リコ・ヴァーホーベン防衛!前王者キリアKO負けの大波乱6・5『GLORY 22』

(C)GLORY

 6月5日にフランス・リールで『GLORY 22』が開催された。
 K-1失速後、有名選手を次々に獲得し、世界最大のキック団体と成長したGLORYだが、その後、華々しく北米進出するも、視聴率が芳しくなく、今年から前と同じ様に欧州やその他、世界各国での大会開催戦略に戻した。やはりアメリカより欧州の方がキックの歴史も古く人気が高いのもあり、持ち直してきているようだ。

 そんな中、今大会のメインは格闘技において、もっとも評価されるヘビー級のタイトルマッチが行われた。王者はキック王国オランダのリコ・ヴァーホーベン、挑戦者はトーナメントで勝ち上がってきたルーマニアのベンジャミン・アデグバイだ。ヴァーホーベンは、2月に最強の挑戦者エロール・ジマーマンをKOで葬っており、このまま長期王者として君臨したいだろうがアデグバイも悲願の王座獲りを勝ち取りたいところだ。試合は、序盤はアデグバイが王者の堅いガードをこじあけパンチで攻めるも、ラウンドが進むにつれ王者ヴァーホーベンがペースを奪う。パンチからのキックのコンビ寝ションが冴え、試合を優勢に進め、王者ヴァーホーベンが判定勝利で、王座防衛を果たした。

 また、ライト級王座挑戦者決定トーナメントは優勝候補であった前王者のダビット・キリアがKO負けするという大波乱。もっとも相手も現ルンピニー王者、ムエタイ・サイボーグの異名をもつシッティチャイ・シッソーンピーノーンで、強烈なボディへの膝蹴りでダウンを奪ってのKO勝ちで文句のつけようのない勝利を見せつけた。もう一方のブロックからは、華麗なキック連発でKO勝ちしたジョシュ・ジョンシーが勝ち上がってきた。そして決勝戦はキックが冴えて圧倒したシッソーンピーノーンが判定で勝利。ムエタイ王者が、グローリーでも王座獲りを狙う事になった。レミー・ボンヤスキーがリングに上がり、トーナメント勝利者を祝福した。

 ワンマッチは、コンゴ共和国のブラック・ウォリアーことザック・ムウェカッサが強烈な左フックで、カーロス・ブルックスを大の字にダウンさせ戦慄のKO勝利。あの元UFCファイター、 パット・バリーにもKO勝ちしているムウェカッサは今後、注目の選手となりそうだ。

■ GLORY 22
日時:2015年6月5日
場所:フランス・リール

<ヘビー級王座タイトルマッチ>
○リコ・ヴァーホーベン(王者)
 判定
●ベンジャミン・アデグバイ(挑戦者)

<ライト級第一挑戦者決定トーナメント決勝>
○シッティチャイ・シッソーンピーノーン
 判定
●ジョシュ・ジョンシー

<ライトヘビー級>
○ザック・ムウェカッサ
 1R KO
●カーロス・ブルックス

<ライト級第一挑戦者決定トーナメント準決勝>
○シッティチャイ・シッソーンピーノーン
 2R TKO
●ダビット・キリア

<ライト級第一挑戦者決定トーナメント準決勝>
○ジョシュ・ジョンシー
 3R TKO
●ジミ・クリバリー

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