テンプラリオが覆面剥ぎマッチに勝利!CMLLアニベルサリオ90

(C)CMLL

 9月16日(現地時間)にメキシコシティ・アレナメヒコで『CMLLアニベルサリオ90』が開催された。
 今大会はCMLL創立記念の年間最大興行であるアニベルサリオで90周年記念興行となっている。そして2023年はメキシコ独立記念日に合わせて開催された。
 メインは当然、敗者覆面剥ぎマッチで、テンプラリオとドラゴン・ロホJr.という現在、抗争中の二人が決着戦を付けることになった。若手ルードとして売り出し中のテンプラリオと40歳のドラゴン・ロホJr.。ロホJr.はロス・ゲレーロス、ロス・レボルシオナリオス・デル・テロールとルードユニットを渡り歩いており、勢いのテンプラリオと、経験豊富なロホJr.という対比になっている。この両者は2023年2月にタッグを組んでいたが、仲間割れを起こして抗争となり、お互いに相手のマスクを破り合い、遂に決着をつけることになった。試合は正に一進一退の攻防となり、派手な空中技だけではなく、切り返して丸めこむなどもお互いに仕掛け続けるが、カウント2の展開が続く。そんな中、最後は遂にテンプラリオがスモールパッケージ・ドライバーをリング中央で決めてフォール勝ち。力尽きたロホJr.は素直に敗北を認め、自らマスクを脱いでテンプラリオに手渡す。テンプラリオもロホJr.の強さを讃えて握手して、手を上げた。そしてロホJr.のプロフィールは本名アンセルモ・リバス・カストロ、42歳でルチャ歴22年、ドゥランゴ州ゴメス・パラシオ出身と発表された。
 セミファイナルでは、その前に行われたタッグマッチで勝利したチームが敗者髪切りマッチを行うという事で、まず、タッグマッチが行われた。ボラドールJr.、アンヘル・デ・オロ対ウルティモ・ゲレーロ、アベルノとそれぞれ抗争相手同士がタッグを組まされ、個々の実力よりもチームワークが勝敗を決める事となるが、結果、ゲレーロとアベルノが仲間割れ。その隙をついて、ボラドールJr.、アンヘル・デ・オロがフォールを奪って勝利した。そして、行われたボラドールJr.とオロの髪切りマッチは、最後、ボラドールJr.が必殺のカナディアン・デストロイヤーを決めてフォール勝ち。オロは素直に敗北を認め、髪の毛を自ら切って手渡し、そして丸坊主となった。
 独立記念日という事で、メキシコ対アメリカの全面対決が行われ、メキシコ軍はミスティコ、マスカラ・ドラダ、アトランティスJr. 、対するアメリカ軍はロッキー・ロメロ、TJP、ケビン・ナイトで試合となった。観客は当然、メキシココールの中、CMLLテクニコ正規軍のメキシコ軍がハッスル。ミスティコがミスティカ、ドラダがSSPでフォール、そしてアトランティスJr.がアトランティダを極めてメキシコ軍が勝利。会場が爆発したが、試合後にアメリカ軍が襲い掛かるハプニングもあった。
 レジェンド試合として、アトランティス、オクタゴン、ブルー・パンデル対サタニコ、フエルサ・ゲレーラ、ヴィールスも行われた。オクタゴンとフエルサ・ゲレーラという永遠の抗争相手同士がタッグで激突、ここにミスター・アレナメヒコでありマスク剥ぎの名手アトランティスもゲレーラを狙っているという中、最後はオクタゴンが宿命のライバル、ゲレーラにジャベを極めると、アトランティスはサタニコを丸めこんでフォールを奪いテクニコ軍が勝利となった。

■ CMLLアニベルサリオ90
日時:2023年9月16日(現地時間・放送日)
会場:メキシコ合衆国メキシコシティ・アレナメヒコ

<マスカラ・コントラ・マスカラ>
○テンプラリオ
 1-0
●ドラゴン・ロホJr.

<カベジェラ・コントラ・カベジェラ>
○ボラドールJr.
 1-0
●アンヘル・デ・オロ

<タッグマッチ>
○ボラドールJr.、アンヘル・デ・オロ
 1-0
●ウルティモ・ゲレーロ、アベルノ

<6人タッグマッチ>
○ミスティコ、マスカラ・ドラダ、アトランティスJr.
 2-1
●ロッキー・ロメロ、TJP、ケビン・ナイト

<タッグマッチ>
○リンセ・ドラド、サムライ・デル・ソル
 2-1
●ティタン、ソベラノJr.

<6人タッグマッチ>
○アトランティス、オクタゴン、ブルー・パンデル
 2-1
●サタニコ、フエルサ・ゲレーラ、ヴィールス

<インデペンデンシア杯決勝戦>
○エスフィンヘ
 1-0
●ルヒド

<CMLL女子タッグ王座決定戦>
○セウシス、ステファニー・バケール
 1-0
●ジュビア、ハロチータ