リアルジャパンプロレス『10周年記念興行』6・11後楽園ホール大会直前!各試合の見所を解説!

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 6月11日(木)に東京・後楽園ホールにてリアルジャパンプロレスの10周年記念興行『初代タイガーマスク黄金伝説~LEGEND OF THE GOLD』が開催される。

<メインイベント 初代タイガーマスク 佐山サトルプロデュース試合 タッグマッチ 60分1本勝負>
スーパー・タイガー(リアルジャパン)、タカ・クノウ(チーム太田章)
vs.
船木誠勝(WRESTLE-1)、5代目タイガーマスク(不明)

■初代タイガーマスク不在の中でスーパー・タイガー決意のメイン出陣!

 興行の中心になるはずの初代タイガーマスクは心臓病(狭心症)で大会を欠場することに。そんな非常事態の中、メインイベントでは「初代タイガーマスク 佐山サトルプロデュース試合」としてスーパー・タイガー&タカ・クノウvs船木誠勝&5代目タイガーマスクの一戦が組まれた。

 やはり試合の中心は初代タイガーの“愛弟子”であるS・タイガーになるだろう。ここ数年のリアルジャパンマットは初代タイガー、貴闘力、大仁田厚の抗争が主軸になっていた。だが、その下でS・タイガーは充実したファイトを展開。レジェンドチャンピオンシップ王座の戴冠期間も2年を越している。

 昨年の7・2後楽園大会でも初代タイガーが肉離れで緊急欠場となったが、S・タイガーはダブルヘッダーで試合に出場。メインイベンターとしての重責を担ってみせた。今大会に臨むにあたり次のように語る。「正直、昨年から初代タイガーマスクは試合直前にアクシデントだったり、怪我だったりすることがあり、常に『いつ何時何があるかわからない』という気持ちが僕の中にありました。10周年記念興行であることの重みは僕自身感じています。そういった覚悟の中で、船木誠勝選手、5代目タイガーマスク選手と戦うことは自分にとって運命の導きだと思っています。“ストロングスタイル”という名のもとに、そして10周年という記念大会で相見えるというのは僕自身にとっても感慨深いものがあります。その上で、初代タイガーマスクの思い、そしてリアルジャパンの未来を背負う上で、僕はしっかり覚悟を持って戦っていきたいと思います」

 パートナーを務めるのは最大の好敵手にあたる“関節技の達人”タカ・クノウだ。両者は2003年の12・12後楽園大会でレジェンド王座を懸けて激突。リアルジャパンの歴史に残る名勝負の末、S・タイガーがタイガースープレックスホールドで勝利した。呉越同舟のタッグとなるが、互いにリスペクトしており、チームワークに問題はあるまい。クノウとしてはこの試合の先にS・タイガーとの再戦を見据えているだけに、パートナーとはいえ互いにライバル心を抱えての試合になりそうだ。

■船木誠勝&5代目タイガーマスクの異色コンビが登場

 そんなライバルタッグと相対するのは船木&5代目タイガーの異色コンビ。S・タイガーにとっては2人とも初対決のとなる刺激的な大物ファイターが相手だ。

 船木にとって初代タイガーはプロレスラーを志すキッカケになった憧れの存在にあたる。映画『新説タイガーマスク』でタイガーマスク役を担当し、10年前の旗揚げ記者会見にも同席。まだプロレス復帰をする前だったため、当時は試合に出場しなかったが、リアルジャパンにとっても縁のあるレスラーだ。2013年の9・28後楽園大会で待望の初参戦が実現。初代タイガーとタッグを結成して「本当に嬉しかった」と顔をほころばせた。その後もリアルジャパンには定期的に参戦している。

 初代タイガー、そしてリアルジャパンに思い入れのある船木は、試合に向けて「今回の試合に出る4人で佐山さんの穴を埋めて、また戻ってこれるように準備したいなと思います。佐山さんが戻ってくる場所を守りたいという気持ちで試合をします」とコメント。今回は船木がS・タイガーの前に壁として立ち塞がる構図になりそうだ。

 5代目タイガーはリアルジャパン初参戦となるが、この男も初代タイガーの遺伝子を引き継ぐ存在だ。2010年7月に開催された『KICK GUTS 2010梶原一騎24回忌追悼記念・第13回梶原一騎杯』でプロレスデビュー(対戦カードは初代タイガー&5代目タイガーvs長井満也&嵐)。その後、全日本プロレスマットなどに何度か参戦したが、最近はリングから遠ざかっており、試合に出場するのは実に4年ぶりとなる。正体不明ながら、パートナーの船木は「自分の後輩」と発言しており、その技術には光るものがある。S・タイガーやクノウとはかみ合うはずだ。

 ここ数年、他団体の選手との対戦を熱望してきたS・タイガーとしては、願ってもない相手との戦いになる。初代タイガーの不在、メインイベントの重責、クノウの存在、初対決の対戦相手……。プレッシャーのかかるシチュエーションとなるが、逆に言えば大きなチャンスとも言える。そんな重要な試合でS・タイガーは結果と内容を残せるのかどうか。この戦いが次なるステップへ繋がる可能性もあるだけに、S・タイガーの更なる覚醒に期待したいところだ。

<セミファイナル タッグマッチ 60分1本勝負>
藤波辰爾(ドラディション)、LEONA(ドラディション)
vs.
アレクサンダー大塚(AODC)、関本大介(大日本プロレス)

■LEONAがリアルジャパン初出場、藤波辰爾と“レア”な親子タッグ結成!

 セミファイナルでは藤波辰爾&LEONAの“親子タッグ”が、アレクサンダー大塚&関本大介組と激突する好カードが組まれた。

 ホームのドラディションではそれぞれ別のテーマで戦っている藤波とLEONA。当然、タッグを組むのは他団体マット限定となっている。特に2人だけの純粋な親子タッグは数えるほどしか実現しておらず、それも地方大会のことが多いため、都内での親子タッグ実現は昨年1月のLEGEND THE PRO-WRESTLING後楽園大会以来、1年5ヵ月ぶりとなる。

 意外にもLEONAは今回がリアルジャパン初参戦となる。現在は船木に師事し、メキメキと実力を付けてきており、今年1月のLEGEND THE PRO-WRESTLING後楽園大会では6人タッグマッチながら嬉しい初勝利を挙げた。

 とはいえ、対戦相手の大塚&関本組はリアルジャパンに限らず日本マット界で大きな実績を誇る実力者。LEONAから見ると、経験、体格差はいかんともし難い。実際に関本とは昨年のドラディション11・19後楽園大会で一騎打ちを行ったが、ドラゴンロケットを初披露したものの、結果は完敗に終わった。

 LEONAとしては真っ向勝負で玉砕した同じ轍は踏まないようにしたいところ。父・藤波の力を借りて、どう大塚&関本組のパワーをいなしていくのか。ここで新たな成長をファンに知らしめれば、新人レスラーという枠組みから一歩抜け出すことになるのだが、果たして……。10周年記念興行を彩る親子連係にも期待したい。

<第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
大仁田厚(大仁田軍団)、矢口壹琅(大仁田軍団)
vs.
グレート・タイガー(国籍不明)、小笠原和彦(PRO-KARATE 押忍闘夢)

■大仁田厚とグレート・タイガーが危険な再会! 魅力的なアンダーカードが出揃う。

 更に刺激的、魅力的な試合が組まれた。第3試合の大仁田厚&矢口壹琅vsグレート・タイガー&小笠原和彦は3・20後楽園大会の因縁を引きずる対戦だ。

 3月大会を前に大仁田率いる邪道軍は貴闘力との対戦を要求していたが、組まれたのはG・タイガーとの一戦だった。激怒した大仁田は試合で大暴走。これにキレたG・タイガーはまさかの行動に出る。場外乱闘に巻きこまれた参議院議員の榛葉(しんば)賀津也コミッショナーが手を出したのを見逃さず、試合後に襲撃して担架送りにしたのだ。大仁田は身を挺して議員時代の同期にあたる榛葉コミッショナーを守り抜き、最悪の事態を防いだが、G・タイガーとの遺恨が勃発する形となった。

 これまでの大仁田軍は外敵だったが、今回は状況が少々異なる。G・タイガーが本来のファイトに戻り、邪道軍壊滅に執念を燃やす小笠原と共闘姿勢を保てば、これまで同様に大仁田は憎き外敵のままだろう。しかし、G・タイガーがまたしても暴走することになれば、大仁田に声援が集まる可能性も十分に考えられる。下半期のリアルジャパンマットの行方を占う上でも重要な戦いになりそうだ。

<第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)、長谷川秀彦(初参戦)
vs.
折原昌夫(メビウス)、ブラック・タイガー(国籍不明)

 第2試合は元総合格闘家・長谷川秀彦のプロレスデビュー戦。ウルティモ・ドラゴンと組んで、折原昌夫&ブラックタイガー組と激突する。

 長谷川はサンボ仕込み(元サンボ全日本82㎏級王者)のねちっこい関節技を武器に、DEEPを中心に総合格闘家として活躍。2007年には第2代DEEPウェルター級王座を戴冠している。2013年12月に現役を引退。その後も興義館での格闘技練習に参加していたが、仲間たちの活躍に刺激を受けてプロレスデビューを決意し、今回のデビュー戦となった。

 試合に向けて一本勝ちを狙いに行くと宣言していくが、相手はラフファイトを得意とする百戦錬磨の折原&B・タイガー組。格闘技にはない反則攻撃で強引に揺さぶりをかけてくるはず。パートナーのウルティモは心強い仲間だが、ジュニア同士の戦いが中心になってしまい、長谷川が置いてけぼりにされてしまうことも考えられる。プロレス流の洗礼を受けて、それでも長谷川は自分の持ち味を発揮することができるのか? 上手く順応していけば、レジェンド王座戦線なども狙える面白い存在になりそうだ。

<第1試合 バトルロイヤル(10名)>
スーパー・ライダー(リアルジャパン)、間下隼人(リアルジャパン)、グラン浜田(フリー)、百田光雄(リキエンタープライズ)、力(リキエンタープライズ)、若翔洋(Yamaishi Pictures)、ベアー福田(SECRET BASE)柴田正人(U-FILE CAMP)、那須晃太郎(U-FILE CAMP)、タケシマケンヂ(スポルティーバ・エンターテイメント)

 そして、第1試合は10周年記念として、リアルジャパンでは珍しいバトルロイヤルが組まれた。出場するのはスーパー・ライダー、間下隼人、グラン浜田、百田光雄、力、若翔洋、戸井克成、ベアー福田、柴田正人、那須晃太郎、タケシマケンヂの11人。キャリアの違う選手たちが出揃った。

 ベテランvs若手の図式になることが想定されるが、やはりリアルジャパン所属の若虎・間下に期待したいところ。まだまだ荒削りながらも、最近は先輩相手でも物怖じしないファイトを見せるようになり、声援も集めつつある。リアルジャパンの15周年、20周年を見据える上で、間下の更なる飛躍は絶対条件。百田や浜田といった超ベテランとの対戦、そして同世代のライバルたちとの戦いにも注目したい。

 試合の他、10周年の記念セレモニーが開催される予定。また来場者全員に10周年を記念したこの日限定の記念グッズがプレゼントされるとのこと(会場入口でお渡し)。初代タイガーマスクが“プロレスの誇り”と共に率いるリアルジャパンプロレス「10年間の歴史」と「この先に続くストロングスタイルの未来」を目撃しに子楽園ホールに行ってみよう!

大会概要
療養中初代タイガー激白「いつ突然死してもおかしくなかった」6・11リアルジャパン10周年
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【10周年大会記念 来場者全員にプレゼント】
大会入場者様全員に、イタリア製の良質な皮を加工した
「リアルジャパン特製・皮栞(しおり)」を入場口にて進呈いたします!
本大会来場者様のみの特典となりますので、初代タイガーマスクファンの方々には貴重な逸品として大会のメモリアルお土産としていただければ幸甚です。

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