[ファイトクラブ]MJF スティング進呈リック・フレアー志田光オカダ・カズチカPhilly AEW

[週刊ファイト11月2日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼MJF スティング進呈リック・フレアー志田光オカダ・カズチカPhilly AEW
 (c) AEW 編集部


■ AEW Dynamite
日時:10月25日(現地時間)
会場:米ペンシルバニア州フィラデルフィア ライアコラス・センター

 専門媒体観点からは、極めて興味深いDynamite回になる。なにしろプロレス、メタル音楽、ロッキー映画、連続ドラマ『Cold Case』等々ジャンル嗜好の密度が高いとされるSacred Heartフィラデルフィアからの生中継である。客がやかましく騒いで沸いてくれるのは保証済みだし、旧ECWに敬意を表してRVD(ロブ・ヴァン・ダム)が出てくるのもお約束。しかも、前週でPPV『REVOLUTION』での引退を正式発表したスティングに、トニー・カーン代表が「プレゼントを進呈する」と事前告知されていたのだが、なんとそれはモノではなく、リック・フレアー御大だったというWowooo!な仕掛けも用意。さらにオカダ・カズチカのDynamite初登場がトリという豪華さなのだ。述べるまでもなく、NXT『ハロウィン・ハボック』対抗の総力戦である。この戦闘に一時休戦は許されていないのだ。しかし・・・。


 番組はMJFから。MJFはメイン出番か、重要なオープニングのどちらかに出てくる。対戦相手は先週のバトルロイヤル優勝のジュース・ロビンソン。MJFは世界王座のベルトをジェイ・ホワイトに盗まれたままなので、相棒アダム・コールが長期欠場を余儀なくされているROHタッグ王座のベルトを巻いて出てきているが、世界王者であり『Full Gear』でのジュース・ロビンソン戦が発表されている。
 ということで、ジュースが勝つことはありえないのだが、それでもWWEが流血禁止で、NXT『ハロウィン・ハボック』でも凶器使用のカードが並んだのに血を見せなかったのに対して、AEWはジュース流血(笑)見せるのでした。ヒートシーカーでダイアモンド・リング(指輪)争奪戦を防衛となるんだが、バレットクラブ・ゴールドの襲撃にはベビーフェイスのアクレイムドとビリー・ガン親父が救出に。
 ただ、MJFはまだアクレイムドと組む気はないと、極めのハサミのポーズ”シーザー・ミー”には応ぜずに花道に引き上げる。そこにいたのはケニー・オメガで、もうすぐMJFの戴冠期間がオメガの長期政権を抜くのだが、AEW土曜『Collision』で一騎打ちだと。普通に考えてPPV用のカードなんだが、CMパンク解雇のCollisionはテコ入れが必要なので、MJF対ケニーも出すということ。もっとも、各番組の特徴や色分けが希薄化の一方を辿っているのかも。


 続く、旧ECWタズの息子HOOKと、まだフロッグ・スプラッシュ飛べるRVDが、ダークオーダー軍アレックス・レイノルズ&ジョン・シルバーを成敗するカードは、ご当地マッチメイクとなります。但し、フィニッシュ取るのは先輩RVDではなく、HOOKのレッドラムでシルバーをタップさせたのでした。


 さらに続けて会場客、さらにテレビの前のお茶の間を喜ばすべく、スティングとダービー・アレンに、トニー・カーン代表からのプレゼントが届けられるのだ。あの入場の音楽が鳴り響くのである。トニー・シェバーニー実況が「場所もココ、フィラデルフィア、同じTBS局の35年前の『A Night of Champions』で、スティングとリック・フレアーが55分の死闘をやって裏番組WWEに対抗した」と。
 旧ECW全盛期時点で、すでに第一線から退いて半ば引退状態と言われていたテリー・ファンクがECWに合流して狂乱の流血ファイトおっぱじめた時も凄いインパクトだったのだが、こちらはもっと大物の投入なのかな?


 もっともスグにクリスチャン・ケイジ率いる悪の軍団がケチを付けだし「お前ら全員墓場に入れてやる」とやるんだが、リックに「もしも神がいたなら、お前なんか20年前に死んでいた」というシュート発言はキツイよなぁ。

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