ダン・ヘンダーソン復活の秒殺勝利！KO続出・神興行『UFC Fight Night 68』

　2015年6月6日にルイジアナ州ニューオーリンズで『UFC Fight Night 68 Boetsch vs. Henderson』が開催された。
　メインには、日本でも活躍した、レジェンドであるダン・ヘンダーソンが、岡見勇信を剛腕パンチ一発で葬ったティム・ボッシュと対戦する。日本のみならず、世界中で輝かしい戦績を誇るダン・ヘンダーソンだが、流石に年齢的な事もあり連敗中。もっとも負けた相手は現ライトヘビー級王者ダニエル・コーミエとゲガール・ムサシというトップ選手なので、まだまだ戦えるところを見せたい。対するボッシュは世界的に有名なヘンダーソンに勝利して、存在感を示したいところだ。試合は、なんと壮絶な秒殺決着、それも下馬評を覆してベテランのダン・ヘンダーソンがTKO勝ちだ。試合開始直後、ダン・ヘンの強烈な右フックがボッシュの顎に命中。ボッシュが崩れるとダン・ヘンがたたみかけるようにパンチラッシュ。遂に金網際で崩れおちたボッシュに追撃のパウンドを叩き込むダン・ヘンの猛攻を見てレフェリーがストップ。ダン・ヘンがベテランの意地を見せた。

　セミファイナルはど迫力のヘビー級対決。キックボクシングルールでノブ・ハヤシに勝利した実績もあるベン・ロズウェルと、TUF出身、アメフトからの転身で大ブレイクしているマット・ミトリオンの一戦だ。お互いに前に出る、見る人間を楽しませるというプロとして当然の要素を持ち合わせている２人だけにKO必至と思われたが、なんとロズウェルが極め技で秒殺一本勝ちとなった。殴り合いからミトリオンのタックルをきった、ロズウェルが、ギロチンで捕らえそのまま倒してゴゴチョークとなりミトリオンがタップ。迫力満点のヘビー級対決も秒殺で盛り上がった。
　
　ほか、メインカードも全てがKO決着で、まさに神興行となった。

　また、アンダーカードにも、ヘビー級戦が組まれ、大学レスリングエリートであるショーン・ジョーダンと、街の喧嘩屋からMMA転向し、レスリング・オールアメリカンというレスリング・エリート、ジャレッドロショルトに逆転のKO勝ち（レガシーFC）してUFCとの契約を勝ち取ったデリック・ルイスが対戦。まさにエリート対喧嘩屋という分かりやすい構図で、序盤はルイスが剛腕喧嘩殺法で優位に進め、両者の激しい殴り合いはまさに迫力満点、これぞ格闘技という試合となった。そして2R、ジョーダンのトラースキックがルイスの顔面をとらえダウンを奪う。そのままバックマウントを取ったジョーダンがパウンド連打で、レフェリーがストップ。ジョーダンが逆転勝ちした。

■　UFC Fight Night 68 Boetsch vs. Henderson
日時：2015年6月6日
場所：アメリカ・ルイジアナ州ニューオーリンズ

＜ミドル級／5分5R＞
○ダン・ヘンダーソン
　1R 0分28秒　TKO
●ティム・ボッシュ

＜ヘビー級／5分3R＞
ベン・ロズウェル
　1R 1分54秒　ゴゴチョーク
マット・ミトリオーン

＜キャッチウェイト（159.5ポンド）／5分3R＞
○ダスティン・ポイリエ
　1R 2分38秒 TKO
●ヤンシー・メディロス

＜フェザー級／5分3R＞
○ブライアン・オルテガ
　3R 4分10秒 TKO
●チアゴ・タヴァレス

＜バンタム級／5分3R＞
○アンソニー・バーチャック
　1R 1分37秒　TKO
●ジョー・ソト

＜バンタム級／5分3R＞
○フランシスコ・リヴェラ
　1R 0分21秒 TKO
●アレックス・キャセレス

プレミアムカード
＜ヘビー級／5分3R＞
○ショーン・ジョーダン
　2R 0分48秒 TKO
●デリック・ルイス

＜ウェルター級／5分3R＞
○オマリ・アクメドフ
　1R終了　TKO
●ブライアン・エバーソール

＜ライト級／5分3R＞
○クリス・ウェイド
　判定　3-0
●クリストス・ギアゴス

＜ライト級／5分3R＞
○ジョー・プロクター
　3R 4分58秒　ギロチンチョーク
●ジャスティン・エドワーズ

＜ミドル級／5分3R＞
○ジェイク・コリアー
　判定　2-1
●ヒカルド・アブリウ

＜キャッチウェイト（137ポンド）／5分3R＞
○ホセ・キニョネス
　1R 2分34秒　リアネイキドチョーク
●レオナルド・モラレス

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