဦး-Soe Lin Oo -144.4 lbs
年齢:32歳
身長:172㎝
国籍:ミャンマー
所属:ဒို့ရိုးရာ လက်ဝှေ့ကလပ်/Doe Yoe Yar Lethwei Club/ドゥ・ヨーヤー(伝統)ラウェイ・クラブ
・2010年ゴールデンベルト60㎏王者
・2010年ロイヤルクラブ・チャレンジファイト王者(ベルト)
・2010年ダゴン旗王者(セカンドクラス)
・2011年ダゴン旗王者(スペシャル)
・2018年最多KO賞 (トロフィー)
・2019年最高選手
・ラウェイ69kg級世界王者
※ILFJ日本大会1勝1分
戦績(把握範囲)
125戦71勝(68KO)3敗51引分
 3RKO 2分40秒 ※2度目のダウン後レフェリーストップ
津橋雅祥(日本/STELLA-EBISU Kickboxing Gym)-144.6 lbs
・蹴拳初代スーパーフェザー級王者

 ソー・リン・ウーは、前戦ラウェイでルンピニースタジアム・ウェルター級 & ミドル級を獲得し、現BOMミドル級王者のソッガオ・ペッティンディーアカデミー (タイ)に3RKO勝おりおり、ONEムエタイ戦で頭突きは禁止技だが、ラウェイ戦同様に前に出て頭を抱え込んでのショートパンチや常に前進して相手の“心を折る”闘いで津崎をレフェリーがストップに追い込んだ。敗退した津崎は来月3月10日「Bigbang 統一への道 其の48」後楽園大会に参戦予定となっているが欠場の可能性が高い。

<第1試合 ONEムエタイ 126ポンド(57.15㎏)契約 3分3R>
○ルアポン・カウサムリット(タイ)-126.0 lbs
 1RKO 1分02秒 ※3ダウン
●佐藤蒔音/まくと(日本/センチャイムエタイジム)-124.6 lbs
※プロ戦績1戦1勝

 プロデビュー2戦目ながらONE出場の佐藤だったが、経験不足を露呈。開始30秒弱で左肘でダウン、効いてしまっている佐藤はレフェリーがストップをかけてもおかしくなかったが2度目ダウンから立ち上がったものの、ルアポンが追撃を加えるとレフェリーがストップをかけた。プロデビュー戦の1勝も2分3R戦で、何故今回抜擢されたのか明確な理由はわからないが、所属ジムなどの力もあると思え、今後は本人の頑張りで次回チャンスを掴みとってほしい。