新宿、東久留米と続いた『闘強商店会プロレス』は、10・9たかの台地区商店会大会で最終戦を迎えた。当日は生憎の雨模様も雨天決行となった大会には、屋根のない小平中央公園噴水広場に約50人の観客が集結し、テレビ朝日の朝番組が取材に訪れるなど異様な盛り上がりを見せた。参戦選手も「こんな状況の中、小平まで集まってくれたプオタ達は間違いなくホンモノ」とコメントした、狂乱の『闘強商店会プロレス』最終戦を詳報する。
［週刊ファイト10月19日号］収録 ［ファイトクラブ］公開中
▼たかの台生憎雨天も客多数”闘強商店会プロレス”最終戦小平中央公園
photo & text by 鈴木太郎
・荒天も地上波取材＆観客多数で大盛り上がり！
・約1時間も濃密だった最終戦
・商店会シリーズ終了後も止まらぬ新宿2連戦決定
・雨天で自転車封印も、強さ見せつけた藤原秀旺！飛び技制限の橋之介
・自転車使わず完勝の秀旺
・狂乱6人タッグ荒天味方に暴れ回りガッツ石島WAR瀧澤晃頼仕留める
・ツトム・オースギ&バナナ千賀x黒田哲広sp膝殺し&夏すみれSNS感謝
・一瞬の隙泣く世羅りさマスクドミステリー悲哀！たまプロ恒例タッグ移動
・王者チーム終始優位だったはずも・・・新王者トランザム★ヒロシ&唯我
・存在感・薮下めぐみプロミネンス制圧、ジャガー横田勝利アシスト
・横田「やる方も大変だけど、見ている皆様が一番大変だったと思う」
■『2023闘強商店会プロレス～三都物語～』たかの台地区商店会大会
■日時：2023年10月9日（月・祝） 13:00開始
■会場：東京・小平中央公園噴水広場
■観衆：400人（超満員）
新宿、東久留米、たかの台の3商店会が共同で開催する商店会プロレスシリーズ『闘強商店会プロレス2023』。3商店会にチームが分けられる形で熱戦が展開された商店会プロレスシリーズも、9・23新宿末広通り商店会、10・1東久留米駅前商店会を終えて、たかの台地区商店会大会で最終戦を迎えた。
大会当日は朝から雨が降り続く悪天候に加え、裏興行も複数存在する状況ではあったものの、最終戦を見るために多くの観客が会場に集まった。テレビ朝日も会場の取材に入る中、荒天をものともしない熱戦が展開されたのである。
商店会プロレス最終戦は生憎の雨模様。屋外開催のイベントプロレスなら開催中止を余儀なくされてしまう天候ではあったものの、『闘強商店会プロレス』は雨天決行。前年に続いての雨天開催となったが、それでもメインイベントが終わる頃には50人近い観客が、屋根のない小平中央公園に集ったのである。
新宿、東久留米、たかの台と続いた今回の3大会中、小平中央公園の噴水広場は周囲に階段があって東西南北四方向からも見やすい絶好の会場だった。これが仮に快晴だったなら、この日訪れた観衆の3倍は詰めかけていたのではないだろうか？ この状況を嗅ぎ付けてきたのか、テレビ朝日の『モーニングショー』が現地取材にはいり、大会翌日の朝に試合の模様やジャガー横田へのインタビューが放送されるなど、逆境の中でも一際大きな盛り上がりに会場は包まれていた。
▼ジャガー横田新宿末広通り降臨！ 『闘強商店会プロレス』開幕戦
▼たまプロタッグ防衛0回 またも継続・・・”闘強商店会プロレス”東久留米
雨模様となった最終戦だが、試合のクオリティはいつにも増して磨きがかかっていた。全4試合を約1時間で片付けるテンポの良さで大会は進行していったものの、オープニングの『橋之介vs.藤原秀旺』からメインの女子プロレスタッグマッチまで一時も目が離せない熱戦が絶えず展開された。第2試合に出場した夏すみれは、大会後にSNS上で「こんな状況の中小平まで集まってくれたプオタ達は間違いなくホンモノやで」と観客を称えたのである。
ある意味伝説級の大会となった、今回のたかの台地区商店会プロレスを以て完結した2023年の『闘強商店会プロレス』だが、シリーズの余韻冷めやらぬうちに、新宿末広通り商店会が10・21の10時30分と10・22の9時30分の2日間にわたって商店会プロレスを開催する事が急遽決定した。シリーズ初戦から約1ヶ月のうちに同会場で3大会も開催する事になるのだが、今回の目玉となったジャガー横田参戦のような隠し玉は果たして用意されているのだろうか？ 日本一スタートが早いと思われる商店会プロレスから目が離せない。
雨天で自転車封印も、強さ見せつけた藤原秀旺！飛び技制限の橋之介
雨天で自転車封印も、強さ見せつけた藤原秀旺！飛び技制限の橋之介＜第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負＞
［たかの台地区商店会］○藤原秀旺
（8分25秒 ロマンチックを突き抜けろ！⇒エビ固め）
［末広通り商店会］●橋之介
今回の『闘強商店会プロレス』シリーズで唯一組まれたシングルマッチは、現TTTタッグ王者・藤原秀旺と若手有望株の橋之介によるチャレンジマッチ的な一戦となった。荒天により足元が不安定な状況の中、グラウンドから流れを作っていく両者であったが、橋之介が得意としている飛び技が環境上活かしきれなかったのは手痛かったか。
最後は藤原秀旺が勝利すると、試合後はコーナーに登ってポーズを極めるファンサービスを披露。過去2戦は自転車を用いて相手選手を轢いてみせた秀旺だったが、雨天の今回は終始自転車を封印して橋之介に勝ち切ったのであった。