(C)KSW/Polsat
9月16日(現地時間)にポーランド共和国ヴロツワフで『KSW 86: Wikłacz vs. Przybysz 4』が開催された。
KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。
今大会のメインはバンタム級王座戦で、王者ヤクブ・ヴィクワチがセバスティアン・プジビシュの挑戦を受けた。この両者は四度目の対決であり、最初の対戦はACA(当時ACB)で王者が3勝1敗となってる。下馬評は王者がやや有利。試合は、1Rのスタンドでの打ち合いでいきなりカウンターの右で、プジビシュがダウンを奪い有利に立つ。しかし、王者ヴィクワチはなんとかしのいで、立て直す。ラウンドが進むにつれ、スタンドではプジビシュがいい打撃を見せるも、グランドでは、王者がマウントをとってパウンド連打で反撃。その後も王者がグランドで圧倒するも、グランド状態でプジビシュに反則になるキックを放ってしまい試合が中断。プジビシュのダメージが大きく、ドクターが試合続行不可能と判断した為、試合はストップ。結果、ドローとなり、一応、王者ヴィクワチの防衛となったが、再戦が組まれそうだ。
セミファイナルでは、ミハウ・ミハルスキが、総合格闘技7戦全勝の実績を持つドミニク・ハンバーガーを迎え撃った。試合はミハルスキがテイクダウンからバックマウントを奪い試合を有利に進め判定勝ち。ハンバーガーは初の黒星となった。
■ KSW 86: Wikłacz vs. Przybysz 4
日時:2023年9月16日(現地時間)
会場:ポーランド共和国ヴロツワフ
<バンタム級王座タイトルマッチ>
△ヤクブ・ヴィクワチ(ポーランド/王者)
ドロー
△セバスティアン・プジビシュ(ポーランド/挑戦者)
<ミドル級>
○ミハウ・ミハルスキ(ポーランド)
判定
●ドミニク・ハンバーガー(チェコ)
<フェザー級>
○ロム・アリ・エスキエフ(ドイツ)
1R 4分21秒 TKO
●ダヴィド・シミウォフスキ(ポーランド)
<ウェルター級>
○アルトゥール・シュチェパニアク(ポーランド)
2R 4分00秒 TKO
●ヘンリー・ファディペ(ナイジェリア)
<ウェルター級>
○ヴィクトル・ザレウスキー(ポーランド)
2R 0分55秒 TKO
●カチペル・コジオルジェンブスキ(ポーランド)
<ライトヘビー級>
○ダミアン・ピワワルチック(ポーランド)
1R 3分38秒 TKO
●ウカシュ・スドルスキ(ポーランド)
<ヘビー級>
○ヴィクトル・ペスタ(チェコ)
1R 2分12秒 リアネイキドチョーク
●フィリップ・スタワウィ(ポーランド)
Oh no!! Kick to a downed opponent!!
Fight is over!! What is going to happen!? #KSW86 pic.twitter.com/XQIEsWk4Ts
— KSW (@KSW_MMA) September 16, 2023