[ファイトクラブ]AEW竹下DキャリスKオメガ抹殺宣言 AコールD.M.D.-サレヤCジェリコ

[週刊ファイト6月15日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼AEW竹下DキャリスKオメガ抹殺宣言 AコールD.M.D.-サレヤCジェリコ
 (c) AEW 編集部編


■ AEW Dynamite
日時:5月31日(現地時間)
会場:米カリフォルニア州サンディエゴ ビエハス・アリーナ(San Diego大学内 元COXアリーナ)


 会場の名前、ひょっとして英語読み「ビージャス」じゃないかもと思って検索してみたら、やはりスペイン語発音の「ビエハス・アリーナ」がカタカナ表記のようで、カリフォルニアでも南の方のサンディエゴなのでした。PPV大会『Double or Nothing』のあとだから、NXTと同じくほぼ自動的に視聴者数は増えるのだが、フォローアップ回としてはやや急遽マッチメイク作った感あり。それもそのハズ、なんとか舞台裏のゴタゴタを丸めてCMパンクの復帰、シカゴのユナイテッド・センター目玉がようやくこの日になってトニー・カーン代表の口から発表なのだから、各種プロモーション活動を思えば超ギリギリだったかも。もっとも熱狂的なサンディエゴのお客さん、CMパンクの名が出た途端、もの凄い歓声になってはいた。


 上記の”重大発表”は中盤なんだけど、番組の試合はもはや狂気の試合展開になっているBlackpool Combat Clubのジョン・モクスリー&クラウディオ・カスタニョーリ&ウィラー・ユウタと、ルチャ兄弟にROHからバンディードが加わったトリオ戦。『Double or Nothing』の軍団対抗戦でも、「狂乱の流血沙汰は勘弁してくれ」と出番が控え目だったブライアン・ダニエルソンは、実況席に座って恐らく本音では「あんな早いテンポの展開はもう俺はやらない、出来ない」だったのかも。それにしてもバンディードがユウタを抱えて持ち上げカウントを始めるspotは、結局30以上やってたかも。


 ルチャ兄弟の高速連携に手が合うのはヤングバックスだけではないとばかり、現代のテリー・ファンクことMOXの狂気と職人クラウディオが暴れるんだが、今回のミソは前半やられ役のユウタが何度もフォールをハネ返し、最後はバンディードにシートベルト・クラッチで勝利する絵なのであった。


 バレットクラブ・ゴールド(ジェイ・ホワイト&ジュース・ロビンソン)のセグメントは、ブラックジャック・バトルロイヤルでリッキー・スタークスに脱落させられた恨みから始まり、その「友達のいない」リッキーを助けているFTRにも矛先を向けると本人たちが登場。「バレットクラブに入りたいんじゃないか?」とブレイドランナーまで見舞い、リッキーが救援に来る今後の物語の仕込みでした。


 トニー・カーン代表の重大発表でお客を沸かせたところで、続くトリプルスレット戦はトレント・バレッタvs.ビッグビルvs. Swerveストリックランドという大男二人にずる賢い黒人というマッチメイク。いや、最近はオウム教のような帽子かぶってる姿が印象的なSwerveも十分に大きいんだけど・・・。このところ、元Impact Wrestlingのビッグビルが目立っています。バレッタも良かった。もちろん最後にくるっと回ってバレッタに十字架固めを極めるのはSwerveです。


 次が問題のドン・キャリスの釈明セグメント。司会のトニー・シェバーニが「こんなクソ野郎の話なんか聞きたくないんだが・・・」と出てくる前から煽るから、もう大ヒール扱いである。そして例によって、「ケニー・オメガを作ったのはこの俺だ。IWGP王者にしたのもこの俺だ」と、前にもやった話を始めるんだが、その中にI blade you(カミソリ流血で切ってやったのも俺)と、ケーフェイをやり出したのでぶっ飛んだ。
 そりゃまぁECW革命以来、ケーフェイをむしろギャグにしてしまうのもアリになったんだが、なにしろ米国のプライムタイム(日本表記ゴールデン)で放送している中継だけで視聴者数923,000人が見ている、それどころか世界合計だと日本のお寒い状況から桁があまりにも違う巨大な視聴者を持つ人気番組で、そんなことしゃべっていいのか?

 まぁ竹下幸之助のことを「武藤よりも前田よりも、オカダ・カズチカよりも凄いのがこのTAKESHITAだぁ~!」とやるのは、結構なことだと思うんだけど・・・。たけちゃんも「ケニーをぶっ潰してやる」と抹殺宣言やってました。楽しみではあるんですけどね。

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