[ファイトクラブ]今更だけどGLEATをおさらいしつつ皆様に興味を持って頂きたい

[週刊ファイト6月29日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼今更だけどGLEATをおさらいしつつ皆様に興味を持って頂きたい
 photo & text by 西尾智幸
・2021年7月1日旗揚げ幹部に田村潔司 長州力 吉野正人らが名を連ねる
・源流はドラゲーだがそれをGLEAT流に進化!固定客も多く会場は熱い
・試合前、試合中、試合後、みんな喋る喋る!
・ウナギ・サヤカと花園桃花が地元大阪で初遭遇
・渡辺壮馬はドロップキックで試合を決めた
・バックステージの各選手の表情
・バルクがユニット解散マッチを控え気まずい空気に
・今大会のおしゃべり大使は、KAZMA SAKAMOTOと青木いつ希
・7・1TDC&8・4両国に向けて合言葉は「GLEATしようぜ!」


今更だけどGLEATをおさらいしつつ皆様に興味を持って頂きたい

■ GLEAT G PROWRESTLING Ver.54
日時 2023年6月17日(土) 13:00開場 14:00開始
会場 大阪ステラホール
観衆 247人(主催者発表)

 試合結果に行く前に・・・。GLEATは本誌とも交友があり、過去何度も取材にて試合結果もお伝えしている団体。本誌読者なら、殆どの方はCIMAをご存知だと思うし、エル・リンダマンやT-Hawkもメジャー団体に上がる機会もあり個々の試合は観た事があると思う。しかし、GLEATファン以外の方は、団体のカラーやパッケージで観た時の印象となると分からない方も多いのでは?

▲2022年3月27日の新日本大阪大会より
 新日本のような老舗団体なら今更細かく説明するまでもなく、試合内容のみで問題ないと思うが、折角の機会だからもっとGLEATを知って頂き、興味を持って頂けたらと思いこういう書き方にさせて頂いた。かくいう記者も、知人を介してリンダマンと話すキッカケがあり、その流れで今年3月21日にプライベートで初観戦したばかりだ。

 GLEATは 2021年7月1日、コロナ禍の中で旗揚げ戦を行い、プロレスルールとUWFルールの試合を中心に試合をする団体である。今大会は、プロレスルールのみであった。
 GLEATとは、GREATのRをリデットエンターテインメントの頭文字であるLに替えた造語。
 エグゼクティブディレクターに田村潔司、オブザーバーに長州力、プロレス部門コミッショナーに吉野正人らが名を連ねる。
 あと、2週間程で2周年記念大会が、旗揚げ戦を行った東京・TDCホールで行われる。そこへの流れも汲んだのが今回の大阪大会である。
 それでは、お待たせしました! GLEATの闘いをいつもと違う観点で見てみましょう!

源流はドラゲーだがそれをGLEAT流に進化!固定客も多く会場は熱い


 GLEATの大阪での本拠地とも言えるステラホール、意外と知られていないかもしれないが、大阪梅田の観光名所でもあるスカイビルの中にある多目的ホールなのだ。ついでに、どうでもいい情報だが、記者の自宅から徒歩5分と誠に有り難い場所でもある(笑)。

 ほぼ観客も入場が済んだ開始10分程前になると、現在療養中のヤマムラタケヒロ(山村武寛)のDJタイムがスタートする。彼は、頸椎損傷の為、長期欠場中だがその間に元々あった音楽センスを生かし、本格的にDJとして各方面でも活躍。その技術で会場を暖める。観客に声を出さすので、必然的にテンションも上がり、そのままの状態で試合にと繋げていく。
 更に、試合が始まる前の前説とでも言おうか、先日骨折し欠場中の石田凱士率いるBLACK GENERATION INTERNATIONAL(B.G.I)がマイクを持ち再度暖める。
 そして第1試合となるのだ。

<第1試合 20分1本勝負>
カズ・ハヤシ
田中稔
○佐藤恵一
 10分54秒 横入り式エビ固め
河上隆一
●チェック島谷
クワイエット・ストーム

 しかし、まだ始まらない(笑)。試合前に河上がマイクで叫ぶが観客のノリが悪く、早々にKAZMAがイマイチだなとツッコむ。そう、CIMAの源流である闘龍門→ドラゲーもマイク命くらいに喋るが、GLEATは喋る量では更に上を行く感じがした(この日1日だけのイメージかもしれないが)。
ようは試合前、試合中、試合後、みんな喋る喋る!
 特に試合中観客へ、相手選手へとツッコミまくる選手も多い。勿論、闘いでも魅せる。それをうまく融合させるのが匠の技であろう。
 試合は、田中稔&カズ・ハヤシのベテラン50歳コンビが奮闘し、最後は若い佐藤が島谷からフォールを奪った。

<第2試合 20分1本勝負>
○進祐哉
 フロントクラッシュ⇒6分46秒エビ固め
●飯塚優


女子ではウナギ・サヤカと花園桃花が地元大阪で初遭遇!

<第3試合 20分1本勝負>
○ウナギ・サヤカ
細川ゆかり
 10分12秒 赤保留・金屏風
●花園桃花
青木いつ希

 現在、各団体に引っ張り凧のウナギはGLEATにも参戦中。その対戦相手に同じく引っ張り凧の『大阪一つおい女』花園が対峙。大阪人同士だが実は初対決。直接の対決も多く、お互いに大技も繰り出したが、最後はウナギが【赤保留・金屏風】と言う押さえ込み技で花園から勝利。技名、ひょっとしてパチンコ・花の慶次から??(笑)。

 この試合では、先発は花園だったが、コーナーの青木が序盤から解説かって程、喋って試合を盛り上げていた。花園は細川にエルボーをガンガンに入れられて、子供っぽく泣いて見せたと思いきや、ウナギには蹴りをキャッチすると『アホか!』と大阪弁で言い放ち、パンチを叩き込んだりと、実は某大物選手がベタ褒めするほど表現が巧いのだ。なので、一番喋りそうなウナギが試合中に限っては、気合の声は出すものの「喋る」という意味では、おとなしかったかものの、やはり存在感は十分にあるし、声援も多い!

<第4試合 20分1本勝負>
○Yutani
エル・ベンディート
 9分59秒 TE MATO
エル・リンダマン
●俊桀(ジュンジェ)

 リンダマンのパートナーは、GLEAT初参戦の中国人ジュンジェ。健闘したがYutaniの大技に屈した。しかし、ベンディートはデカイが飛べるし、その特撮の怪人のような風貌はインパクト大! 試合後、リンダマンが『負けたけどマイク持ってすいません!』と言いつつ3年半ぶりに日本へ来たジュンジェのエピソードを話し、自己紹介を促した。

<第5試合 20分1本勝負>
○井土徹也
頓所隼 
 14分11秒 腕ひしぎ十字固め
●田村ハヤト
KAZMA SAKAMOTO

 7・1の2周年興行で、井土組の60secondsとKAZMA組のバルクオーケストラがユニット解散を賭けて闘う事が決定しており、その前哨戦となる一戦。セコンドも入り乱れ目まぐるしい展開となった。途中、KAZMAが観客に『もっと(頓所を)応援してやれ! あそこ4人しか応援してないじゃないか』とリングサイドの一部の客を指差し、全体を煽り頓所コールを増やし、会場を盛り上げるところは流石だ! 最後は、井土が電光石火の腕ひしぎで田村から一本取った。
 実は井土、あの朝倉未来がCEO のBreaking Down 3に出場し、ミドル級トーナメントで優勝している。試合後の舌戦は弁が立つKAZMAの方が一枚上。果たして7・1に解散するのはどっち?

 ここで、10分間の休憩にはいるのだが、スクリーンに次の試合まであと何分というカウントダウンが映し出されるのも観客とっては、分かり易くグッドアイデアだと思う。

▲写真は、3月21日の大阪大会より
 休憩中、売店では各選手が直接グッズ販売を行っているのだが、やはり女子強し! 花園やウナギには試合開始まで、列がなくならないのはグレート!

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