[ファイトクラブ]禁断の扉前Dynamiteシカゴ鈴木みのる♪Kaze柴田勝頼オカダカズチカ

[週刊ファイト6月29日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼禁断の扉前Dynamiteシカゴ鈴木みのる♪Kaze柴田勝頼オカダカズチカ
 (c) AEW 編集部編

■ AEW Dynamite
日時:6月21日(現地時間)
会場:米イリノイ州シカゴ ウィントラスト・アリーナ

 AEWクルー御一行はまだシカゴにいて、ということはここにもCMパンクが出てくるに違いないのだが事前の発表は出来ない。一方、最初からヤングバックスやケニー・オメガらは「アイツが来る会場なら出ない」とばかり、これまたマッチメイクの告知なし。なのでカードでなく妥協の産物のプレビュー画像公開という情けない次第なのであった。

 結局エリート勢は、前週に撮影したと思われるバックステージでの煽りが途中に挿入となるんだが・・・。どこの世界でも派閥があっては仕方なく、WWEもその昔は綴りを替えたクリックということでHHHやショーン・マイケルズのユニット名とかにはしていたが、ソリが合わない選手の問題はWWEの方がうまく服従させている印象あり。なにしろAEWの場合、設立の経緯が新日を離脱したヤングバックスらが母体だったせいで、副社長だの選手とは別の肩書もついているものだから、CMパンクが出る会場にはボイコットがまかり通ってしまう。もっとも、各団体がもともと余りにも規模が小さい日本の場合は、ソリが合わないと、もうどんどん細分裂を繰り返す多団体時代のままだから、グローバルに考えればまだ米国の方がフロント陣の統制がしっかりしているとの冷静な分析も出来てしまう。

 いずれにせよ、カナダ遠征巡業になるトロントでの『禁断の扉2』を前に、オカダカズチカらが登場する回となり、日本からの視聴者には興味深いDynamiteなのであった。


 最初のカードが謹慎処分が解けたジェフ・ハーディとマットの兄弟ハーディ・ボーイズと、ビリー・ガンズの息子たちコルトンとオースチンのザ・ガンズによるタッグ戦なんだが、ジェイ・ホワイトと”Rock Hard”ジュース・ロビンソンのバレット・クラブ・ゴールドだけでなく、もう次から次へと色んな面子が出てくるから正確にはタッグ試合ではない。ここにCMパンクが出てきて、マイクもするという一応はサプライズ登場になるのであった。

 どっちが勝ったって? AEWは先に見ていても写真の配布が遅いから正直忘れた(笑)。いや、現地サイト調べればいいんだろうけどそんな時間ないという以上に、肝心のお茶の間視聴者は「CMパンクが出てきた」ことしか覚えてませんって。ちなみにジェフはパスポート取り上げられてるからカナダ入国は出来ません。だから、多分ガンズが丸め込みで勝ったと思うけど、要するに「米国居残り組の抗争は続きます」というオープニングなのでした。トホホ。


 続いてがラスベガスの『Double or Nothing』からのマーク・ブリスコとジェフ・ジャレットの因縁抗争ということで、確かこのウィントラスト・アリーナは売店壊したりも許して貰える会場だったんで、その売店でホットドックのケチャップを悪妻カレン・ジャレットがブリスコにぶっかけたりと、ハチャメチャ展開の一応はシングル戦?らしき軍団総力戦に移行する。日本のプロレス番組で売店が戦場というと、Tシャツ置いてるテーブルに突っ込むくらいなんで、こっちはスケール感が桁違い。もっとも残念ながら、公式写真は会場に降りてきてからだけなんだが・・・。
 しかし、サンジェイ・ダッドやジェイ・リーサルの鉛筆軍に対して、ブリスコもベストフレンズにクリストファー・ダニエルズ、ルチャ兄弟だけでなく、なんと白髪のブリスコ親父までテーブル葬やってと、とにかく絵的にはド派手な内容に。


 はい、こちらは写真が物語るように天国のジェイ・ブリスコに捧げる勝利のHappy endingなのでした。

 次にBlackpool Combat Clubの事前収録セグメントが挿入されて、もうここにはドン・キャリスに竹下幸之助もいます。ブライアン・ダニエルソンは「オカダ出てこい!」なんだが、残りはMOXが子分の海野翔太を加えた5対5で『禁断の扉』はエリートとの対決をアピール。よろしいんじゃないでしょうか。


 ちなみに順番を変えて先に紹介として、番組後半で復帰したエディ・キングストンのセグメントもあるんだが、MOXとは古くからのダチ公なのは周知なんだけど、クラウディオ・カスタニョーリとはソリが合わないらしく、多分これは実人生ガチの応用なんだろうけど、それをMOXにリング上で迫ってました。それにしても「アイツとはどうしてもダメ」とか、あちこちで色々ありますなぁ。まぁ『G1クライマックス』参戦の決まったエディの場合、サミー・ゲバラをぶん殴ったとか、他にも色々問題起こしてます(苦笑)。


 ちなみにクリス・ジェリコ班長の庇護下にあるサミー君、アンドラデにもぶん殴られたりと、バックステージでは嫌われている経緯なんだが、この二人に鈴木みのるという夢のトリオが結成。ジェリコ先生が売り出してやったアクション・アンドレッティが、ARフォックス&ダリウス・マーチンと組んで闘う6人タッグが実現。日本での格・序列と違って海外では圧倒的に評価の高いMinoru Suzukiの入場には、お客さん日本と同じくKaze ni nareの大合唱でロープをまたぎます。


 こちらはジェリコが敬愛するヘビィメタルのHelloweenから借用したウォール・オブ・ジェリコがマーチンに決まるんだが、ちなみに最近、ジェリコ率いるFOZZYはその本家Helloweenとステージ共演を実現させたのでした。
 ちなみに最後の絵はスティングを呼び出すセグメントで、禁断の扉ではスティングとダービー・アレン、さらに「X」とのトリオ戦にて、これまで交わって来なかったジェリコとスティングの絡みが初めて実現します。

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