イホ・デル・ビキンゴが王座防衛!AAAトリプレマニア2023 ティファナ

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 7月15日(現地時間)にメキシコ合衆国バハ・カリフォルニア州ティファナで「AAAトリプレマニア2023 ティファナ」が開催された。
 メキシコの二大ルチャリブレ団体のひとつAAA。1992年、CMLL(当時の団体名はEMLL)のブッカーを務めていたアントニオ・ペーニャが独立し、メキシコシティに設立して旗揚げ戦を開催した。アメリカンプロレスを意識したエンターテイメント性の強いプロレスを推し進めてメキシコを基盤に南米やアメリカへの人気を獲得していく。
 今大会近年は数大会に分けて行われている年間最大大会トリプレマニアの第二弾大会。メインはAAA最高峰王座であるAAAメガ王座(AAA世界ヘビー級王座)戦で、王者イホ・デル・ビキンゴが、提携団体AEWのケニー・オメガの挑戦を受けた。オメガは前王者で怪我で長期欠場となり、王座返上後、ビキンゴが王座決定戦で勝利して新王者となった因縁を持っている。復帰したオメガに勝利すればビギンゴが本物の王者になれるという形だ。試合は両者が激しく動き回るスピーディーな展開となり、ビギンゴはオメガ必殺の片翼の天使を徹底的に回避し、最後はポイズン・ラナから630°スプラッシュ(630°セントーン)を決め、遂にオメガからフォール勝ち。ビギンゴがフォール勝ちで王座防衛を果たした。
 仲の悪い同士でタッグを組ませ、トーナメントを行い、負け残ったチームのレスラー同士で、コントラ戦(敗者、覆面剥ぎ、髪切りマッチ)を行うという特殊ルールのゲラ・デ・リバリダデス準決勝が行われ、サイコ・クラウン、サム・アドニス対L.A.パーク、ルーシュが組まれた。勝利するには憎いパートナー協力し合わないといけないという中、案の定、我慢が出来なくなったルーシュがパートナーであるL.A.パークに襲い掛かり覆面を剥ぐ暴挙となった。アドニスもパートナーであるサイコを攻撃し、完全に無法地帯になってしまった。当然、L.A.パークもルーシュに反撃して椅子攻撃。乱戦の中、なんとかリングに戻ったのはL.A.パークとサイコで、シングルマッチと化してしまうが、ここでアドニスが二人を排除。今度はルーシュとアドニスのシングルマッチと化してしまい混沌とするも、やはりお互いにパートナーの方が憎いという事でルーシュがL.A.パークにローブロー、アドニスはサイコに火炎攻撃、そしてルーシュがサイコを、アドニスがL.A.パークをそれぞれフォール。同時にフォールした為、引き分けになってしまいレフェリーは怒って、引き分けなので、4WAYマッチでコントラ戦を行う事を発表。この四人が揃って次回のメキシコシティ大会で敗者、覆面剥ぎ、髪切りマッチに出場する事が決定したのだった。

■ AAAトリプレマニア2023 ティファナ
日時:2023年7月15日(現地時間)
会場:メキシコ合衆国バハ・カリフォルニア州ティファナ

<AAAメガ王座タイトルマッチ>
○イホ・デル・ビキンゴ(王者)
 ピンフォール
●ケニー・オメガ(挑戦者)

<ゲラ・デ・リバリダデス>
△L.A.パーク、ルーシュ
 引き分け
△サイコ・クラウン、サム・アドニス

<救急車マッチ>
○QTマーシャル
 救急車葬
●ペンタゴンJr.

<8人タッグマッチ>
○ニチョ、ダミアン、レイ・オルス、エクストリーム・タイガー
 ピンフォール
●ダガ、アルヘニス、チェスマン、ネグロ・カサス

<6人タッグマッチ>
-ベスティア666、メカ・ウルフ、パガノ
 ノーコンテスト
-バンピーロ・カナディエンセ、アラミス、ジャック・エバンス

<6人タッグマッチ>
○セクシー・スター、レディ・シャニダリス
 ピンフォール
●カミーレ、ビバ・バン、ナタリア・マルコバ

<トリプレマニア杯>
優勝:イエドラ
参戦選手
ウィリー・マック、Mrイグアナ、ジャック・カートウィール、イエドラ、フラマー、ミステシスJr.、タウルス、プーマ・キング、ニーニョ・アンブルゲサ、ディナミコ、グリンゴ・ロコ