[ファイトクラブ]Iドラゴノフ強烈NXT北米王手Wリー CグライムスJガルガノBリード

[週刊ファイト12月7日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼Iドラゴノフ強烈NXT北米王手Wリー CグライムスJガルガノBリード
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■ WWE NEXT
日時:11月28日(現地時間 日本WWEネットワーク木曜以降)
会場:米フロリダ州オーランド Capital Wrestling Center

 まず、この一週間のWWEということでは、サニーちゃんことタミー・スティッチの飲酒運転による75歳の人身事故で、なんと17年もくらってしまう悲しいニュースがあった。なにしろ度重なる逮捕なんで、加算されたということになろう。

 あと、予想されたことだが、現地時間11月27日のRAW視聴者数が1,884,000人となり、前回の放送から約42万人の増加を記録している。そもそもPLE『サバイバー・シリーズ』のフォロー回なので自動的に上がるのみならず、なんといってもCMパンクのサプライズ登場である。さらにランディ・オートンの場合は怪我からの復帰だったが、そりゃもう遅れてニュースに気が付くライト層のお茶の間も「なにがあったんだ?」となります。18〜49歳デモグラフィックの視聴率も前週0.49%から0.65%に上昇したのでありました。

 さて、先週の番組が感謝祭週間で客が来ない、パフォーマンス・センターの練習生たちも実家に帰っているから”さくら客”にも使えない(笑)となって、録画番組だったわけだが、さすがに元に戻った今回は、元NXTのスターたちを呼び戻しての充実回となった。


 ちなみにAEWのマスコミ用写真配布がデタラメで、順番もへったくれもあったモンじゃないことは本誌は何度も愚痴っている媒体泣かせの新興団体なんだが、今回のNXT、なぜかトリの4way戦から始まってたりするので、それではこちらも合わせましょう。
 今は「昇格」とかあまり意味をなさなくなってるとはいえ、なんといっても元NXTのスーパースターである、ジョニー・ガルガノ、キャメロン・グライムス、ブロンソン・リードが戻ってきてくれて、ウェス・リーを交えた4way戦にて、ダーティ・ドミニクが保持するNXT北米王座のベルトに現地時間12月9日、遠征してのコネティカット州ブリッジポートはトータル・モーゲージ・アリーナで開催されるPLE『DEADL1NE』にて挑戦権を得ると。


 実況席のドミニクが低い声でブツブツ言ってるんだけど、そろそろの王座交代はPLE『DEADL1NE』でしょうに(苦笑)。ということで最後はブロンソンのツナミがフィニッシュかと思わせて、キャメロン・グライムスがケイブインをジョニー・レスリング(と常連客も合唱!)に見舞うものの、やはりウェス・リーがカーディアック・キックからフォール取ると。ただ、非常に良く練られていて、全員が見せ場をきっちりやれてたし、これでイイのであります。
 番組の最後自体は、いつものパフォーマンス・センター駐車場(笑)にて、ロクサーヌ・ペレスとキアナ・ジェームスがボコり合ってる絵にしてるんだが、これはその仕込みの箇所でやります。


 番組順に戻してNXTタッグ王座戦から。トニー・ディアンジェロ&スタックスに、ウンベルト・カリーヨ&エンジェル・ガザが挑戦となるんだが、そもそも番組はゴング前の場外でのやり合いから。このカードもキビキビしていて、質のレスリングを魅せるNXTのオープニングとして大変良いのである。


 スタックスの上達ぶりが加速しているんだが、それにしてもルチャの三世、いや四世義兄弟組が滅茶滅茶上手い。お仕事役が凄いから試合が白熱するのである。一部で「AEWはメキシカンや日本人を上手く使ってoverさせているが、WWEは(アスカとか例外はともかく)全体としてはメキシカンや日本人がスターになれない体質がある」と指摘されている。そろそろハンサム・コンビを売り出して欲しいのであります。


 は、OB選手の大物がカード解説というか、自身のピックを述べるんだけど、そのOBの選出に一貫性もなければ、単に与えられた台本を棒読みしているだけでイマイチ効果になってないんだが・・・。今回は74歳の誕生日を迎えたジェリー”ザ・キング”ローラーであり、「見てないでしょうに」と誰もが思ったかも。


 試合はビジネス・ウーマンがキャラのキアナ・ジェームスが、新鋭のケラニ・ジョーダンの開脚スプリットにフォールされるんだが、これはまだ試合が終わってないのにロクサーヌ・ペレスが「カン、カン、カン」とゴングを叩いて気を逸らせたから。これが番組最後の”駐車場の乱闘”に繋がるんだが・・・。
 ちなみに途中なのにゴングをカンカンやるのが今宵のテーマらしく、「そして誰もいなくなった」状態のジョー・ゲイシーもやっていて、あとでまた訳のわからない演説やってました。


 あと、チェイス大学のアンドレ・チェイス校長が疑惑に釈明するセグメントとか、ついに伝統のアメフトが廃部となった日大との関連では笑えるけど意図不明。さらに豊満というか、太ったニキータ・ライオンがようやく復帰とか、また来週は戸澤陽もいるアルファ・アカデミーと、ノーム・ダーのけばいおばはん軍Meta-Fourが激突とか、途中の様々な仕込みセグメントは中だるみ感あり。それもイリヤ・ドラゴノフの試合で目が覚めるんだが・・・。

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