[ファイトクラブ]新日Dominion豪華7大タイトル戦詳報!前日調印式含み完全拡大版

[週刊ファイト6月15日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼6・4Dominion豪華7大タイトル戦、6・3調印式含み完全詳細報告!
 photo & text by 西尾智幸
・6・3桜ノ宮で行われた調印式終了後、辻陽太はロスインゴ入り
・大Yotaコールの期待に沿えず凱旋試合は黒星発進もしっかり爪痕残す
・ヒロムあわやの場面も多し!ワトあと一歩でベルトに届かず
・流石、一流どころの揃った6人タッグ戦!うまく絡み合って好試合
・B・ダニエルソンがオカダにビデオメッセージ「俺と闘いたんだろ」
・タッグ2冠王者は毘沙門に!しかしWAR DOGSなる新たなる敵とは?
・ケビン・ナイトの驚異的な跳躍力を見よ!
・会場唖然!裏切り者ダン・モロニーがクラーク・コナーズと合体!
・しかし、一体ベルトはいくつあるの?混乱するベルト事情


新日Dominion豪華7大タイトル戦詳報!前日調印式含み完全拡大版


■ 新日本プロレス DOMINION 6.4 in OSAKA-JO HALL 
日時 2023年6月4日(日) 14:30開場 16:00開始
会場 大阪城ホール
観衆 7,040人(主催者発表)

 今年もDominionの季節がやってきた! 今年は9試合中7試合がタイトルマッチという豪華なカード。新日本も勝負に出たという感じか? 更に今年は、4年ぶりに声出しOKとなり、しかもマスクも個人の判断と、長かったコロナという外敵との闘いもほぼ終わりに近づき、コロナ前の熱気を体感したいものだ! 
 また、約2年ぶりに海外修行から帰国し、いきなり第1戦目でIWGP世界に挑戦という最大級のチャンスを貰った辻陽太は、どんな暴れっぷりをするのか、王者が入れ替わる率の高いDominionだけに、注目の的となっているが果たして・・・。

 まずは前日、大阪城すぐそばのキューズモール森ノ宮にて、サイン会(石井智宏&棚橋弘至)、トークショー(棚橋)、IWGPジュニアと世界ヘビーの公開調印式が行われた。ただ、前日からの大雨の影響で選手の入りが遅れ、昼から夕方に変更となった為、残念ながら現地まで赴いたが時間的に見れないので、そのまま帰る事となった。

▲写真提供 さとっち

 この日のサプライズは調印式終了後、SANADAが退席したあとに、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのメンバーが登場! そして辻がユニット入りを熱望し、この日正式にメンバーも加入を認めた。辻陽太は、試合前に心強い仲間を作ったのだ。

大Yotaコールの期待に沿えず凱旋試合は黒星発進も爪痕残す辻陽太

<第9試合 60分1本勝負 IWGP世界ヘビー級選手権試合>
○SANADA【王者】
 17分01秒 デッドフォール⇒体固め
●辻 陽太【挑戦者】
※SANADAが2度目の防衛に成功


 いきなりの世界戦に緊張しているのかと思いきや、案外余裕の表情で入場してきた辻。そして、ロスインゴのメンバーは全員セコンドにつく(鷹木のみ解説の為、放送席に)
SANADAはJUST 5 GUYSのメンバーを引き連れの入場。

 いざゴングが鳴ると、大ヨータコール! 辻はニヤリと笑う。お互いなかなかロックアップにもいかない。しかし、いざ組むと展開は早かった。
SANADAが得意のリープフロッグでジャンプしたところを、辻は空中で捕らえ強引にスピアーに持って行く。更に、場外に逃げたSANADAにトップロープ越えのブエロ・デ・アギラ! まさかの飛び技に会場がどよめいた。
 リングに戻るとSANADAがSkull End。更にドラゴンスリーパーからジャイアントスイングのように振り回す。しかし、ラウンディングボディプレスは辻が両ヒザ剣山で阻止。打撃戦のあと、辻はケブラドーラ・コンヒーロ、逆エビ固め、リバースカンパーナ、リバースゴリースペシャルと攻め続け、ここでSANADAの十八番ムーンサルトを敢行するが、これはSANADAも受ける訳にはいかないとばかり回避した。そこからSANADAは低空、ハイアングルとドロップキックを放ち、場外に落ちた辻にプランチャ! リングに戻した辻にスワンダイブ式ミサイルキックと優勢に進めていくSANADA。しかし再びチョップ、エルボーの打撃戦になり、先に膝をついたのはSANADAだった。やはり、辻の一発一発は重い。
 そこから一気に畳み掛けたい辻は、ブレーンバスターの体勢からパワーボム、そして強引に雪崩式スパニッシュフライ! トドメにスピアーを繰り出すがうまくSANADAがかわし、ドロップキック。しかし辻もタフだ! ドラゴンスリーパーを脱出し、シャイニングウィザードをブロック、必殺のデッドフォールも側転して回避。そして辻が足技連発からのスピアー!!


 しかし、SANADAはこれをドロップキックで迎撃し、ムーンサルト、シャイニングウィザードと畳み掛け、最後はデッドフォールを完璧に決め3カウント。
17分1秒とDominionのメインでは過去最短時間。特にここ近年は30分超えが多かったので、カウント2.9の攻防も少なく、急に畳み込んで終わってしまった感じも多少あった。

スーパーJr.覇者Masterワトが地元凱旋も高橋ヒロムの牙城は崩せず

<第7試合 60分1本勝負 IWGPジュニアヘビー級選手権試合>
○高橋 ヒロム【王者】
 19分50秒  TIME BOMBⅡ⇒片エビ固め
●マスター・ワト【挑戦者】
※ヒロムが5度目の防衛に成功

 過酷な“BEST OF THE SUPER Jr.30”を初制覇し、王者ヒロムに挑戦表明をしたワト。最近多用するフィニッシュ技、通天閣ジャーマンは説得力があるし、その地元大阪を味方につけ、“新時代の扉”を開くのか? こちらも注目の一戦となった。
 ゴングから2分で早くも場外戦。鉄柵に何度も叩きつけられるワト。更にヒロムはエプロンからのドロップキックでワトを吹っ飛ばす。一旦リングに戻ったものの、再び場外戦でヒロムはワトを担いだまま花道に向かいそのままブレーンバスター。ワトは暫く動けず。なんとか生還するも、ヒロムは強烈な逆水平チョップで追撃。ワトも負けじとフライングニールキック、更に場外に落ちたヒロムにトペ・コンヒーロを食らわす。

 そこからも、お互い技の掛け合いかわし合いとジュニアらしいテンポのいい展開となる。その流れからワトは、決めにかかり、レシエンテメンテを炸裂。しかしこれをヒロムはクリア。
 そして通天閣ジャーマンを狙もここはヒロムがなんとかロープに逃げる。ワトもこのままでは終わらない。その手を蹴り飛ばして通常のジャーマン。更に巧くベンダバールに移行し強烈に締め上げる! 会場もこれはヤバいと思ったが、なんとかロープエスケープ。

 終盤、ヒロムちゃんボンバーを食らったワトは旋風脚で反撃。そして遂に通天閣ジャーマンを炸裂! 館内王座移動かという期待に最高潮の歓声が上がる! そして、一緒にカウントを数えるが、なんとヒロムは2で返した。ならばとワトはレシエンテメンテⅡを出すが、これを阻止したヒロムは、名も無きヒロムちゃんロールで丸め込む。
トドメにTIME BOMB! だがワトも意地で返すが、追撃のヒロムちゃんボンバーから今度はTIME BOMBⅡで3カウントを奪った。

予想以上に面白い展開に!MOXクラウディオ参上NEVER6人タッグ戦

<第8試合 60分1本勝負 NEVER無差別級6人タッグ選手権試合>
【王者チーム】
石井 智宏
棚橋 弘至
○オカダ・カズチカ
 20分37秒  レインメーカー⇒体固め
【挑戦者チーム】
ジョン・モクスリー
●海野 翔太
クラウディオ・カスタニョーリ
※王者チームが初防衛に成功

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