[週刊ファイト12月21日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼ブレアDトリックW鉄人戦革新DEADL1NEドラゴン・リー戴冠イリヤ防衛
(c) 2023 WWE, Inc. All Rights Reserved. 編集部編
・CMパンクHBK~ドラゴン・リーNXT北米王者!デスティーノDirty Dom
・昨年よりゲーム度進化!ブレア・デボンポート勝利ファロン・ヘンリー良
・カーメロ・ヘイズNothing but Netレキシス・キング「俺は襲ってない」
・遠征でわかる客のトリック・ウィリアムス勝利待望!鉄人戦最高試合賞
・KJキアナ・ジェームス試合順損した遺恨決着金網戦ロクサーヌ・ペレス
・ハードヒットMAX イリヤ・ドラゴノフ狂トルペード・モスクワ男爵コービン
・大会総括☆WWE年内最終PLE大会NXT至宝戦で締めくくった意義考
・名作のエンディングはトリック・ウィリアムスw/メロがイリヤの前に現る
■ WWE NXT Dead1ine
日時:12月9日(現地時間)
会場:米コネティカット州ブリッジポート トータル・モーゲージ・アリーナ
CMパンクHBK~ドラゴン・リーNXT北米王者!デスティーノDirty Dom
本戦は、ショーン・マイケルズ総監督の”Are You Ready?”からで、やはり出ましたCMパンクのお出ましです。長年WWEを見ている卒業しないフォロワーには、まさかこんな光景が2023年に見られるとは・・・。
一応は、「俺はSmackDown、それともRAW、いやNXTに上がるのかな?」とファン・サービスして大会場を喜ばせます。まぁ現地月曜夜のRAWで、CMパンクの所属はRAWとなるんだが・・・。
<第1試合 NXT北米王座戦>
[王者]●ドミニク
10分50秒 Standing Sliced Bread(デスティーノ)
[挑戦者]○ドラゴン・リー
挑戦者が長期欠場となったウェス・リーからドラゴン・リーに変わろうが、ケツは鉄板だと本誌が断言してきたカードから。実況席に座った親父ミステリオは、当然ながらドラゴンを応援します。
ちなみにDeadlineをDEADL1NEと表記した大会興行名がWWE年内最後のPLEとなります。
ドラゴン・リーの試合は何度も見てきてる日本からの視聴者目線からだと、「まだまだ、こんなモンじゃないんだけどなぁ」と、やや不満も感じてしまう展開なのだが、王座戦だし、WWEエージェントの意向に沿った試合をソツなくこなした感じでしょうか。
一方のダーティ・ドムことドミニクは、本誌ジョージ・ナポリターノ記者が現地取材したWWEの本拠地であるブルックリン、バークレイズ・センターの、SmackDown収録後に行われたRAWのメイン=大トリでも、堂々たるヒールでブーイング起こさせていたんだから評価はすべき。
▼満杯ブルックリンRオートンSD属#DamageCTRL 出番DリーLポール
また、その首脳陣が揃うブルックリンで、ミステリオを松葉杖にしたサントス・エスコバが暴れているところにドラゴン・リーが黒覆面で出てくる出番をこなしており、合格のお墨付きを貰って準備は整っていたことになろう。
最後パワーボムやって、そこからやったAthletic Twisting Slamなり、Standing Sliced Breadとも現地媒体が記した決め技、恐らく早すぎて公式カメラマンが捉えてないんですが、内藤哲也のデスティーノです。日本からの視聴者はニヤリでしょう。
昨年よりゲーム度進化!ブレア・デボンポート勝利ファロン・ヘンリー良
<第2試合 女子アイアン・サバイバー・チャレンジ>
出番順ファロン・ヘンリー⇒ブレア・デボンポート⇒ティファニー・ストラットン⇒ケラニ・ジョーダン⇒ラッシュ・レジェンド
制限時間25分
最多フォール3のブレア・デボンポート勝利
まず、おさらいを兼ねて昨年度の『DEADLINE』大会評に本誌がなんと説明したかと言えば・・・
近年はNXTがやっていたWAR GAMESが『サバイバー・シリーズ』になってしまったので、本来の名称の意義からも、ショーン・マイケルズ監督が新趣向の「アイアン・サバイバー・チャレンジ」なるゲーム性のある試合形式の5way戦を提案して、PPV大会『Deadline』が開催された。
見てみるまで、正直なんともいえないと思っていたが、5分ごとに出てくるロイヤルランブルの興味を維持しつつ、いったんフォールされると90秒間、透明のペナルティ・ボックスに監禁されて試合に参加できない。最終的には25分制限時間内に最多フォールを取ったポイントで勝者が決まる形式、結構スピーディな展開で面白かったのだ。
なにしろ、普通に5wayやってしまったら、結局はつまらないバトルロイヤルになってしまい、戦いが多すぎて焦点が定まらない。しかし、1名が暫く出てこられないとなると、ちゃんとリング上に集中させてしまう。これはヒット企画だったと思う。
▼New Day戴冠NXTロクサーヌ・ペレスDeadlineグレイソン・ウォーラー
はい、左様でございます。ただ、今年はさらに洗練され、練りに練って進化しているのだから、これは大変に面白いのだ。
どうしても悪く評したい向きには、「こんなのリハーサル・プロレス」だと文句言うのかもだが、撮り直しの出来る映画と違って聖なるLIVE空間で、しかも5人が制限時間25分という枠内でやるんだから、すべて全部出来たらもう奇跡である。やる側から見ている方なら、仰天すること必至だろう。まして昨年のPLEはパフォーマンス・センターからだったが、本年は遠征しての大会場である。「本番の直前まで、隣の部屋の練習場で段取り反復してました」というのとは条件がまるで違うのだ。
あと、TV番組の直前回で最後に出場が決まったファロン・ヘンリーが良くて、ティファニー・ストラットンにシェイニング・ウィザードを鮮やかに決めて1本取った場面なんか、思わず画面に向かって拍手しちゃったじゃないか(笑)。
そのファロンは、ペナルティ・ボックスからティファニーに報復されて実況席に落とされ、机がペシャンコの自爆になるんだけど・・・。
結局は25分のギリギリTime up前にフォールを横取りする恰好でビー・プレストリーのブレア・デボンポートがファロンにヒザ蹴りをブチ込んでの勝利。現地1月2日のNew Year’s EVILでの女子王者ライラ・ヴァルキュリアへの挑戦が確定するのだが・・・。
そこに怪我で番組から消えていたコーラ・ジェイドが登場。ライラをぶっ飛ばして、彼女もまた王座戦線に絡むアピールとなるのであった。大変良く出来ました。