アレックス・シェリーが王座防衛!Impact Wrestling Slammiversary 2023

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 7月15日(現地時間・放送日)にカナダ・オンタリオ州ウィンザーで『Impact Wrestling Slammiversary 2023』が開催された。
 今大会のメインは、インパクト世界王座戦で、王者アレックス・シェリーがニック・オールディスの挑戦を受けた。クリス・セイビンとの名タッグチーム、モーターシティ・マシンガンズとして活躍するシェリーはタッグ屋というイメージが強いが、それを払拭する為、シングル王座獲りに動き、遂にスティーブ・マクリンを倒して新王者に輝いた。その王座を狙うのは、かつてマグナスとしてTNA世界ヘビー級王者だったオールディスで、インパクト・レスリング復帰後、すぐに王座挑戦権を獲得し、王座獲りをアピールしている。試合はいきなりシェリーが突っ込んでいったら、オールディスがいきなり必殺技キングズ・リン・クローバーリーフ(テキサス・クローバー・ホールド)を仕掛けるなどヒートアップ。その後もオールディスがベルトを凶器に使ったり、レフェリーの隙をついて反則ローブローなど繰り出しシェリーを攻めるが、それに耐えたシェリーがDDTからスーパーキック、そしてシェルショックを決め、堂々のフォール勝ち。シェリーがピンフォールを奪って勝利して王座防衛を果たした。
 しかし、試合終了後、大事件が勃発。元インパクト世界王者で怪我の為、王座を返上し、長期欠場中だったジョシュ・アレキサンダーがリングに登場したのだった。アレキサンダーは自分は戻ってきたとシェリーに向かって宣言。どうやら復帰してシェリーの王座を取り返す宣言という事のようだ。
 ノックアウト王座戦は、王者デオナ・プラッツォに鳴り物入りでインパクト・レスリング入りしたトリニティ(ナオミ)が挑戦。試合は白熱した必殺技の応酬、サブミッション合戦になるも、最後はトリニティがプラッツォからスターストラックでタップを奪い、王座奪取した。
 スコット・ダモール社長が現役復帰して因縁の相手ブリー・レイとタッグマッチで激突。ダモールのパートナーはPCOだったが、ブリー・レイに火葬されてしまい試合が出来るか分らない状態。しかしブリー・レイのパートナー、スティーブ・マクリンも試合中に怪我をして欠場となり、ブリー・レイのパートナーはディーナーに変更された。ダモールのパートナーは試合開始まで発表されなかったが、なんとダモールとチーム・カナダで一緒だったエリック・ヤングが電撃復帰して現れたのだった。インパクト・レスリングでは、ディーナーに刺されて死んだというアングルで姿を消していたので、ディーナーとも因縁がある。そして試合はブリー・レイが反則ローブローで反則負けにして試合を終わらせようとするが、ヤングがレフェリーにこの試合はノーDQ(反則OKのルール)に変更を要求。ブリー・レイはいや、自分の反則負けにしろとレフェリーに詰め寄るとレフェリーはやってられないと放棄して控え室に帰ってしまったのだった。するとそこに立会人として会場にいたアイスホッケーのスーパースターで、過去にブリー・レイとも戦っているダレン・マッカーティがレフェリーの服を着て登場。豪華なスペシャルレフェリーとして参加したのだった。これに対し、ブリー・レイ陣営はビッグ・コンを試合に介入させるが、チーム・カナダもA-1(アリスター・ラルフス)が現れコンを排斥。そして、ダモール、ヤング、マッカーティが、なんとダットリー・ボーイズの必殺技、ワッツ・アップ(コーナーから飛んで相手の股間に頭突きする合体技)を本家本元ブリー・レイに決め、更に、同じくダットリー・ボーイズの代名詞、テーブル葬(テーブルへのパワーボム)も繰り出し、ブリー・レイをKO。そしてダモールはディーナーに必殺のカナディアン・デストロイヤーを決めるとコーナー最上段からヤングがエルボードロップ。これでフォールを奪ってチーム・カナダが完勝し、地元で大声援を浴びた。
 また王座移動が連発し、デジタルメディア王座は、挑戦者ケニー・キングがセコンドのシェルドン・ジーンの介入でジョー・ヘンドリーから勝利して王座奪取。Xディビジョン王座は、挑戦者リオ・ラッシュが試合前に王者クリス・セイビンを襲い、そのダメージでセイビンが敗れ、ラッシュが新王者となった。インパクト世界タッグ王座は、挑戦者サブカルチャーがラスカルズの介入で、王者ABCからフォールを奪って王座奪取。ノックアウト世界タッグ王座はキラー・ケリー、マーシャ・スラモビッチへ移動した。

■ Impact Wrestling Slammiversary 2023
日時:2023年7月15日(現地時間・放送日)
会場:カナダ・オンタリオ州ウィンザー

<インパクト世界王座タイトルマッチ>
○アレックス・シェリー(王者)
 ピンフォール
●ニック・オールディス(挑戦者)

<ノックアウト王座タイトルマッチ>
○トリニティ(挑戦者)
 サブミッション
●デオナ・プラッツォ(王者)

<シングルマッチ>
○エディ・エドワーズ
 ピンフォール
●フランキー・カザリアン

<インパクト世界タッグ王座タイトル4WAYマッチ>
○サブカルチャー(マーク・アンドリュース、フラッシュ・モーガン・ウェブスター) (挑戦者)
 ピンフォール
●ABC (エース・オースティン、クリス・ベイ) (王者)
ブライアン・マイヤーズ、ムース(挑戦者)
リッチ・スワン、サミ・キャラハン(挑戦者)

<Xディビジョン王座タイトルマッチ>
○リオ・ラッシュ(挑戦者)
 ピンフォール
●クリス・セイビン(王者)

<タッグマッチ>
○スコット・ダモール、エリック・ヤング
 ピンフォール
●ブリー・レイ、ディーナー

<ノックアウト世界タッグ王座タイトルマッチ>
○キラー・ケリー、マーシャ・スラモビッチ(挑戦者)
 ピンフォール
●ザ・コーヴン (テイラー・ワイルド、キリン・キング)(王者)

<Xディビジョン王座挑戦者決定戦>
勝者:KUSHIDA
参戦選手
ジョナサン・グレシャム、マイク・ベイリー、ケビン・ナイト、アラン・エンジェルス、KUSHIDA

<デジタルメディア王座タイトルマッチ>
○ケニー・キング(挑戦者)
 ピンフォール
●ジョー・ヘンドリー(王者)